【CMソング】AppleのCMがかっこいい!各製品で使用されている曲をわかりやすくご紹介
世界で最もイノベーティブな企業であるApple社。そんなAppleのCMと、CMで使われた曲はいつも話題に!これまでAppleのCMに起用された数々の楽曲を振り返りながら、AppleのCMが多くの人から注目される理由を探ってみたいと思います。
AppleのCMで使われる曲はいつも話題
スマホに限らず、ハードからソフト、その他サービスまで手掛けるApple。
今やApple製品が身の回りに一つもない、なんていう人はいないのではないでしょうか?
従来の商品には必ず消費者となり得るターゲットが設定されています。子ども向け、十代向け、独身者向け、富裕層向けなどです。
Appleも、個別の商品においてターゲットを絞った戦略を立てているとは思います。それでも、その範囲はかなり広い!
スマホを使うのは若者だけではありません。iPadを使うのもビジネスマンだけではありません。Apple製品全体で考えたら?
Appleにとって区別されるのは、ユーザーと非ユーザー。
ユーザーには末永くAppleのファンでいてもらう。非ユーザーには新たなファンになってもらう。
結局のところ、全方向をターゲットに、あらゆる手段や切り口でPRすることが必要になります。
そんな幅広いターゲットへの働きかけに一役買っているのが音楽です。
そして、音楽の効果を発揮したCMが話題になることで、ますますAppleの名が広く浸透します。
既にいくつかご紹介したように、AppleのCMでは30年以上に亘り、洋楽邦楽問わず、有名アーティストから無名のインディーズバンドまで、多種多様な音楽ジャンル・スタイルの楽曲が使われてきました。
音楽に詳しくなくても、洋楽をほとんど聞かない人でも、どの世代のどんな趣味の人にも、一つや二つアンテナにも引っかかる曲があったはずです。
多くの人から注目され高い信頼を得られたAppleが、“今度はどんな提案をするのか?”と気付けば誰もが注視するようになりました。
“新しいiPhoneのCM見た?”
“今度のAppleのCM面白いね”
“今AppleのCMで流れてる曲って誰の曲?”
Appleの思う壺…といったら語弊がありますが、能動的なユーザーだけでなく、受動的な非ユーザーの意識にまでにしっかり入り込んでいます。
その場限りの一発屋的なCMは数多くあります。ですが、これほど長期的に話題になるのはAppleだけなのでは?
これもAppleのイノベーティブな戦略のひとつでしょうか。
Appleにそれほど強い関心を持っていない人でも、つい見入ってしまったCM、記憶に残っている音楽があると思います。
次はそんなCMをいくつかご紹介したいと思います。
Snoh Aalegra -「Nothing Burns Like the Cold (feat. Vince Staples)」2018年10月~
iPhone XS~イリュージョン~のCMです。
イリュージョンというタイトル通り、シンプルながら幻想的なCMです。
この作品も、映像×音楽によって独特の世界観が表現されています。
Snoh Aalegra(スノー・アレグラ)のソウルフルでブルージーな歌声と、アイザック・ヘイズの哀愁漂う「Ike's Rap 2」をサンプリングした「Nothing Burns Like the Cold」が不思議な世界観を演出しています。
アレグラは、VOGUEのファッション・モデルも務める美しすぎるルックスで人気のスウェーデンのストックホルム出身のシンガーソングライター。
2017年、Drakeのアルバム『More Life』の最後を飾る「Do Not Disturb」に、同日に発売された彼女の新曲「Time」がサンプリングされたことが話題になりました。
VULFPECK「Back Pocket」2018年3月~
iPhone XのApple PayにフォーカスしたCMです。
“誰このイケメン?”と食いついた人もいたのではないですか?
Fly MarketというCMタイトル通り、ほしい商品が一瞬で飛んでくるちょっくワクワクするCMです。
“お金払わなきゃダメでしょ!”
と思わずつっこみたくなりますが、これは“一目で支払える”というApple Payの快適さを表現したもの。
出演しているイケメンはBluey Robinson(ブルーイ・ロビンソン)。
スウェーデン生まれ、イギリス育ちのシンガーソングライター、パフォーマーです。
使われている曲は、アメリカのファンクバンドVulfpeck(ヴルフペック)の「Back Pocket」という曲です。
彼らは、Spotifyで30秒無音の曲が10数曲入ったアルバムを作って、ファンに“寝ている間ずっと再生し続けてくれ!”と呼びかけ、そのロイヤリティーを無料ライブ開催の費用に当てたことで話題になったバンドです(現在はSpotify側で禁止されています)。
スタイリッシュなブルーイ・ロビンソンと、70年代を思わせるどこか懐かしい「Back Pocket」サウンドが相まって、とてもおしゃれなCMに仕上がっています。
最先端の技術なのに、なんだか親しみを感じさせますね。
Big Boi「All Night」2017年12月~
iPhone Xの“Animoji(アニ文字)”を紹介したCMです。
iPhoneも持ってないし、アニ文字もよく分からないという人でも聞き覚えがあるではないでしょうか。
Big Boi(ビッグ・ボーイ)の「All Night」は、軽快なピアノと覚えやすいメロディーで、ヒップホップが苦手な人にも親しみやすいナンバーです。
ヒップホップには珍しいラブソングで、“一晩中君と楽しみたいんだ”と歌っています。
なんだかこちらまでウキウキしてくるような楽し気な曲ですよね。
Big Boiはアトランタ出身のラッパー。人気のヒップホップ・デュオOutKastの一人で、過去に16回グラミー賞にノミネートされ、6回の受賞歴があります。
グループは現在活動を休止しているためソロをメインに活動中。2019年のスーパーボールのハーフタイムショーにも出演しています。
この可愛いアニ文字CMはシリーズ化されています。
2019年は第61回グラミー賞の開催に合わせ、アリアナ・グランデの「7 Rings」、カリードの「Talk」、フロリダ・ジョージア・ラインの「Simple」。
この3組のアーティストがミー文字になって歌う60秒の映像が公開されました。ファンならずとも必見です!
これまでAppleのCMで使われていた楽曲を一覧でご紹介
AppleのCMには、主に次のようなタイプがあります。
- 商品CM(iPhoneなど)
- 機能紹介CM(アニ文字など)
- 性能アピールCM(高性能チップなど)
- Apple関連サービスCM(Apple MUSICなど)
- その他メッセージCM
ただ邦楽が使われるCMの多くは、CM効果に寄与する選曲というより、“こんなアーティストの曲がApple MUSICで聞けるよ!”とPRするCMがほとんどです。
いずれ、全世界に向けたメインCMでも邦楽が起用されるといいですね。
“あのAppleがプッシュしている”ということで、世界から注目されヒットした曲や、有名になったアーティストが大勢います。
では、近年のCMに使われた楽曲を振り返ってみましょう。あなたの記憶に残る名曲も含まれているのでは?
【iPhone XS】Megadeth「Last Rites/Loved to Death」2019年4月~
iPhone XS~この星をiPhone XSで撮影/強くて美しい母なる地球 ~
アーテイスト名:Megadeth 曲名:Last Rites/Loved to Death
メガデスの壮大な曲と野生動物たちの躍動感が相まって、心揺さぶられる美しい作品になっています。まるで、ナショジオやアニマルプラネットの映像を観ているようです。
本曲は、1985年にインディレーベルからリリースされたデビューアルバム『Killing Is My Business… and Business Is Good!)』に収録された曲。
メガデスは1986年にメジャー・デビューしたアメリカのヘヴィメタルバンド。
デビューアルバムから世界的に注目を集め、1980年代後半から1990年代前半にかけて黄金期を迎えました。1992年の大ヒット作『破滅へのカウントダウン』はダブル・プラチナムを獲得。2002年に一旦解散しましたが、2004年に再始動し、2017年のグラミー賞では最優秀メタル・パフォーマンス賞を受賞しています。