【WANIMA】NHK主催『WANIMA 18祭(フェス)』のために作られた楽曲、「シグナル」に込められた想いを徹底分析!

2016年に始まった『18祭』という音楽フェスをご存知ですか?今回ご紹介するWANIMAの「シグナル」は、2017年に開催された『WANIMA 18祭』で誕生した楽曲。1000人の18歳たちと創り上げた「シグナル」に込められた熱い想いとは?

記事の目次

  1. 1.WANIMAも参加したNHK主催の『18祭(フェス)』って一体?
  2. 2.2017年の『18祭』で誕生したWANIMAの「シグナル」
  3. 3.WANIMAの「シグナル」は18歳世代に贈る応援歌
  4. 4.WANIMA「シグナル」の歌詞に込められた想いを徹底分析
  5. 5.『WANIMA 18祭~シグナル~』のまとめ

WANIMAも参加したNHK主催の『18祭(フェス)』って一体?

Photo bykalhh

『18祭(じゅうはちフェス)』とは、今年で4回目となるNHK主催の音楽イベントであり、その模様を放送したNHKの特別番組の名称です。

全国から応募した18歳世代(17歳から19歳)と、若者に人気のアーティストが一度限りの夢の共演を果たす、新しい音楽フェス!

そもそも18祭は、18歳選挙権キャンペーンの一環として始まったもので、主役はアーティストではなく、あくまでも1000人の18歳世代たち。
新たに社会的な責任を負うことになった若者たちへのエールとなることを目的にした、これまでにない音楽イベントです。

NHKが主催(番組として放送)しているということもあり、幅広い世代から“18歳世代のひたむきさと音楽の力に胸が熱くなった”と話題に。

2016年のONE OK ROCK「We are」から始まり、2017年WANIMA「シグナル」、2018年RADWIMPS「万歳千唱」「正解」と続き、2019年は10月13日に[ALEXANDROS]の参加が決定しています。

『18祭』の伝説はONE OK ROCKから始まった

2016年の第1回目は、この時地上波初出演となるONE OK ROCK(ワンオクロック)が参加。

NHKが主催するこの一風変わった音楽フェスを、全国の若者に知らしめた要因の一つには、やはりワンオクの参加が大きかったと思います。

ONE OK ROCKは、2007年にデビューして以来、日本武道館、横浜アリーナ、横浜スタジアムなどの大規模な全国 アリーナツアーを成功させ、日本のみならずアジア、アメリカ、ヨーロッパでのワールドツアーも成功させている、日本を代表するアーティストです。

若者にとってカリスマ的存在であるONE OK ROCKとの共演が実現するとあって、ファンのみならず全国の18歳世代が興奮しました。

ある者は大好きなアーティストとの共演を夢見て、ある者は一生忘れない思い出作りのために、そして、またある者は未来に向かって一歩踏み出すために、それぞれの想いを胸にこのイベントに参加しました。

18歳が抱えるそれぞれの夢や悩み。
そんな思いの丈をぶつけた応募動画をワンオク自らが視聴。
飾らない言葉で語られた18歳の想いを受け、ワンオクが新曲「We are」を製作し、2016年11月13日、1000人の18歳と一度限りの奇跡のステージが実現しました。

2017年の『18祭』で誕生したWANIMAの「シグナル」

“次の参加アーティストはいったい誰なの?”
そんな注目の2017年、ワンオクからバトンを受け取ったのがWANIMA。

WANIMAも若者を中心に幅広い世代から支持を集める人気バンド。
2010年に結成、熊本出身のパンクロックバンドで、メンバーはKENTA(Vo&Ba)、KO-SHIN(Gi)、FUJI(Dr)の3人。

2014年にリリースした初の全国流通盤となるファーストミニアルバム『Can Not Behaved』は、インディーズにも関わらずオリコン週間ランキングで21位を記録。
2015年のフルアルバム『Are You Coming?』はオリコンで4位を獲得。同アルバムは第8回CDショップ大賞の準大賞を受賞しています。

2015年に『めざましテレビ(フジテレビ系)』に2015年躍進したバンドとして紹介され、2016年1月に放送された『バズリズム(日本テレビ系)』で今年ブレイクするアーティスト1位に選ばれるなど、インディーズでありながら人気はすでに全国区。ついに2017年末には「NHK紅白歌合戦」にも出場しました。

インディーズ時代から注目されていたWANIMAですが、『18祭』への参加と紅白歌合戦への出場を果たした翌年2018年に、ついにメジャーとしての初アルバム『Everybody!!』をリリースしました。

「シグナル」も収録されているアルバム『Everybody!!』は、オリコン週間アルバムランキングで1位を獲得。週間デジタルアルバムランキングでも初週1万5225DLで1位に初登場。
同曲は、広瀬すずが出演した『ロッテ・爽』のCMソングにも起用。また、同アルバムに収録されている「ヒューマン」は、2017年に放送されたドラマ『刑事ゆがみ(フジテレビ系)』の主題歌になりました。

目覚ましい活躍を見せるWANIMAは、今年に入りすでに2枚のシングルをリリースしています。
3月にリリースされたシングル『Good Job!!』。これに収録されている「アゲイン」は、TBS系 金曜ドラマ『メゾン・ド・ポリス』の主題歌。
7月にリリースした『Summer Trap!!』収録曲「GONG」は、8月9日から公開されている映画『ONE PIECE STAMPEDE』の主題歌に起用されています。

2017年12月20日開催『WANIMA 18祭~シグナル~』

2017年の『WANIMA 18祭』時点では、メジャーデビュー前だったWANIMAですが、主要フェスのメインステージやさいたまスーパーアリーナのワンマンライブも成功させていることもあり、『18祭』という音楽フェスを盛り上げるのに十分な存在感を誇っていました。

WANIMAの魅力は、一度聴いたら耳から離れない親しみやすいメロディと人間臭いストレートな歌詞。そして何より、笑顔全開でのパワフルなライブパフォーマンス!

彼らの前向きで明るい音楽は、多くの若者を勇気づける応援歌のようで、聴く人にWANIMAとともに夢への道を駆け上がっていく感覚を与えます。

18歳世代の思いを汲み取り、またエールを贈る存在として、WANIMAは『18祭』にピッタリのアーティストだったと言えるでしょう。

WANIMAの「シグナル」は18歳世代に贈る応援歌

「シグナル」は、『WANIMA 18祭』で1,000人の 18歳世代と一緒にステージを創るために制作された楽曲です。

“今はまだ未完成でいい” “駄目だったら戻ってこい”
そんなメッセージを込めたWANIMAから若者たちへ贈る応援歌になっています。

応援歌と言っても、そこはWANIMA。
決して大人から子どもへの説教臭いものではありません。

「シグナル」は、18歳世代が応募した数多くの動画に込められたメッセージを受け、WANIMAが“当時の自分たちはどうだったのか”を振り返り、夢をもって熊本から出てきた18歳の頃に遡って作詞した曲。

誰もが自分の人生に真剣に向き合っていた18歳世代。
『18祭』を観た多くの人が、WANIMA同様に当時の自分を思い起こしたのではないでしょうか。

「シグナル」は、そんなかけがえのない18歳世代と、それを知るすべての人の熱い思いが詰まった一曲。
夢や希望、不安や悩みを抱えながら、それでも一歩踏み出そうとする背中を優しく、また力強く押すWANIMAからのエールです。


『WANIMA 18祭』の本番シーンでは、バスケが得意だという女の子を呼び出し、その場でロングシュートをさせる場面があります。
たった一人に注がれる1000人の視線とエール。その計り知れないプレッシャーの中で、見事6投目でシュートを決めます。

たった一本のシュートに一喜一憂するWANIMAと1000人。
誰かに寄り添い、寄り添われ、重なり合った心が大きなエネルギーとなって会場を包み込み、心を振るわせます。

彼らの“シグナル”に、観る者の心も呼応し生きる力が湧いてくる!そんな奇跡のステージは必見です。

次のページ

WANIMA「シグナル」の歌詞に込められた想いを徹底分析

関連記事

Article Ranking