劇場版エヴァの主題歌となった『魂のルフラン』とは？名曲について徹底考察！

日本のアニメの代表と言っても過言ではないほどの人気を誇るアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」。

通称”エヴァ”と幅広い年代に親しまれているアニメとなっており、1995年にアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」が放送されて以降、1997年には「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを君に」、2007年には「新世紀エヴァンゲリオン」の劇場版として「エヴァンゲリオン新劇場版；序」、続いて「エヴァンゲリオン新劇場版；破」、「エヴァンゲリオン新劇場版；Q」と20年以上たった今でも続編やリメイク版が続いている大人気アニメです。

そして、2021年の現在では「シン・エヴァンゲリオン新劇場版:||」が公開中となっており、連日Twitterのトレンドにはエヴァに関連するワードがトレンド入りするほどの人気ぶりを見せています。

現在公開中の”シン（新）”のストーリーとは別の旧劇場版と呼ばれる1997年に公開された映画は意外とみたことがないという方も多いみたいですが、TV版の新世紀エヴァンゲリオンのストーリーの延長ということで公開されました。

しかし、グロい等の１８歳未満には相応しくない描写が多数あったため、金曜ロードショーでの放送は放送できず、7年ほど前に日テレ深夜放送「映画天国」にて放送されたきり地上波では放送されることがなくなってしまいました。

それでも旧劇場版の主題歌として起用された「魂のルフラン」は、「残酷な天使のテーゼ」に続いてエヴァの人気曲として知られており、エヴァンゲリオンをみたことがないという方も聞いたことがあるという人気曲となりました。

今回はそんな旧劇場版エヴァンゲリオンの主題歌に起用された人気曲「魂のルフラン」について見ていきたいと思います。

「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを君に」（旧劇場版）の主題歌として起用された「魂のルフラン」。

「魂のルフラン」はどんな曲なのかについてご紹介していきたいと思います。

こちらが「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを君に」（旧劇場版）の主題歌として起用された「魂のルフラン」となります。

歌手は「残酷な天使のテーゼ」と同じ高橋洋子さん。

「魂のルフラン」は、1997年2月に発売された高橋洋子さんの14枚目のシングル曲となります。

また、アニメ以外でもエヴァンゲリオンのパチンコ「CR新世紀エヴァンゲリオン 〜奇跡の価値は〜」や、パチスロ「新世紀エヴァンゲリオン 〜まごころを、君に〜」、「新世紀エヴァンゲリオン 〜約束の時〜」の大当たりBGMにも使用されています。

「魂のルフラン」はカラオケでの人気曲の一つとなっており、テレビ番組の「カラオケバトル」でも歌われることが多かったりと、耳にする機会が多いのが知名度が高い理由ではないかなと思います。

プロのアーティストの中でもカバーする方がとても多く、代表的な歌手には”しょこたん”や”安室奈美恵”、”さくらまや”などが挙げられ、20年以上経った今でも人気となっている理由の一つとなっています。

以下の動画は安室奈美恵さんがカバーした「魂のルフラン」となっており、本家とは違ったアレンジが加えられていたり、安室さんの綺麗なビブラートが一際名曲を引き立てていたりとかっこいい一曲に仕上がっています。

「魂のルフラン」のカップリング曲として「心よ原始に戻れ」という曲があります。
 

「心よ原始に戻れ」は、エヴァンゲリオン「シト新生」のイメージソングとなっており、劇中本編では未使用となっている名曲です。

テーマとしては「生命は目覚めるときを待っている」という内容だが、「魂のルフラン」と同時に作詞した楽曲ということもあり、全体的に類似した歌詞となっているのが特徴です。

次に、旧劇場版エヴァンゲリオンの主題歌として流れていた「魂のルフラン」の歌詞の意味についてご紹介していきたいと思います。

主にTV版、旧劇場版のストーリーに紐づいている部分も数多くあるため、「魂のルフラン」の歌詞を理解した上でTV版、旧劇場版のエヴァンゲリオンを見てみると面白い発見があるかもしれませんよ♪

まず初めに、曲名である「魂のルフラン」の意味を解説していきたいと思います。

「魂のルフラン」とはどんな意味なのかと言いますと、”ルフラン”というのはフランス語で、日本語に訳すと「輪廻」、「リフレイン」などという意味となります。

また、もっと直球に訳すと「子宮に還りなさい」となるらしいです。

曲のテーマは輪廻、いわゆる”繰り返し”となるため、歌詞も繰り返しで歌われる部分がとても多く、歌詞が短くなっています。

まずは曲のイントロ部分から解説していきたいと思います。

いきなりサビからイントロ部分が始まりますが、静かな入りとなっています。

私に還りなさい...と母親が我が子に語りかけるように話している様子が伺えます。

旧劇場版のエヴァンゲリオンでは人類補完計画という何十億といる人間を一つの完全な生命体にしようというストーリーがあります。

いわゆる、エヴァの世界でのヒト型生物の始まりとも言えるリリスに心を還そうというものです。

そのため、「魂のルフラン」のサビ部分は人類補完計画とシンクロしている部分があるのではないかなと思います。

イントロのサビでは後半に行くにつれてだんだんと力強くなっていき、”魂のルフラン”と力強く歌っています。

次にイントロサビから間奏を挟んだ後のAメロ部分から見ていきたいと思います。

命を行方を問いかける...今度は子どもからの視点へと移り変わっているように思えます。

子どもが母親にどうすればいいのか問いかけるように。

しかし、子どもは季節が終わったら散ってしまう花のように、死んでしまいそうになっている様子が伺えます。

旧劇場版エヴァンゲリオンを見たことがある方はわかると思いますが、あざやかな姿と言われると”流血”してしまっているシーンが思い浮かんでしまうのではないのかなと思います。

次にサビを見ていきましょう。

こちらのサビですが、冒頭のイントロサビとは少し歌詞が違うようです。

今回は”生まれる前に還りなさい”と母親が我が子に問いかけています。

もう一度生まれるということはもう一度巡り会うことができる可能性があるということなので、その奇跡を起こそうという母親の強い気持ちが伝わってきます。

この魂の繰り返しこそが「魂のルフラン」なのではないでしょうか。

今回は旧劇場版エヴァンゲリオンの主題歌として有名な「魂のルフラン」について徹底考察していきましたが、いかがだったでしょうか？

現在公開中となっている「新劇場版」とはまた違った面白さがある旧劇場版のエヴァンゲリオンにはファンが多く、エヴァンゲリオンをもっと深く知るためには見ておくべき作品の一つかと思います。

そんな旧劇場版エヴァンゲリオンとシンクロしているように思える「魂のルフラン」は名曲ですので、エヴァンゲリオンファンはぜひ一度は聞いてみてくださいね。

また、新劇場版エヴァンゲリオンとストーリーが共通している部分も多くなっているので、「シン・エヴァンゲリオン新劇場版:||」をみる予習として見てみるのもいいかもしれませんね。

以上、劇場版エヴァの主題歌となった『魂のルフラン』とは？名曲について徹底考察！でした。