空耳で大流行した『恋のマイアヒ』、改めてこれって誰の曲?意味や歌詞も徹底考察!

「のまのまイェイ♪」で大流行した『恋のマイアヒ』。この曲の歌詞は実はとっても切ない失恋の歌だったってご存知でしたか?
こちらでは『恋のマイアヒ』の歌詞をルーマニア語から和訳し詳しく解説!
さらにO-ZONEのその後についてもまとめました。

記事の目次

  1. 1.日本で空耳ソングとして話題になった『恋のマイアヒ』
  2. 2.『恋のマイアヒ』はO-ZONEというルーマニアの音楽グループの曲だった!
  3. 3.『恋のマイアヒ』の本当の歌詞や意味はまさかの内容だった!
  4. 4.『恋のマイアヒ2018』も発表!
  5. 5.ゼスプリが公式キャラクターに歌わせて大反響!?
  6. 6.『恋のマイアヒ』歌詞和訳についてまとめ

日本で空耳ソングとして話題になった『恋のマイアヒ』

恋のマイアヒ 歌詞クリックするとAmazon商品ページへ飛びます

2005年、「マイアヒ~マイアフ~…」のフレーズが印象的で、「のまのまイェイ」などの空耳が話題となった空前のヒット曲、『恋のマイアヒ』を覚えてらっしゃいますか?

『恋のマイアヒ』は、O-ZONE(オゾン)という3人組のグループによる曲で2003年に発表、ヨーロッパ中で大ヒットとなりました。

日本では2004年の秋ごろから、主に名古屋のFM番組でヘビロテされたことをきっかけにじわじわと人気に。その後、その歌詞が空耳によって「のまのまイェイ」に聴こえる、「マイアヒ~」などの、日本語や英語ではあまりきかない珍しいフレーズが話題となり、flashムービーが作成されたことが2ちゃんねるで話題となって一気にブレイクしました。

のまネコと呼ばれるネコのキャラクターが日本酒を酌み交わしながら「のまのまイェイ!」とやっている映像に触れたことのある方は多いでしょう。

しかし「マイアヒ」「のまのまイェイ」は覚えていても、実際その曲を歌っていたアーティストの詳細や、彼らが今どうしているか、また『恋のマイアヒ』の原題や、歌詞の意味をご存知の方はあまり多くないのではないかと思います。

こちらでは、『恋のマイアヒ』ってどんな歌?ということと、O-ZONEについて、などを詳しくまとめています。

『恋のマイアヒ』はO-ZONEというルーマニアの音楽グループの曲だった!

O-ZONEはモルドバ共和国出身の男性3人組アーティスト

恋のマイアヒ 歌詞クリックするとAmazon商品ページへ飛びます

『恋のマイアヒ』を歌うのは3人組の男性ユニット、O-ZONE。彼らは3人ともモルドバ共和国出身で、元々は1999年にダン・バランが別の男性と組んで結成されたものでした。
しかし真剣に音楽を「売りたい」と思うダンと、あくまで趣味だったその男性と意見が決裂し、ダンは2001年にアルセニエ・トデラシュ、そしてラドゥ・スルブの2人を新たに迎え、O-ZONEは正式に発足となりました。

最初に4曲をレコーディング、それが2001年にまずますのヒットとなり、モルドバでの人気を確立したところでいよいよルーマニアへと乗り出すことにした彼らでしたが、当初はあまりまともに取り扱ってもらえなかったようです。

モルドバとルーマニア、お隣の国なんですが、当時はモルドバ出身のアーティストがルーマニアで成功した例、というのがなかったんですね。

しかし2002年に発表した『Despre Tine』がルーマニアで大ヒット、ナンバー1に輝きました。そして2003年に発表した『恋のマイアヒ』がルーマニアだけでなくヨーロッパ全土を席巻するメガヒットとなったわけです。

O-ZONEは実は日本でブレイク前に解散していた

恋のマイアヒ 歌詞クリックするとAmazon商品ページへ飛びます

『恋のマイアヒ』は日本では2005年3月にエイベックスよりリリースされました。
そのころにはflash動画や空耳などで既に話題になっていたのでたちまち売り上げを伸ばしていきました。

同年7月には来日して、ミュージックステーションや「SMAP×SMAP」に出演したりもしていました。このあたりを覚えてらっしゃる方は多いかもしれませんね。
しかし、実はこのとき、彼らは既に解散していたのです。

原因は、ダンがアメリカに渡り、そこで他メンバーの承諾を得ずにLucas Prataという人物とともに英語版の『恋のマイアヒ(英語タイトルはMA-YA-HEE Song)』をO-ZONE名義で発表したことにありました。

これに怒った他の2人に対し、ダンは「もともとO-ZONEは自分のバンド(作曲も作詞もプロデュースも全てダンがやっていたため)」と発言し、O-ZONEはあっけなく解散に至ることに。

しかし日本でブレイクし始めていたために、その事実は伏せたまま、来日してパフォーマンスを見せてくれた、というわけなんですね。

解散していた事実はちょっと驚きでした。
しかし3人の仲は決して悪い、というわけでもなく、2017年には3人でまた再結集し、ライブを行ったりもしています。

なお、日本では2005年にレコード大賞の特別賞を受賞しています。日本において海外のアーティストがここまで爆発的に話題になるのも久しぶりのことでしたし、大いに話題となった曲でしたね。

『恋のマイアヒ』の本当の歌詞や意味はまさかの内容だった!

原題は『Dragostea Din Tei』。これは何語?

恋のマイアヒ 歌詞
Photo by kimi-

『恋のマイアヒ』、これは日本でのタイトルになります。原題は『Dragostea Din Tei』と言います。これは何語かというとルーマニア語で、訳すと、「菩提樹の下の恋」という意味になります。

原題よりも邦題にしたほうが浸透はしやすいのかもしれませんが、それにしても「菩提樹の下の恋」を「恋のマイアヒ」としたのはちょっと飛躍のしすぎとも思えなくもないですね。

しかし歌詞中に出てくる「マイアヒ~」のくだりは確かに印象的なので、これはこれでありなのでしょう。

「のまのまイェイ」の歌詞の意味は?

恋のマイアヒ 歌詞
Photo bygeralt

空耳で「のまのまイェイ」とされる部分、ここは何語かというともちろんルーマニア語で、元々の歌詞は
「Nu Ma, Nu Ma Iei」
になります。
「Nu」は、ルーマニア語で、英語でいう「not」や「no」などの意味。そして「Ma」は英語でいう「me」の意味。「Iei」は英語で「take」などの意味にあたります。
直訳すると「君は僕を取らなかった」、という意味になりますが、意訳すると「君は僕を選ばなかった」あるいは「君は僕を連れていってくれなかった」となります。

空耳で「のまのまイェイ」と聴こえるからとflashでは飲んだくれてる猫の映像を作っていましたが、この曲は実はとっても切ない失恋の歌なんです。

日本盤の歌詞和訳は英語版の歌詞をもとにしたもの

次のページ

『恋のマイアヒ2018』も発表!

関連記事

Article Ranking