自分で作詞したいなら?まずは作詞のコツをおさえよ!作詞のやり方、有名な作詞家ご紹介
音楽をやっていると、「作詞をしてみたい」という風に思う時が、必ずやってきます。とはいえ、今まで作詞したの無い人が、コツやノウハウも知らずにいきなり詞が書けるかと言えばちょっと難しいですよね。そこで今回は、作詞におけるコツを詳しく紹介します。
歌詞がメロディーを連れてきてくれる
ここまで紹介してきた詞の書き方は「詞先」という手法です。
作曲には二種類の方法があります。
先に曲を書く「曲先」という書き方と、今紹介した「詞先」です。
「詞先」の優れたところは、歌詞がメロディーを連れてきてくれる、というものです。
例えばこんな歌詞があったとします。
「降り注ぐ雨で涙を隠した 君は気づいていただろうか」
こんな歌詞があったら、少なくともマッチするメロディーはポップで明るいものではなく、どちらかというと悲しげなメロディーですよね。
もう一つ例を挙げてみましょう。
「俺に追い風が吹いている 誰にも止められないさ」
この場合、ダウナーなメロディーではなく、熱く激しいメロディーの方がマッチしそうですよね。
このような具合で、歌詞がメロディーを連れてきてくれるのです。
これが「詞先」の大きなメリットです。
ちなみにデメリットを挙げると、もうある「詞」に対してメロディーをつけるので、「リズム感」や「語感」が悪くなるというところがあります。
あまりにも歌詞とメロディーがちくはぐな時は、やむを得ず歌詞を少し変えたりする必要があります。
このように詞とメロディーをすりあわせていくことにより「曲」が完成するわけです。
英語の歌詞から作ってみるというやり方も
実を言うと日本語での作詞は難しいです。
何故なら、日本語で格好つけた歌詞を書くのって、結構恥ずかしくて心理抵抗があるんですね。
そういう場合は、英語の歌詞を書くことから始めるというのも一つのやり方です。
英語であればほぼほぼこっぱずかしい部分が隠れてくれるので、心理的に下記やすいです。
また、英語での作詞を経験していると、日本語メインの歌詞に英語のフレーズを使うようなスキルが身につきます。
日本における有名な作詞家4選をご紹介
日本においては、世界にも恥じない素晴らしい作詞家が多数います。
ここではその中でも特に有名な作詞家を4名ご紹介します。
彼らの書く歌詞を読んで勉強するのも一つの手です。
秋元康
恐らく日本で一番成功している作詞家です。
AKB48関連の楽曲はおそらくゴーストライターに依存している部分もありますが、「川の流れのように」、「バレンタイン・キッス」など伝説とも言える歌詞を残しています。
アイドル曲からしっとりしたバラードまでなんでも書けるオールマイティーな作詞家です。
松本隆
元々はバンド「はっぴぃえんど」のドラマーでしたが、その後作詞家としての活動をメインにするようになった異色の経歴の持ち主です。
代表曲は「ルビーの指環」「あゝ青春」など多数。
誰しもが一度は聞いたことがあるような大ヒット曲を数多く手がけています。
特に「ルビーの指環」はすさまじいほどの完成度を誇り、「前の女が忘れられない男」の心情をこれでもかというほどに書き込んでいます。
これに代表されるように生々しい表現が松本隆の作詞の特徴です。
阿久悠
ピンクレディーの作詞家として活躍した人物です。
代表曲は「UFO」、「サウスポー」、「渚のシンドバッド」など枚挙に暇がありません。
作風としては「ヒットさせる」という意思を強く感じさせるものがあります。
ちなみに、日本レコード大賞受賞曲を5つ作詞していますが、これは大賞が始まってから未だ破られていない最多記録です。
畑亜貴
アニメソングの作詞家としては最も成功している人物です。
代表曲は「ハレ晴れユカイ」、「冒険でしょでしょ?」などです。
基本的に美少女アニメを彩る華々しくて可憐な作風を貫いています。
しかし彼女の作詞家としての最大の功績は「ラブライブシリーズ」の全ての楽曲を作詞しているという点にあります。
今や社会現象とも呼ばれている「ラブライブシリーズ」の成功は、彼女の作詞があってこそのものです。
さいごに
作詞の順番とコツ、そして著名な作詞家について解説してきました。
サビ→Bメロ→Aメロ→Cメロの順で書くと書きやすくなり、また、「精神的テーマ」と「物理的テーマ」を構えておくことが重要です。
この記事を参考にして、良い歌詞を書くことができれば幸いです。
ちなみに、作詞された歌詞を募集している団体が数多くあります。
昨今では作詞家不足で、ゴーストライターという形で作詞家の募集が盛んになっています。
募集したからといって必ず採用されるわけではありませんが、もしかしたら誰かの目に留まって人気が出る……なんてこともありません。
もし自信作の歌詞が出来上がったら歌詞を募集している団体に応募してみるのもいいかもしれませんね。
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