ギターのフレットの寿命はどのくらい?交換のサインと費用について紹介
ギターのフレットは消耗品なので、弾き続けていればいずれ交換しなければいけません。最初は交換時期が分からず専門家に定期的に持っていく方もいますが、自分で分かるようにしておいたほうが何かと都合がよいです。今回はギターのフレット交換のサインと費用について紹介します。
ギターのフレットの寿命はどのくらい?
ギターのネック部分に装着されているフレットですが毎日練習する人の場合「すり合わせ」が必要な時期は使用からだいたい2年~3年で「フレット交換」が必要な時期はだいたい5年~8年が目安です。
ちなみに「すり合わせ」とはヤスリで全てのフレットを均一に戻す作業のことを言います。
ただしすり合わせの時期もフレットの交換時期も、使用頻度や弾き手のプレイによって変わってくるので、ギターの状態を自分で確認しながらメンテナンスするタイミングを決めなければいけません。
定期的に楽器工房などに持っていって専門家に状態を確認してもらうのもよいですが、お金や手間がかかりますしポイントを押さえれば自分でもフレットの寿命がわかるようになります。
ギターのフレットの交換のサインは?
自分でフレット交換のタイミングを知るためには、自分の感覚に敏感になることとギターが弾き手に訴えるサインを見逃さないことが大切です。
次に紹介する状態を自分のギターに感じたら、専門家に見てもらいましょう。
ギターのフレットの交換時期①:特定の音が出ない
フレットの高さがバラバラになると、いくつかのフレットが弦に擦れてしまい音が詰まったりミュートされたりすることがあります。
これはネックが反った時にも起こることがありますが、フレットが原因の場合も多いです。
多少減ったくらいなら「すり合わせ」のみですみますが、この症状が強い場合はフレットを交換する他、解決法がありません。
サウンドホールに近い方のフレット(ハイポジション)で演奏した際に音の響きが悪かったり、ローコードを鳴らした際にビビっていたりする(フレットと弦がこすれている)時は、フレットのメンテナンスが必至でしょう。
ギターのフレットの交換時期②:バリがひどい
フレットがネットの両サイドに飛び出ていることを「バリ」といいます。
一般的なギターは木で土台を作っていますが、ネックを作っているのも木材です。
木材は湿度変化や乾燥によって縮んでしまいますが、金属は収縮し辛いためこういった現象が起きます。
サウンドに関わりますし、バリがひどいと演奏中に怪我をすることもあるので、早急にメンテナンスに出しましょう。
ギターのフレットの交換時期③:弦が切れやすい
正しい弾き方をしているのに弦が切れやすいのは、ネックの反りやブリッジピン・ブリッジのすり減りが主な原因として考えられるのですが、フレットの状態が悪く余計な負荷がどこかにかかっている可能性もあります。
よく押さえるコード付近のフレットの表面を触って、大きな凹凸になっていないでしょうか?
1度専門家に見てもらいましょう。
ギターのフレットの交換にかかる費用の概算
フレット交換は、ギターのメンテナンスの中でも高額な方です。
会社や各工房によって値段は変わりますが、すり合わせだけならば1万円前後で1週間~2週間ほどで済みます。
それに比べてフレットの部分交換は2万円~3万円ほど、全フレットを交換する場合は4万円前後がほとんどです。
掛かる期間も早くて2週間、通常4週間ほどを要します。
まとめ
フレットは消耗品なのでギターを弾き続けている限り、必ず交換の時期はやってくるものです。
メンテナンスは決して安くはないですが「今後も大切に弾いていきたい」という気持ちがあり、この記事を読んでフレットが限界だと感じたら、そのままにせずに1度工房で見てもらうことをおすすめします。