初心者でも耳コピはできる!ギターの耳コピ練習方法ご紹介

苦手意識を持つ人も多いですが、いくつかのことを踏まえてコツをつかめば、ギターの耳コピは初心者にだってできます。絶対音感や音楽的才能は不要で、必要なのは少しの知識と回数を重ねることのみです。今回は初心者でもできるギターの耳コピ練習方法とコツを紹介します。

記事の目次

  1. 1.ギター耳コピとは
  2. 2.ギターの耳コピは難しい?
  3. 3.ギターの耳コピをする前に知っておくべきこと
  4. 4.【コード編】ギターの耳コピの練習方法・ポイントをご紹介
  5. 5.【単音編】ギターの耳コピの練習方法・ポイントをご紹介
  6. 6.ギターの耳コピ初心者におすすめの練習曲3選
  7. 7.まとめ

ギター耳コピとは

フリー写真素材ぱくたそ

「耳コピ」とは演奏されている音をそのまま聴き取る「耳コピー」の俗語です。

一般的に既存曲を聴いてカラオケで歌うように、声だったり鼻歌のことは「耳コピ」と言われない傾向にあります。

インターネットで購入できる既存曲の譜面は、実際に制作者から得たデータから作られたものもありますが、ほとんどこの耳コピで誰かによって作られたものです。

耳コピができるようになると、音感がよくなります。

プロのミュージシャンやスタジオミュージシャンにとっては、依頼される仕事に耳コピが必要なものが多いので、特に大切な技術のひとつとされているようです。

ギターの耳コピは難しい?

Photo by zenjiro

曲の中で弾かれているギターの音をひとつひとつ聴き取って、耳コピするというのは少々難易度が高そうですよね。

完全なコピーではなく、自分なりにアレンジする「カバー」ならばどうにかできるけど「耳コピはできない」と、やや苦手意識を持っている人も多いでしょう。

しかし耳コピは練習を正しいやり方を知り、重ねてコツをつかむことで必ずできるようになる技術です。

絶対音感がなくても大丈夫ですし、音楽的才能なども関係ありません。

スポーツや勉強、料理やゲームなどの上達のように耳コピもやり方・コツを知れば誰でもマスター可能です。

ギターの耳コピをする前に知っておくべきこと

フリー写真素材ぱくたそ

コツをつかめば誰にでもできることですが、ギターの耳コピをする前に、知っておいた方がよいことがいくつかあります。

練習前に次のことを踏まえておくだけで耳コピを練習しやすくなりますし、確実に上達するでしょう。

上達までには、やはり練習を重ねることが大切だということも忘れないでください。

その上で以下のことに注意し、耳コピ練習をはじめてみてください。

自分の好きな曲を選ぶのがとても大事

フリー写真素材ぱくたそ

「え、そんなこと?」と思われてしまうかもしれませんが、実は何よりこれが一番大事なことです。

耳コピは先ほどからお話している通り、練習を重ねることで習得できる技術になります。

自分の好きな曲でないと、飽きてしまったり挫折してしまったりすることがあるかもしれません。

好きな曲ならモチベーションも上がります。

「ここのかっこいいフレーズは、こうやって弾いていたのか!」と、耳コピできた時の感動もより大きくなるでしょう。

自分が憧れているギタリストの楽曲を選ぶのもよいです。

もしすごく好きな曲があったり、好きなギタリストの中で特にお気に入りの部分があったりしたら、まずはその曲から耳コピ練習していきましょう。

タフ譜に頼り過ぎない

フリー写真素材ぱくたそ

耳コピできなくてもタブ譜を見ればコピー演奏ができると、思われる方もいるかもしれません。

しかし実は、出まわっているタブ譜は間違っていることが意外と多いのです。

間違っているタブ譜を演奏することは、コピーとは言えません。

それだけではなく、ライブ版などのアレンジされた楽曲に対応できなくなってしまいます。

リリースされている音源の多くは、いくつかの音をフレーズごとに分けたり、別で重ねたりしてレコーディングされているものがほとんどです。

1曲まるまる演奏するとなると、理屈から考えてリリースされている音源通りに弾くのが難しい場合もあるでしょう。

誰かと一緒にライブをしたりスタジオに入ったりする際に、既存曲のライブ版をコピーして演奏することは多くなります。

単純にかっこいいから、ライブ版のアレンジを演奏したいということもあるでしょう。

このようにライブ版を誰かと演奏することは多くあるでしょうが、その場合のタブ譜は一部の人・パターンを除いて入手不可能ですよね。

そういった時にも、耳コピは絶対不可欠な技術となります。

行き詰まったら放置する

フリー写真素材ぱくたそ

耳コピに行き詰まったら、一旦辞めることも大切です。

どうしても聴き取れない部分があったら、思い切って放置してみましょう

不思議なものでその時には聴こえなかった音が、時間を置いて聴こえるようになることがあります。

耳コピ練習は、整理された頭で取り掛かることも大切です。

自転車に乗る練習や縄跳びの練習もそうですが、その日できなかったのに翌日にすんなりできてしまったことはありませんか?

それと同じような現象が、耳コピにもあります。

気を張りすぎず、適度に休憩を挟みながら耳コピ練習をしてみてください

どうしてもできない時にすること

Photo bygeralt

やり方はわかっているけど、どうしても耳コピできない時の秘策があることを先に知っておきましょう。

コツを知っているプロのミュージシャンでも、とても小さな音で重なっている場合や重ね方などで聴こえづらい時、実際にやっていることです。

耳コピできるようになるには続けることが肝心ですので、諦める前に次のことを参考に実践してみてください。

イヤホン・ヘッドホンを使う

Photo byhieudo

基本的にイヤホンやヘッドホンを使ったほうが、はっきりと聴こえるので耳コピしやすいです。

イヤホン・ヘッドホンを用意したら右耳だけと左耳だけの状態で一度、既存曲を聴いてみて下さい

音源によっては感じづらいものもありますが、左右で各パートの音量が全く違って聴こえることがあります。

立体的に聴こえるように、音源の中の各音はそれぞれ配置も大事にレコーディングされているからです。

なので配置されている方の耳だけでイヤホン・ヘッドホンで聴くと、重なっている音が少なくクリアになるので、耳コピしやすくなります。

ツインギターのバンドの場合は如実で上手側のギタリストの音は右に、下手のギタリストの音は左に配置されていることが多いでしょう。

カーオーディオで聴くのはおすすめ!

フリー写真素材ぱくたそ

カーオーディオで聴くのもおすすめです。

カーオーディオは音響設定でスピーカーの出力位置を調整できるため、右側だけ・左側だけに出力設定すると音がしっかり分かれます。

さらに車は密閉空間なので、ひとつひとつの音をはっきり聴き取ることができるのです。

自宅でやってみて耳コピができなかった場合は、場所を変えて車の中で聴いてみるのもよいでしょう。

アプリで元の音源を加工して聴いてみる

フリー写真素材ぱくたそ

イコライザー機能のついたアプリを利用して音源を加工し、聴き取りやすくするのも手でしょう。

ギターの音は低音(ロー)をカットすると、聴き取りやすくなる場合が多いようです。

早弾きなど、テンポが速いために一音一音が聴き取れない場合はテンポをゆっくりにして耳コピするとよいでしょう。

アプリを使って左右の音の音量を調整することもできます。

iPhone用のイコライザーアプリ


Android用のイコライザーアプリ
iPhone用のテンポ変更アプリ
Android用のテンポ変更アプリ

次のページ

【コード編】ギターの耳コピの練習方法・ポイントをご紹介

関連記事

Article Ranking