あなたは知っている?『テクノ』と『テクノポップ』の違いについてご紹介

『テクノ』と『テクノポップ』、この2つの違いを皆さんはご存知ですか?実はこの2つは別物なのですが、同じものとして認識されていることも少なくありません。今回は、意外に知られていない『テクノ』と『テクノポップ』の違いについてご紹介したいと思います。

記事の目次

  1. 1.『テクノ』『テクノポップ』名前は似てるけど同じ?それとも違うもの?
  2. 2.それぞれの音楽性や成り立ちについて
  3. 3.代表的なアーティスト、その楽曲についてご紹介
  4. 4.まとめ

テクノ系アーティスト3選

まずは、『テクノ』の代表的なアーティストについてご紹介していきます。

電気グルーヴ

日本を代表するテクノバンド、「電気グルーヴ」。
電気グルーヴの楽曲といえばテクノとラップの混合と風刺的な歌詞が特徴となっており、電気グルーヴならではのサウンドが多くのファンを歓喜させています。

電気グルーヴの代表曲とも言える『電気ビリビリ』は、中毒性のあるテクノサウンドと今では規制がかかるようなむちゃくちゃでひどい歌詞が衝撃的な面白くてかっこいい楽曲です。

カラオケでもファンによく歌われる人気の楽曲で、具体的な人名が登場し、時代を風刺するようなトゲのある歌詞とテクノがどうにも気持ちよく、まさにテクノの世界の魅力に惹き込まれます。

ケン・イシイ

ケン・イシイは、日本人でありながら海外で高い評価を受けその後日本でも活躍するようになった日本のテクノミュージシャンで、「東洋のテクノ・ゴッド」と呼ばれるほどの存在です。

日本のテクノミュージシャンといえばケン・イシイと言う人も多く、彼の生み出すテクノ音楽は日本だけでなく世界中を魅了しています。

テクノならではの近未来的なアニメーションとコラボする『Extra』は、テクノとしてのケン・イシイの楽曲の魅力を最大限に味わえる作品です。

ケミカル・ブラザーズ

テクノを知りたいならまず聴いておきたいのが、ケミカル・ブラザースの楽曲です。

ケミカル・ブラザーズはイギリスのテクノユニットで”テクノ四天王”とも呼ばれる存在で、ロックとダンスミュージックを誘導させた楽曲が彼らの特徴となっています。

『Got To Keep On』は、世界的なテクノユニットとして君臨し続ける彼らが生み出すテクノサウンドの魅力を存分に見せ付けられる楽曲で、新しさの中にも確かにテクノの原点を感じさせられます。

テクノポップ系アーティスト3選

続いては、『テクノポップ』系として代表的なアーティストについてご紹介していきたいと思います。

YMO

日本を代表するテクノポップアーティストといえば、1978年に結成された音楽グループであるイエロー・マジック・オーケストラ、通称YMOです。

細野晴臣、高橋幸宏、坂本龍一の3人で構成され、日本のテクノポップの先駆けとも言われたYMOの楽曲は日本だけでなく海外でも評価されています。

そんなYMOの代表曲でもある『RYDEEN』は、初めてリリースされたのは1980年でありながらいまだに高い人気を誇る楽曲です。1980年のリリース後もアレンジが新しくされるなどしており、数多くのCMなどにも使用されています。

テクノポップを語る上ではYMO、YMOを語る上では『RYDEEN』は欠かせない存在です。

ヒカシュー

1978年に結成されたヒカシューは、P-MODEL、プラスチックスと共に”テクノ御三家”として活躍し、御三家の中でも唯一現在も活動を続けている音楽ユニットです。

ただテクノポップの音楽を生み出すだけではなく、他のグループにはない唯一無二の奇妙な作品が注目され、その衝撃的な見た目やサウンドが持つ不思議な中毒性に多くのファンが惹き込まれました。

元々は『テクノポップ』のジャンルとして”テクノ御三家”と言われていたヒカシューですが、徐々に『テクノポップ』という固定のジャンルからはかけ離れた作品を生み出すようになり、現在でもヒカシューならではの独自のサウンドとして進化しながら活躍し続けるアーティストとなっています。

ヒカシューの衝撃作である『パイク』はあまりの独自性から賛否両論のある楽曲ではありますが、この楽曲を聴いただけでもヒカシューの『テクノポップ』と、そこに留まらない彼らの独自性が感じられる作品です。

TM NETWORK

小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登で構成されるTM NETWORKは、1984年4月21日にデビューしました。

出謬0から30年以上経った今でも、その楽曲は色褪せることなく今でも日本を代表する音楽グループとして多くのファンを魅了しています。

テレビアニメ「シティハンター」のエンディングテーマともなった『Get Wild』は、時代を超えて語り継がれるTM NETWORKの名曲です。

テクノサウンドの魅力を最大限に活かしたこの楽曲はイントロからそのかっこよさにしびれます。このイントロを聴いただけで当時を鮮明に思い出すほどこの楽曲に思い入れのあるファンも多いのではないでしょうか。

まとめ

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『テクノ』と『テクノポップ』は、世間的にもその違いが正しく認識されていないことも多く、またこの2つの違いだけでなくアーティストの分類としてもさまざまな議論を呼ぶジャンルでもあります。

時には電子楽器を使用していれば『テクノポップ』と認識されてしまうアーティストも存在しますが、最近ではテクノサウンドを使用した新しい音楽ジャンルもどんどん生まれてきていますので、厳密なジャンル分けはさらに複雑になっている部分もあります。

そもそも、『テクノポップ』が和製英語で、日本で生まれた造語であるということする知らない方も少なくはないのではないでしょうか。

『テクノ』にも『テクノポップ』にも、それぞれ先駆けとなるアーティストが存在していますので、そういったアーティストの楽曲を聴くことで改めて『テクノ』や『テクノポップ』というジャンルについて少しでも深く理解できるようになるのではないでしょうか。

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