ピアニストなら誰しもが耳にするギロックとは?有名作品合わせてご紹介

ウイリアム・ギロックをご存じですか?約百年前アメリカで生まれた作曲家で音楽教育者です。ギロックの曲は身近な物がタイトルになっている曲が多く、子どもたちにも人気があり最近は発表会でよく聴きます。ここではギロックの曲の中からおすすめの曲をお伝えします。

記事の目次

  1. 1.ギロックとは
  2. 2.ギロックはどこの人?
  3. 3.ギロックの有名作品ご紹介
  4. 4.まとめ

ギロックとは

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ギロックの残したものは?

ピアノリサイタルというよりもは子供のピアノ発表会のプログラムでよく作曲者名でギロックを見かけます。
初心者から中級者向けの子どものための作品を多く残しています。
どの曲にも子どもたちが想像しやすいタイトルがつけられています。
メロディーも美しいものが多く発表会ピースやレパートリーとしてとても人気のある曲が多いです。

 

ギロックはどこの人?

Photo byCharlotte_xxx

ウィリアム・ギロック(William L.Gillock)は1917年にアメリカのミズーリー州に生まれルイジアナ州のニューオーリンズやテキサス州のダラスでピアノ教師として活躍しました。
音楽教育に力を注ぎ、子供たちが興味を持つような曲を多数作曲しています。
ピアノ教師のための講習会も精力的に取り組み、生涯でアメリカ全土を訪れました。

アメリカの南部はミシシッピ川流域で栄えていて、ニューオーリンズはデキシーランドジャズの発祥地として有名ですね。

アメリカの南部が黒人が多いこの辺りを総称してデキシーランドと呼ばれていました。
デキシーランドジャズはもともとはブラスバンドの行進曲にラグタイムやブルースなどが融合して成立したジャズの初期の音楽です。

このような地で育ったギロックの音楽は古典的な曲からジャズっぽい曲調も数多くあります。

子どもたちのために親しみやすい、興味も持ちそうな曲をたくさん作曲しました。
今では手に入れやすい楽譜や曲集がたくさんあります。



 
 

ギロックの有名作品ご紹介

ピアノ作品集「はじめてのギロック」の中より

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アルゼンチン

ピアノの初級の方にお勧めの曲です。
テクニック的には同じ音を続けて弾く同音連打がちょっと難しいですが手首の力を抜いて振るように弾く練習になります。
左手の和音はⅠ度とⅤ7だけなのでシンプルで、調性はニ短調とヘ長調という平行調の転調、形式はABAの三部形式で覚えやすいですね。
 

サマータイム・ブルース

ジャズは難しいという感じがしますが、アメリカ人にとっては幼い時から身近にある音楽ですね。
テクニック的には簡単で初心者でも弾きやすいですが、ブルースのニュアンスがよく出ている曲です。
曲の最後のテンションコードもおしゃれです。
 

「子どものためのアルバム」より

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雨の日の噴水

「初めてのギロック」よりは少しレベルが上です。
水のキラキラした感じをダンパーペダルを使って表しています。
広い音域を使っているのでコンサートなどでとても映える曲です。

 

手品師

この曲は前の「雨の日の噴水」とガラッと雰囲気が違っています。
リズミカルな左手の伴奏に乗せて楽しいメロディーを演奏します。
ジャグラーが次から次へクルクル回している手技を見ているような曲ですね。
 

クラッシク・カーニバルより3.カーニバルの舞踏会

この曲も発表会での定番曲として人気の高い曲です。
ちょっと格式のある形式でかっこいいです。
中間部分で短調になって和音を使って高い音から低くなっていくところが素敵です。
 

「抒情小曲集」より

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とんぼ

細やかな音符(16分音符)で上行や下行を繰り返し軽やかに飛んでいるとんぼを表現しています。
短い曲ですがうまさが目立つ曲です。
 

秋のスケッチ

タイトルどうり秋のもの悲しい気分を表している曲です。
少し大人っぽいメロディーですね。右手と左手が交互に演奏しています。
コード進行も美しいメロディーになりやすい四度進行を使って素敵な曲になっていますね。


 

まとめ

Photo by MIKI Yoshihito. (#mikiyoshihito)

いかがだったでしょうか?
最近はこんなおしゃれで素敵な曲がたくさんあるのですね。

ピアノを始めたばかりの人もこんな素敵な曲が弾けるようになるのは楽しいです。

ギロックの残した素敵な曲を楽しんでくださいね。

 

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