裏コードとは?特徴や使い方を解説!

音楽理論を勉強する中でなかなか理解しづらい裏コード。このページでは裏コードについてわかりやすく解説していきたいと思います。そもそもなぜ裏コードという名前なのか、成り立ちや使い方、そして使用されている有名曲も紹介していきます。ぜひ一緒に勉強しましょう!

記事の目次

  1. 1.裏コードとは?
  2. 2.代理のドミナント7thコード
  3. 3.裏コードの使い方
  4. 4.裏コードの特徴
  5. 5.裏コードを使用した曲
  6. 6.まとめ

裏コードとは?

裏コードとはポピュラーミュージックで用いられるコード進行の一つです。

商業音楽として曲を作る際、禁則の多いクラシック理論では手軽に作曲ができないため、ポピュラー音楽理論によるコード進行が度々使われました。

裏コードは元々ジャズやボサノバなどの音楽でよく用いられていましたが、その浮遊感のある独特なサウンドを求めてR&Bなどのブラックミュージックで使用されるようになり、最近ではJ-POPなどでも耳にします。

そんな裏コードについて勉強してみましょう!

代理のドミナント7thコード

裏コードとはドミナント7thコードの代理コードのことです。
この章では代理コードを使うためのプロセスをご説明します。

ドミナントモーション

裏コードを知るためには、まずドミナントモーションを理解する必要があります。
ドミナントであるⅤ7の習性のことで、コード進行の中でも最重要の項目ですね。

Ⅴ7の構成音のうち3度と7度の音(Key=CならG7のファ)がトライトーンと呼ばれる全音3つ分の幅になっています。
トライトーンのトライはを意味していて、トライアングルやトライアスロンのトライも同じ意味です。

このトライトーンの2音は落ち着きのない不安を感じるようなサウンドなので、心地よい安定を求めて違う音に向かおうとします。
この習性によりⅤ7がⅠmaj7に向かう進行が生まれ、これをドミナントモーションと言います。

和声法では禁則があってコードの押さえ方に決まりがありますが、ポップスではそこまで気にする必要はありません。

実際に演奏してみて音を確認してみましょう!

Ⅴ7からbⅡ7へ

前項で説明したⅤ7と共通するトライトーンを持つコード、それがbⅡ7です。
Ⅴ7では3度だった音を7度、7度だった音を3度とするとbⅡ7が導き出せますね。

そのため同じ習性をもっていると判断されて、Ⅴ7の代理としてbⅡ7を使用することが出来るようになります。

なぜ裏?

裏コードという名前の由来は「Circle of Fifth(5度圏の輪)」に隠されています。

「Circle of Fifth(5度圏の輪)」とはドの音をスタートとして完全5度上に進んでいくと再びに戻ってくる、という理論の名前。
そして先ほどのDbはこの輪のちょうど対角線上にありますよね?

オモテウラの関係にあるので裏コードという名前がついているのです。

裏コードの使い方

では実際の使用法を見ていきましょう。

Ⅱ-Ⅴ-Ⅰに使ってみよう!

Key=CにおいてのⅡ-Ⅴ-ⅠであるDm7ーG7-Cmaj7があるとします。

Ⅴ7であるG7をbⅡ7であるDb7に代理として交換します。

そうするとDm7ーDb7-Cmaj7というコード進行が生まれました。

この手法はコードアレンジによく用いられ、R&B風やジャズ風なおしゃれなサウンドを得ることができます。

セカンダリードミナントに使ってみよう!

セカンダリードミナントを理解している前提で進めますので、もし必要であれば調べてから読み進めてください。

Key=CにおいてⅡm7であるDm7に向かうセカンダリードミナントのはⅥ7のA7です。

このA7に対する裏コードはEb7になるので、コードを置き換えるとA7ーDm7Eb7-Dm7になります。

裏コードの特徴

裏コードはドミナントモーションの終止感に比べると、なだらかに目的地にたどり着くような終止感の薄いサウンドです。

しかしこの浮遊感が気持ちよくジャズなんかでは多用されています。

ドミナントモーションとセカンダリードミナントのどちらに使用した場合も、裏コードは向かうコードの半音上のドミナント7thコードとなります。

理論としてはややこしく見えますが、案外簡単に見つけられますね。

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裏コードを使用した曲

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