【BUMP OF CHICKEN】大人気ソシャゲ「グラブル」で起用された『GO』も最高!曲について徹底考察!
あの「グラブル」アニメの主題歌ともなったBUMP OF CHICKENの『GO』は歌詞がとっても良いとファンからも人気です。
こちらではBUMP OF CHICKENの『GO』の歌詞を徹底的に掘り下げ、グラブルアニメに起用された理由についても考察しています!
『GO』はグラブルのために書き下ろされた曲ではありませんが、一応ここで、グランブルーファンタジーというのがどんなゲームなのか概要だけまとめておきましょう。
といっても、こちらを読んでいらっしゃる方の中にはすでに「騎空士である」という方もいらっしゃるかもしれませんね。ちなみに筆者も騎空士のはしくれです。
グラブルは、プレイヤーが騎空士になり、騎空艇に乗りこんで「イスタルシア」を目指して冒険を進めていくRPG。ストーリーを進めながら、出くわすモンスターと闘い、ガチャでキャラを仲間にしつつ強力武器を集め、強化していき…というものです。
1人でも進められますし、共闘、といって仲間たちと協力して大ボスを倒すというクエストもあります。
ともかく、新キャラが出た、あるいはイベントが解放、ともなれば話題となり、ツイッターのトレンドをグラブルで占める、ということもたびたびあるほどに人気のゲームです。
そのゲームの内容がどう、『GO』の歌詞の意味と合致していくのか、詳しくみていきましょう。
『GO』の歌詞の意味を徹底考察
歩くのが下手って気付いた
ぶつかってばかり傷だらけ
どこに行くべきかも曖昧
でこぼこ丸い地球の上
この場合の「歩く」とは身体的な歩行のことではなく、人生の道的ななにか、のことだと思われます。
世渡りが上手な人もいますが、この主人公は下手だと思っているのでしょう。
まっすぐに進めなくてあちこちにぶつかって傷ついて。そしてどの道を進めばいいかもまだ曖昧で…。
でこぼこと丸い、は相反するようですが、地球は遠くからみれば丸いですが実際は山あり谷ありででこぼこしていますよね。
そして自分はそれでもこの地球で暮らしていかなければならない、と歌っています。
叱られてばかりだったから
俯いたままで固まった
遠くで響くトランペット
固まったままで聴いていた
怒られてばかりの人生、叱られて落ち込むとどうしても俯きがちになってしまいますよね。
そしてとうとうそのまま固まってしまい、顔を上げられなくなってしまった主人公。
遠くで響くトランペット、とはどういうことかなと考えましたが、希望の光が少しちらついてきた、そんなイメージなのかもしれません。
しかしまだ主人公は顔を上げてそれを確かめることができないんですね。
途方に暮れて立ち止まって
泣いたら出来た水たまり
映した無数の煌き
懐かしい声で囁くよ
まだどん底パートが続きます。
途方に暮れ、水たまりができるほど泣いた主人公。しかしその水たまりには無数の煌めきが映りこみます。
この、煌めきとは夜空の星でしょうか。下を向いて初めて、夜空にはこんなに綺麗な星がきらきらしていたんだ、と気づいたのでしょう。
そして昔子供だったころ、夜空を見上げ、星を数えたことを思い出したのかもしれません。囁いたのはあの頃の自分ではないか、と解釈しました。
心が宝石を生む度に
高く浮かべて名前付けた
忘れられてもずっと光る
星空は君が作ったもの
体は必死で支えている
どこであろうとただついていく
強くなくたって笑いたい
涙を拭った勇気の手
そしてその「星空」は主人公自身が造りだしたものだったんですね。
心が生んだ宝石とは例えば希望であったり、夢であったり、思いついた何かだったり、でしょうか。
それらに一つ一つ名前をつけて大切にしていたのに、主人公はあまりに疲れすぎてしまってそれらの存在を忘れていたんですね。しかし涙で出来た水たまりにそれらが映りこみ、それらを思い出したのです。
星空、のあたりでは、やはりグラブルを彷彿させるものがありますね。騎空士は艇で星から星へ旅する者。このあたりに共感して是非主題歌に、となったのでしょうか。
精神がボロボロでも身体は必死に自分を立たせてくれています。主人公は涙を拭い、ただがむしゃらに歩を進めていくのです。
皆が走って先急ぐ
サーカスが来たってはしゃいでいる
なんとなく僕も走りたい
チケットも持っていないのに
叱られるって思い込む
何か願った それだけで
ぶつかってばかり傷だらけ
だけど走った地球の上
周りのみんなは走って行ってしまいます。これは「やりたいことが分かっている人たち」と解釈しました。進むべき道がもう分かっている人たちですね。
主人公もつられて走りたくなっていますが、しかし自分はまだどこに進めばいいのか分かっていません。それを「チケットもない」と比喩しています。
何かを「願った」だけで贅沢だと怒られてしまう、と恐れている主人公。
まだ道は開けないのでしょうか、一見丸いけれどでこぼこの地球の上でもがいています。
どうしたくてこうしたのか
理由を探すくせがある
人に説明出来るような
言葉に直ってたまるかよ
何で自分は今これをやってるんだろう、と、立ち止まってしまったときについつい人間は原因を突き止めようとしてしまうクセがあります。
しかし、言葉で人に説明できるようなそんな簡単なものではないはずですよね。
とても素晴らしい日になるよ
怖がりながらも選んだ未来
君の行きたい場所を目指す
太陽は今日のためにあった
体は本気で応えている
擦りむく程度はもう慣れっこ
喜んでいいものなのかな
一生今日が続いて欲しい
「とても素晴らしい日になるよ」のフレーズはCMでもおなじみですね。
これまでどん底パートが多かったところでここで一気に前向きにチェンジしていきます。
自分の選んだ道に間違いはなかった、その証拠に太陽が自分の前にあるのです。
これまで何度も何度も転んで怪我をしているからちょっとした擦り傷くらいもう何でもないでしょう。
ようやく吹っ切れた、迷いがなくなった「今日」という日がずっと続いてくれたらいい、それが主人公の願望です。
誰かが誰かを呼んだ声
知らない同士 人の群れ
辺りは期待で溢れた
僕だって急いで走った
何かが変わったわけじゃない
何かが解ったわけじゃない
ゴールに僕の椅子はない
それでも急いで走った
思いをひとりにしないように
ここは、前半に出てきたサーカスの様子かと解釈しました。チケットを持っていないけれど主人公はサーカスにやってきたようです。
この、「知らない同士 人の群れ」のあたりはグラブルのストーリーの様子が目に浮かぶんですよね。常にあちこちの「島」を旅する主人公たち、その先には常に新しい旅人たちとの出会いがあります。
吹っ切れたはいいけれど、それで特別何か身の回りが変わったわけではありません。
「ゴールに僕の椅子はない」は、もしかしたらこのままいっても夢は叶わないかもしれない、というように解釈しました。
確信はそこにはないけれどそれでも今の気持ちを大切に、先に向かって主人公は走り始めます。
とても素晴らしい日になるよ
選ばれなくても選んだ未来
ここまで繋いだ足跡が
後ろから声を揃えて歌う
心が宝石を生む度に
高く浮かべて名前付けた
強くなくたって面白い
涙と笑った最初の日
「とても素晴らしい日になるよ」2回目の登場ですが、この歌が一番伝えたいことはここではないかと思いますね。
そして「選ばれなくても選んだ未来」ここもこの曲の大切な部分だと思います。
自分が夢を叶えられなくても、その先に居場所がなくても自分が選んだ人生です。転びながらここまで進んできたものを無駄にするのはもったいないですね。これまでの自分を信じて前に進もう、そういった気持ちの表れでしょう。
何かが変わったわけじゃない
何かが解ったわけじゃない
でこぼこ丸い地球の上
誰かが誰かを呼んだ声
知らない同士 人の群れ
でこぼこ丸い地球の上
決心を新たにしても、実際自分の周りに何か変化があるわけではないですし相変わらず地球はでこぼこしていて、また転ぶこともあるでしょう。
これからも人生には困難もあるし歩きづらい道を行かなければならないけれど、でも曲の始めの「でこぼこ丸い地球」とはちょっと違った風景が見える気がします。
自分が強く願えば必ずかなう、というような気休めの歌詞ではなく、この先自分の椅子がないかもしれないけどそれでも進んでいく、というふうに、泥臭いイメージがあるのが、この歌詞、そして曲のいいところではないかなと感じました。
BUMP OF CHICKENの『GO』歌詞考察まとめ
こちらでは、大人気スマホゲームグラブルのアニメ主題歌にもなったBUMP OF CHICKENの『GO』について、歌詞を詳しく考察してみました。
気休めや綺麗ごとではなく、人生で挫折を知った目線からの歌詞がいいなと思います。
挫折のない人生を歩む人は少ないでしょう。皆でこぼこの地球に足を取られながら進んでいると思います。
そういった方々にとても響く曲ですよね。
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