【いきものがかり】ゲゲゲの女房の主題歌としても起用された「ありがとう」に込められた想いとは?
NHKの連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の主題歌、いきものがかりの「ありがとう」の曲についてご紹介。人への感謝の気持ちをストレートにつづった歌詞が魅力。ありがとう以外に聴きたいおすすめ曲もご紹介しているので、いきものがかりの曲が好きになること間違いなしです!
全世代、男女問わず圧倒的人気を誇る「いきものがかり」
いきものがかりは、神奈川県出身の男女混合バンドです。
2006年に「SAKURA」でメジャーデビューを果たし、その後もCMソング・アニメやドラマの主題歌などを数多く手がけてきました。
そんないきものがかりの「ありがとう」という曲について、ここではご紹介します。
朝ドラ『ゲゲゲの女房』主題歌としても取り上げられた「ありがとう」
ありがとうは、いきものがかりの18作目のシングルとして、2010年にリリースされました。
この曲は2010年当時放送されていた、NHKの連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』に選ばれましたが、なぜ彼らの歌が、朝ドラの主題歌に選ばれたのか?
それは『ゲゲゲの女房』のチーフプロデューサーが、いきものがかりのファンだったからだそうです!
それまでも「気まぐれロマンティック」「YELL」など、数々のヒット曲を世に送り出してきた彼らなので、実績は折り紙付き、ということでしょうか。
朝ドラ効果もあり、ありがとうはオリコン週間ランキング、最高位2位を獲得。
この曲で『第52回日本レコード大賞』では優秀作品賞を受賞し、『NHK紅白歌合戦』には第61回と第66回の2回に分けて出場を果たしています。
第61回の紅白歌合戦では、ピアノ演奏と、朝ドラのドラマシーンが流れており、朝ドラファンの心もつかんだ演出だったのではないでしょうか。
また第66回の紅白歌合戦の披露時では、朝ドラのヒロイン役だった松下奈緒が応援ゲストとして駆けつけています。これは、漫画家の水木しげるへの追悼の意味があったのだとか。
(『ゲゲゲの女房』とは、水木しげるの妻、武良布枝(ドラマでは松下奈緒が好演)の自伝エッセイです。作品内では、水木しげると武良布枝の夫婦愛も描かれています。)
余談ですが、松下奈緒は自身のアルバムで、ありがとうのピアノバージョンのカバーをしています。
松下奈緒は、東京音楽大学の音楽学科でピアノを専攻していたこともあり、ピアニストとしての活動もしているんですね。
彼女が演奏するピアノバージョンのありがとう。
ピアノの音色が好きな方は、ぜひこちらも聴いてみてください。
「ありがとう」に込められた意味を独自で徹底分析
ありがとうの歌詞について、ここでは分析していきます。
この歌は、パートナーを大切に想う気持ちが描かれた歌です。
『ゲゲゲの女房』の主題歌ということもあって、水木しげると武良布枝の夫婦愛ともリンクした内容になっているのではないでしょうか。
例えば、この歌詞は朝ドラの内容とリンクしている部分と筆者はとらえます。
“あなたの夢”がいつからか “ふたりの夢”に変わっていた
繋がれた右手が まっすぐな想いを 不器用に伝えている
水木しげるは、戦争から無事生きて帰ってきましたが、左手を失っていたのです。
だから彼は、妻と手を繋ぐとしたら右手で繋ぐのです。
作詞をした水野良樹は、この設定を踏まえ歌詞をつけたのかもしれませんね。
ありがとうという言葉は、シンプルだけど、人の気持ちを温かくする素敵な言葉。
「ごめんなさいじゃなくて、ありがとうって言われたほうが嬉しいよ」
これは筆者がとある友人から言われた言葉ですが、「ありがとう」を言われて嫌な気持ちになる人はいないでしょう。
ケンカした日も 泣きあった日も それぞれ彩(いろ)咲かせて
喧嘩の後の仲直りの後には「ごめんなさい」も大切ですが、「一緒にいてくれてありがとう」の言葉も、パートナー間などの間柄で言えると素敵ではないでしょうか。
喜びも 悲しみも 分かち合えるように
一緒に長く過ごしていると、楽しい時も辛い時もあります。
それを分かち合うのが、パートナーでしょう!ということですよね。
このようにありがとうという曲は、ストレートにシンプルな言葉でパートナーを想う気持ちが、歌詞につづられています。
漫画を描き続ける夫を支えるため、彼のアシスタントになった武良布枝の姿とこのフレーズがリンクしています。
次にこの歌詞も。