【進撃の巨人】鬼気迫るような世界観を描く『紅蓮の弓矢』が大人気!歌詞から独自に徹底考察!
大人気作品「進撃の巨人」のアニメOPに起用された『紅蓮の弓矢』は、その歌詞が作品の世界とリンクしていると大変話題になりました。こちらでは『紅蓮の弓矢』の歌詞を徹底考察していきます。あなたも「進撃の巨人」の世界に引き込まれてみませんか?
何かを変える事が出来るのは
何かを捨てる事が出来るもの
何ひとつ危険性(リスク)等背負わないままで
何かが叶う等…
この歌詞の部分は、エレンの親友の一人、アルミンのセリフからとられたものと考えられます。アルミンは作中で「何かを変えることができる人は、大事なものを捨てることができる人だ」と言い、さらに「何も捨てることができない人には、何も変えることはできないだろう」と言っています。
人間の腕は2本、その腕に抱えられるものには限りがあります。しかしそれらを何一つ捨てずに新しいものを持つことはできません。また、それらを抱えたまま、何かを成し遂げることもできないでしょう。
そして大事なものを捨てる、という行為にはとてつもない決心が必要になります。しかしその決心は大きな覚悟となり、現状を打破することができるでしょう。作中のアルミンは、そういうことを言いたかったのだと思います。
暗愚の想定 …唯の幻影
…今は無謀な勇気も…
『自由』の尖兵 …賭けの攻勢
奔る(はしる)奴隷に勝利を!
暗愚、とは「おろかな人」のことを言います。
小さきもの、人間たちが巨人に立ち向かうなんて全く愚か者の考えることです。さらには夢でも見ているのかと言われてしまうでしょう。
しかし今は無謀と思えることも、自由を望む強い意思はそれらを跳ね返すでしょう。また、追いつめられた者が時に発揮する反撃の力はとてつもないものになることもあります。
諦めなければ勝利は必ずつかめる、そう鼓舞しています。
架せられた不条理は 進撃の嚆矢だ
奪われた其の地平 自由(せかい)を望むあの日の少年(エレン)
止めどなき殺意(しょうどう)に 其の身を侵されながら
宵闇に紫を運ぶ 冥府の弓矢
「架せられた不条理」とは何の理由もなく、生まれたときから壁の中に閉じ込められて暮らさなければならなかったという理不尽さのことです。また何も悪くないのに母親を殺されてしまったことなど、色々あるでしょう。
「世界」と書いて「じゆう」、そして「あの日の少年」とかいて「エレン」と読ませます。もう、この部分だけでも、『紅蓮の弓矢』はエレンのための曲である、と言い切っても過言ではないんですよね。
しかし、殺意に身を侵されながら、という部分では少し不安も見えますね。個人的な解釈ですが、「殺意」という言葉は決して良い言葉ではなく、どちらかといえば激しく、そして物騒な言葉でもあります。
それを推していく歌、というのは果たしてどうなんだろう?とも思うんですよね。だからこそRevoは最後に、それに対して警告する形でこの歌詞を入れたのでは、と解釈しました。
『紅蓮の弓矢』は勇ましい歌ではありますが、同時に、エレンの哀しく切ない部分も歌っているのではないでしょうか。
Linked Horizonの『紅蓮の弓矢』はカラオケで歌詞が出ないって本当?理由は?
ところで、『紅蓮の弓矢』、かっこいいから是非カラオケで歌いたい、盛り上がりたい!という方は多いでしょう。しかし、カラオケで『紅蓮の弓矢』を選曲すると、歌詞テロップが出ないのです。これは有名なお話です。
ですから、カラオケで歌いたい、と思ったら歌詞カードを自作するか暗記するかしないと歌えないんですね。
なぜ歌詞テロップが出ないのかというと、ここまで歌詞について考察してきていくつか書きましたが、通常の読み方とは違う、独特の読ませ方をしている部分が多数あるからなのです。
そしてこれは『紅蓮の弓矢』に限らず、Revoの楽曲はほぼそういう仕様になっています。
しかしこの曲はカラオケで歌えば絶対に盛り上がること間違いなし!です。歌詞カード見て歌うのはやっぱり少しかっこ悪いので是非丸暗記してチャレンジしてみてください。
「進撃の巨人」主題歌『紅蓮の弓矢』歌詞などまとめ
こちらではアニメ「進撃の巨人」のOP曲、『紅蓮の弓矢』について、歌詞考察などをしてきました。
「進撃の巨人」は2020年も放送が決まっていますが、主題歌はまたRevoが絡むのか、ファンとしても楽しみで見逃せないところですね!