相対音感とは?耳コピやハモリで活躍する相対音感のトレーニング方法ご紹介!
そもそも音感とは何か?耳コピとは何か?をはじめ、相対音感についてわかりやすく解説しました。
絶対音感との違いや、実際に行っている相対音感の鍛え方・鍛えるとできることについてもまとめています。
少しでも音感を鍛えたい方の参考になると嬉しいです。
相対音感のトレーニング方法ご紹介
相対音感を鍛える練習方法は色々ありますが、一朝一夕で身につくものではありません。
他人と比べるのもナンセンスです。
練習を始めた時期も違いますし、初めから音を感じ取れる能力にも差があります。
また相対音感が使い物になるまでに約5年以上はかかります。
そのことを念頭に置いた上で実際の練習方法をご紹介していきます。
耳コピして相対音感を鍛える
耳コピは相対音感を鍛えるのに、とっても最適かつ一番挫折しやすい方法です。
耳コピできるようになりたいならつべこべ言わず耳コピしなさい。ということ。
まずはじめに近道はありません。知識をつけるでも筋肉をつけるわけでもなく、感覚を鍛えなきゃいけないのです。でも楽器を買って一番初めから耳コピは無理があるのも事実です。
そこでオススメの練習手順を紹介します。
①練習する楽器の入門冊子を1冊買って基礎知識をつける。
②楽譜を見ながら、初心者にオススメの簡単な曲を3曲弾けるようになる
③楽譜を見ながら、少し難しい曲にチャレンジしてみる(弾ける範囲で)
④耳コピ開始
ピアノでクラシックを弾かない限り、早めに楽譜を卒業しましょう。
特にギターなどのTAB譜は間違っていることが多く、はっきり言って使い物になりません。
また楽譜に頼っていると耳が全く鍛えられないので、相対音感が全く鍛えられなくなってしまいます。
初めはかなり苦労しますが、耳コピができるとできないとでは音楽の楽しさが段違いです。
耳を鍛えるとは何か?
鳴っている音が持つ、音色や細かいニュアンスを聞き取るということです。
これは絶対音感を持っている人でも例外なく行なっているトレーニングでもあります。
決して鳴っている音の音階を楽器で鳴らすということではありません。
カラオケなどの歌を例として挙げるなら、
- 正確なピッチはどこか
- ブレスの位置はどこか
- 音の強弱のつけ方はどうか
- ビブラートの細かさや長さはどうか
- リズムの取り方はどうか
- 声帯の締める強さはどうか
- 空間の響きはどうか
楽器も同じです。細かい違いに気を配ります。
そして同じ音がなるまで何度も弾き、演奏方法を体に染み込ませます。
これを長いスパンで続けると、相対音感を含め音楽的な表現力を飛躍的にアップさせることが可能です!
相対音感は楽器を弾いて鍛える
楽器を弾く一番のメリットとして、コード感がつくというものがあります。
和音を認識する力とも言いますが、ハモリに使っている音がわかるようになるのです。
また音楽に触れる時間が増えるので、知識もついてきます。
中でも音楽理論やコード理論を勉強すると、相対音感を補助してくれる事に加え、作曲やアレンジができるようになったりコードを全て覚えなくて良くなったりといい事づくめです。
なので音感を鍛えたいならまずは一つ楽器を始めてみましょう!
ボーカルだから関係ないなんてことはありません。むしろボーカルだからこそ音感が大事なのです。
今売れているバンドのほとんどは、ボーカルがギターやピアノをはじめドラムなど全ての楽器が弾ける人ばかりですよ。
音楽理論とは何か?
別名作曲理論とも言われています。
学ぶことは主に、コード進行とスケールの2つだけです。
これが理解できると相対音感の精度がさらに増します。
「このコード進行ってことは、この音とこのコードは使われてないな」ということが知識として初めから除外されるので、耳コピも早くなりますしアレンジも加えれるようになります。
難しそうで敬遠されがちですが、やりだせば意外と理解できるもの。むしろ理解しづらかったらこんなに毎年多くのミュージシャンは出てきていません。
今では本だけでなく、YouTubeなどでもかなりわかりやすく解説してくれている動画があるので、理解しやすいかと思います。
ぜひチャレンジしてみてください。
コード理論とは何か?
耳コピや作曲をする際にあると便利なのがコード理論です。
コードはかなりの種類があり、全部覚えなきゃと思っている人が多いですがそれは間違いです。
正しくは、そのコードを導き出す規則性だけを覚えましょう。
M(メジャー)からこの音を半音下げればm(マイナー)になる、この音とこの音を下げればdim(ディミニッシュ)になる。全て規則性がありこれを覚えるのはものすごい簡単です。
またコードを多く知っていることは耳コピの際にものすごく便利で、
オシャレな感じがするから7(セブンス)かな?とか、きらびやかな明るい音だからadd9(アドナインス)かな?など自分の納得がいく音を探す大きな手がかりになります。
このコード音の違いがわかるようになってくると、相対音感の精度がかなり増してきているはずです。
また自分が作曲した曲が単調に聞こえるなぁ。なんてときにもコードを一つ変えるだけで劇的にオシャレな楽曲に生まれ変わらせることもできるようになりますよ!
音大でも必修!?ソルフェージュって何?
ソルフェージュとは、楽譜の中の音楽と実際に出す音を結びつける練習のことです。
- 耳で聴いた音楽を楽譜に起こす。
- 楽譜を見て、メロディーを歌う
- 表記や記号・ルールについて学ぶ
音大を始めピアノ教室や音楽の専門学校などでは、必ず必須となっています。
ギターやベースなどバンドの形で演奏されるジャンルでもプロの現場では、必ず五線譜またはコード譜で出てくるそうです。
TAB譜なんて存在しません。
だからこそ譜面を見てどんな音が鳴るのか、またどれぐらいの早さの曲なのかを想像する力が必要になってきます。
それを鍛えるのにソルフェージュはうってつけなのです。
耳コピしたものを採譜してみたり、聴いたことのない曲を楽譜だけで演奏してみたりするといい練習になると思います。
音感も鍛えられるし、楽譜も読めるようになるので一石二鳥ですね!
相対音感とは絶対に身につき必要不可欠なもの!
相対音感は毎日繰り返していくことで、確実に精度が増し身についていくものです。
練習するときのコツは、とにかく毎日少しでも耳コピをすること。
ある程度弾けるようになった曲を毎日弾いていたり、いつまでも楽譜やTAB譜を見ながら弾いていると相対音感は絶対に身につきません。
そして楽器の練習がイヤになっていきます。
音楽の楽しさを失わないまま練習を続けるには、新しい事にどんどんチャレンジしていくことが大切です。
一度耳コピしたものは動画に残して次の曲に進み、音楽理論なども少しづつ学んでいきましょう!
相対音感が研ぎ澄ませれてくると、音楽がもっと楽しくなってきますよ!
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