馴染みのある「ソーラン節」ってどういう音楽?意味や背景についてご紹介

子どもの頃から馴染みのある「ソーラン節」。普段何気なく歌ったり踊ったりしているソーラン節ですが、発祥や歌詞に込められた意味はどのようなものなのかご存知でしょうか。今回はソーラン節の歌詞から読み取れる意味や背景を含めてご紹介していきたいと思います。

記事の目次

  1. 1.子供の頃、誰もが馴染みのあった「ソーラン節」
  2. 2.「ソーラン節」の歴史的背景や歌詞に込められた意味に注目
  3. 3.「ソーラン節」の歌詞を読み解く
  4. 4.様々な歌詞の「ソーラン節」をご紹介!
  5. 5.まとめ

様々な歌詞の「ソーラン節」をご紹介!

ソーラン節は北海道地方で使われていたニシン漁の作業曲が元となっておりますが、ソーラン節が全国に広がり、地域によって様々な歌詞に作り替えられ、新たに生まれ変わったたくさんのソーラン節が生まれました。

また、演歌歌手などにより、カバーされる際にオリジナリティーを出したソーラン節のカバー曲も数多く存在しています。

地域や文化によって異なる様々な種類のソーラン節をいくつかご紹介していきたいと思います。

1.金八先生で放送されたソーラン節

初めにご紹介するソーラン節は「3年B組金八先生で放送されていたソーラン節」です。

冒頭でもお話ししたように、ソーラン節は元々はニシン漁の作業曲で、北海道地方が起源となっており、ソーラン節は北海道地方・東北地方には知名度はありましたが、その他の地域への知名度はイマイチでした。

しかし、ドラマ「3年B組金八先生」のストーリーの中でソーラン節を踊るシーンがあり、この放送後以降、ソーラン節の知名度がグンと上がり、日本全国に広まることとなりました。

そのため、「3年B組金八先生」といったらソーラン節を思い浮かべる人も多いとのことです。

2.南中ソーラン節

オリジナルのソーラン節の他に、「南中ソーラン節」という種類も存在しております。

南中ソーラン節は、民謡歌手の伊藤多喜雄さんが北海道の民謡であるソーラン節をアップテンポにアレンジした曲のことであり、北海道にある稚内(わっかない)市稚内南中学校の教師、生徒が考案したことで、「南中ソーラン節」と呼ばれることとなったのが由来です。

また、よく見るソーラン節のダンスの振り付けは「南中ソーラン節」が作られた際に考えられたもので、ニシン漁を思い浮かべることができるような縄や網を引っ張ったり、持ち上げたりする動きをイメージして振り付けが考えられたとのことです。

現在、学校の体育祭や発表会、運動会等で踊られているソーラン節の多くは、南中ソーラン節や南中ソーラン節にアレンジを加え、派生したソーラン節と言われています。

南中ソーラン節が生まれた経緯として、オリジナルのソーラン節はテンポが遅く、発表会等で踊るには古臭いという意見から、生徒には不評でした。

そのため、ロック調にアレンジされた「TAKiOのソーラン節」を元に、アップテンポにしたところ、生徒にも好評なソーラン節(南中ソーラン節)が生まれたとのことです。

2003年(平成15年)には、第54回NHK紅白歌合戦に「TAKiOのソーラン節」が中継され、全国にも広まりました。

その影響もあり、全国の小中学校をはじめとする団体がダンスの課題曲として取り入れるようになったと言われています。

子供の頃に馴染みのあったソーラン節は「南中ソーラン節」が元になったものが多いため、懐かしさを感じる人が多いのではないでしょうか。

3.南中ソーラン 〜Fischer's Version〜

最近でも新たにアレンジされたソーラン節が存在しており、「南中ソーラン 〜Fischer's Version〜」がそのうちの一つです。

こちらは先ほどご紹介した「南中ソーラン節」の曲調をアレンジしたもので、男性7人組Youtuberのフィッシャーズ(Fischer's)がアレンジしたバージョンのソーラン節となっております。

ソーラン節は元々江戸時代から明治時代初期に生まれた曲ということもあり、少々古風な雰囲気がありますが、現代風の曲調にアレンジを施しており、若者を始め、幅広い年代に人気のあるソーラン節となっております。

再生回数もものすごく多く、2020年8月現在900万再生越えとなっており、ソーラン節の人気があらわれている再生回数となっていると思います。

4.三橋美智也のソーラン節

昭和を代表するソーラン節として、「三橋美智也さんのソーラン節」が挙げられるのではないでしょうか。

「は~どっこいしょ~どっこいしょ!」が特徴的な三橋美智也さんのソーラン節ですが、民謡や演歌が好きな方はこちらのバージョンが好きという方が多いです。

レガシーな雰囲気を楽しみたいという方は、三橋美智也さんのソーラン節が一番しっくりくるのではないでしょうか。
 

まとめ

まとめ
Photo bygeralt

今回は子供の頃から馴染み深い「ソーラン節」についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

学校行事である運動会や発表会で踊られるソーラン節の発祥は、ニシン漁からきているというのを「知らなかった」という方は結構多いです。

また、オリジナルのソーラン節をアレンジした「南中ソーラン節」を始め、地域によってたくさんの種類のソーラン節が存在したというのも意外だったのではないでしょうか。

ソーラン節の歌一つで歴史的背景も見えてくるため、その時代の地域の文化にも触れ合うことができます。

ソーラン節に限らず、日本の民謡にはたくさんの歴史的背景や言い伝えが残っておりますので、いろいろな種類の曲を調べてみると面白い発見があるかもしれませんね。

時代とともに変化していくソーラン節ですが、今後どんなアレンジが加えられるのかも注目です!

以上、馴染みのある「ソーラン節」ってどういう音楽?意味や背景についてご紹介でした。

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