ギターで指が痛くなるのは努力の証!初心者は誰しも通る道!
好きなミュージシャンに憧れてギターを始めた初心者の方の多くは、弦を押さえる左手の指が痛い事に挫けてしまいます。しかし痛みは上達の為には、避けては通れない道です。今回はギター初心者に贈る、痛い指との付き合い方や乗り越え方をご紹介します。
弦高や弦の種類でも手の感触は変わってくる
もちろん、ギターの弦高や弦そのものの種類によっても、指の感触は大きく変わってきます。
ギターの弦高はその目指す音楽ジャンルや好み、弾き方によって変わってくるものです。
エレキギターの場合、代表的なストラトタイプなどは、そのブリッジ部に弦高を調節する箇所があります。小さな六角レンチの様なものを回して、高さを調節する事が出来ます。
またレスポールタイプのものですと、チューンオートマチックと呼ばれるブリッジのサムナットを回す事によって調節します。
上がストラトタイプ、下がレスポールタイプ。
アコースティックギターの場合は、基本的にサドル部分を削って行うので、エレキギターの様に気軽に弦高を調節する事が出来ません。初心者の方は購入する時に楽器屋さんなどで、希望する音楽スタイルなどを確認しておいた方が良いでしょう。
アコースティックギターのサドル部分です。
また、ギターの弦の種類はもちろん大きな影響があります。弦の太さもエクストラライトからカスタスライト、ライト、ミディアム、ヘビーゲージまで幅広くありますが、初心者の方にはカスタムライトやエクストラライトをお勧めいたします。
また同じギターの弦でもアコギの弦とエレキギターの弦は太さが違います。アコギでは、生音でボリュームやサスティーンを出したいので、ある程度の太さの弦が使用されます。
逆にエレキギターの弦は比べると細く、張力も強くないので、アコースティックギターから始めようとしている初心者の方には、まずエレキギターの弦で練習を始める事をお薦めします。
ギターの上達には何よりも楽しくて夢中になる事が大切です。ギターははっきり言って音がきちんと出れば、楽しくて仕方がありません。まずは音をきちんと出せるセッティングをする事が大切です。
指先の鍛え方
それでは、指先を無理のない範囲で鍛え、より一層ギターを楽しめる様にトレーニングしましょう。ここで紹介するトレーニング法の一つに、チョーキングというものがあります。
皆さん、ギターに興味があるのならば、その名前は聞いた事があるのではないでしょうか。『チョーキング』とは、ギターの弦を持ち上げて、音程を上げる奏法の事です。
チョーキング
可愛らしい先生ですが、彼女から繰り出される音は本物です。先生に習って、チョーキングにチャレンジしてみましょう。
最初はやはり指が痛くなるでしょう。しかし、毎日の練習の中で、繰り返し続けていくうちに、指の皮が厚くなり、気持ちよく弦を持ち上げたり、チョークダウンしたりする日は確実にくる事でしょう。
チョーキングで主に使う指は薬指です。親指の位置は押さえるポジションに対称の位置が、力が入りやすいでしょう。
そして人差し指と中指も同じ弦を押さえ、薬指と並んで弦を押し上げます。その時、小指は浮かせておきます。薬指の代わりに小指を使用する場合もあります。その時は人差し指から小指まで、同じアーチを作って弦を持ち上げます。
チョーキングのポイントとしては、音をしっかり半音、もしくは一音上げる事です。(クオーターチョーキングと言って4分の1上げるチョーキングもあります)
そして途切れない様に、しっかりと音を出す事。そしてチョーキングして上げた音から次の音に移る時には、中途半端な音を出さないでしっかり戻すか、ミュートする事です。
アコギでのチョーキングはエレキに比べ力も要りますので、まずはエレキの弦で練習する事を重ねておすすめします。
チョーキングの練習をしばらく続けていると、指の皮が厚くなるのが実感されると思います。薬指に慣れてきたら、中指、人差し指、そして小指も使って万遍なく練習しましょう。
スケール練習
スケールの練習をする事で、指全体を鍛えながら、同時にギターを演奏していく中で役に立つスケールも覚えてしまいましょう。
上の2つはCメジャーペンタトニックスケールというものです。Cメジャースケールの4度と7度の音を抜いたもので、楽曲のキーがCメジャーの時にこのスケールを使って、ソロやオブリガードを弾く事が出来ます。
そして下の2つはAmのペンタトニックスケールと言われるものです。よく見ると運指もポジションもCメジャーペンタトニックと同じですね。始まる音の違いで、随分雰囲気が変わるものです。
キーがAmの楽曲で使用されるもので、上のCメジャーペンタトニックスケールも同様に、ポジションをずらしていけば、他のキーにも対応する事が出来ます。
Cメジャースケール、いわゆる『ドレミ』もしっかりと練習しておくと、とても役に立ちます。上のリンクでは『ドレミ』の効果的な練習法について書かれているので、是非参考にしてみてください。
まとめ
人間の手というのは底知れぬパワーがあるな、と思います。辛い時や悲しい時、落ち込んでいる時などに、そっと肩に置かれた人の手の温かさに、救われた経験はないでしょうか?
子供の頃、熱を出して寝込んでいた時に、母親が額に置いてくれた手が、まるで悪いものを吸い取ってくれている様な気がして、すっと楽になった事を思い出します。
今は衛生がとか、菌がとかで嫌がられる事も多いですが、おにぎりは素手で握ってもらった方が、ずっと美味しい気がします。
そんな人の手によってギターは弾かれます。手でギターと会話していると言っても良いでしょう。『いつもありがとう』とか『今日もよろしくね』そんな気持ちでギターを触っていると、不思議な事ですが、ギターの方もこちらの気持ちに応えてくれる気がします。
ギターは弾けば弾くほど、良い音になってくれると思っています。あなたの指先がもう痛みをそんなに感じなくなった頃には、ギターはすっかりあなたの一部として、あなたの音を出してくれるはずです。
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