クラヴィコードってどんな楽器?歴史や音色についてご紹介

クラヴィコードという楽器をご存知ですか?14世紀ごろに発明され、16世紀から18世紀にかけてピアノなど共にヨーロッパで広く楽しまれていた鍵盤楽器です。今回は、その歴史あるクラヴィコードの音色や演奏方法についてをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.クラヴィコードってどんな楽器?
  2. 2.音色や演奏方法についてご紹介
  3. 3.クラヴィコードの歴史
  4. 4.まとめ

クラヴィコードってどんな楽器?

クラヴィコード
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クラヴィコードとは、タンジェントと呼ばれる真鍮棒を弦に触れさせて押し上げることによって音を出す鍵盤楽器です。箱型の中に鍵盤が入っており、テーブルなどの上に置いて使用します。また、ピアノやチェンバロなどと同じ鍵盤楽器ですが、その音色や用途は少し異なっています。

音色や演奏方法についてご紹介

こちらの動画は、実際にクラヴィコードを使って演奏されたものです。クラヴィコードは蚊の鳴くような音と表現されているくらい小さな音しか出ません。なので主に、家庭用として使用されていて、コンサートや演奏会には使われていませんでした。

クラヴィコートの音色

クラヴィコードは先程もご紹介した様に、蚊の鳴くような小さな音ですが、弦を叩く強さで音量や音色を細かく変えることが可能な楽器です。また、同じ鍵盤楽器のピアノやチェンバロとの大きな違いは、ヴィブラートをつけることができるところです。これは鍵盤楽器ではクラヴィコードだけです。

クラヴィコードの演奏方法

クラヴィコードは基本的にピアノと同じように鍵盤を叩いて鳴らす演奏方法をとります。
その方法の1つにフレット式という複数の弦を鍵盤が共有する仕組みをしていて、タンジェントが弦を押し上げている間は戻らない特徴があります。そのため、それを活かしたべーブンクというヴィブラートや強弱を使った演奏方法が用いられていました。

こちらの動画では、フレット式のクラヴィコードとフレット式ではないクラヴィコードの仕組みの両方を説明しており、演奏方法の違いや特徴が分かります。

クラヴィコードの歴史

中世ヨーロッパ
Photo byderwiki

クラヴィコードの歴史は古く、14世紀ごろに発明され、モノコードから発達した楽器です。発祥は定かではありませんが、中世ヨーロッパでルネサンス時代から古典派時代まで400年以上に渡って使用されていました。

非常に単純な仕組みで繊細な楽器であるため、ピアノやチェンバロと並んで多くの人に愛されていました。

また、楽器自体のサイズが小さいことから、家庭用としてだけではなく旅行などにもよく持ち出されていました。
 

クラヴィコードを愛用していた人物

クラヴィコードを愛用していた人は数多くいます。その中にはバッハ、モーツァルト、ベートーヴェンなどの有名な作曲家も好んで使用していました。

また、こちらの動画は実際にバッハの曲(PARTITAS BWV 825-830)を演奏した動画です。

まとめ

ピアノ
Photo byVladvictoria

以上クラヴィコードという楽器の紹介でした。

現在ではあまりクラヴィコードという名前を耳にしませんが、昔は多くの人々が愛用していました。魅力がたくさんあるクラヴィコードですので、是非この機会にクラヴィコードについてもっと深掘ってみてはいかがでしょうか?

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