【東京事変】『キラーチューン』に込められた意味を知ると面白い!歌詞から独自に徹底考察!

椎名林檎を中心に結成され、日本のロックシーンに数々の伝説を残したバンド東京事変。彼らの人気曲の一つ『キラーチューン』は明るい曲調と意味深な歌詞が魅力です。『キラーチューン』の歌詞に込められた意味とは何か?独自の解釈で徹底的に考察します!

記事の目次

  1. 1.数多の伝説を生み出し続ける大人気バンド「東京事変」
  2. 2.数々の東京事変ヒット曲の一つ『キラーチューン』
  3. 3.『キラーチューン』歌詞から意味を独自に徹底考察
  4. 4.東京事変『キラーチューン』歌詞考察まとめ
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贅沢するにはきっと妬まれなきゃいけないね
ちょっと芳(かぐわ)しいのを睨まないで
欲しがらないなら

「今日は一度切り」無駄がなけりゃ意味がない
絶対美しいのは計れないの
溢れ出すから

2番の歌詞では、1番で歌ってきた「贅沢」「豊かさ」に対するさらに深い意志を感じます。
自分自身の「心の豊かさ」を追求していくと、周囲からは妬みややっかみを受けることもあるでしょう。
しかしこちらは欲しがっているからそれを追い求めているのです。
「欲しがらない」人というのは「心が貧しい」人と言い換えてもいいかもしれません。
そういう人たちにはこちらがやっていることにとやかく言わないでほしいと歌っています。

そして豊かさというのは余裕につながります。
無駄なことをしているヒマはないと汲々とするのではなく、逆に無駄がなければ意味がないと歌われます。
それでも美しいものや大事なものはそうした無駄から生まれてくることもあるのです。
本当の豊かさとは無駄を楽しむ余裕なのかもしれません。

タイトル『キラーチューン』の意味を歌詞から考察

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ご覧、険しい日本(ここ)で逢えたんだ
探し出してくれて有り難う
空も恋も騙せないよ
私は貴方の一生もの

2番のサビも恋人への想いを歌うラブソングとして機能しています。
1番では「貴方は私の一生もの」だったのが、2番では逆に「私は貴方の一生もの」となっています。
つまり、両思いであるということが示されていて幸せなハッピーエンドと捉えることができるでしょう。
しかしここで引っかかるのは「険しい日本(ここ)で逢えたんだ」というフレーズです。
この部分と、前の歌詞からこの『キラーチューン』という曲のタイトルの意味について考えてみます。

「キラーチューン」とは一般的にライブで一気に盛り上がる人気曲、代表曲のような意味で用いられる言葉です。
この東京事変の『キラーチューン』はもちろんいい曲だしコードも凝っていてカッコいい曲ですが、東京事変で一番の代表曲として名前が挙がるかと言えば決してそういうわけではないでしょう。

「険しい日本(ここ)」とありますが、日本という国の何が険しいのでしょうか。
キーになるのは2番のAメロ部分「妬まれなきゃいけないね」「芳(かぐわ)しいのを睨まないで」のあたりだと思います。
『キラーチューン』が心の豊かさを追求する曲だということは前から書いている通りです。
しかしそのためには我が道を追求し、時に周囲から浮いた存在になってしまうこともあるでしょう。
そして「出る杭は打たれる」という言葉の通り、突出して目立ち他と違うことをやる人を叩くのが今の日本という国です。
2番の歌詞はそういった心の貧しい人たちに「もうそういうのやめてくれる?」と歌っているようにも聞こえるのです。

誰もが平均を目指し飛び出ることを許さない、そんな険しい日本で逢えたのです。
この「逢えた」は東京事変というバンドとファンの関係を歌っているとも言えるでしょう。
そう考えると「探し出してくれて有り難う」という次のフレーズもファンに対する感謝として捉えられます。
自分たちは周りから何を言われようとやりたい音楽を追求する。それを受け止めてくれるファンとの共犯関係を歌った曲とも解釈できると思います。
それをやっかんだり妬んだりしてゴチャゴチャいう人たちは心が貧しいのだ、とバッサリ斬り捨てる。
つまりは「kill」する曲=『キラーチューン』ということです。

これは一つの解釈にすぎませんが、この明るく楽しいアレンジの曲には東京事変の自分たちの音楽に対するプライドと決意を感じたりもするのです。

東京事変『キラーチューン』歌詞考察まとめ

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東京事変の『キラーチューン』について、曲に込められた意味を歌詞から考察してみました。
これはあくまで一つの解釈であり、曲の解釈に正解はありません。
聞いた皆さんが一人一人、自分の解釈を見つけていただければと思います。
明るく楽しい曲なのでカラオケでも楽しんでみてはいかがでしょうか。

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