【レキシ】一度聞いたら頭から離れない！『きらきら武士』でカラオケを盛り上げろ！

『きらきら武士は』2016年にダイハツのCMにも起用されているので、レキシを知らない人でも聴いた事があるかもしれませんね。

池ちゃんと歌っているのはモデルの希良ではなく、なんと椎名林檎です。レキシネームはDeyonnaであり、江戸時代の客引きの女性や、江戸から地方に出る女性を表す出女の事です。漢字ではなく、Deyonnaとローマ字で表現する事でオシャレなイメージを出しています。

ライブでもよく歌われており、池ちゃんが女性ボーカルの部分も歌う事が多いですが、レキシのライブに椎名林檎が、椎名林檎のライブに池ちゃんが登場した事もあります。上記の動画はDeyonnaこと椎名林檎のライブで歌われた『きらきら武士』ですが、また違った印象を受けますね。

楽曲に遊び心を忘れないレキシです。勿論きらきら武士にも色々な小ネタやオマージュが込められています。

『きらきら武士』と日本語では聴こえますが、英語では『Kill a kill a pussy』と聴こえるようです。Pussyは辞書では『ねこ』と書かれていますが、スラングでは別の意味があります。これ以上書くとコンプライアンスに関わるので、書く事が出来ませんが、日本語と英語で違って聴こえるように狙ったものと思われます。

『きらきら武士』にはどんな意味が込められているのでしょうか？歌詞を見ていきましょう。

この曲は女性目線で歌われています。

主人公である女性は、武士である『あなた』に恋しています。好きな人はきらきらと輝いてみえるものです。輝いて見えるあなたの事を『きらきら武士』と呼んでいるのですね(英語ではKill a kill a pussyですが)。

あなたが好きと直接言っていますが、無視されているようです。この時代にかなりアプローチの強い女性のようですね。

 

AメロはボーカルがDeyonnaに変わります。

女性は恐らく身分の高いお姫様でしょうが、今の生活から抜け出したいと考えています。武士であるあなたにここから連れ出して欲しいとお願いしています。先ほどあなたが無視をしていたのは、お姫様を危険にさらしたくなかったのかもしれません。

女性の願いは叶ったようで、あなたと一緒に馬に乗り、城を抜け出します。手綱をぎゅっと握り、あなたと一緒に外に出かけるのが嬉しく、天にも昇る気持ちだったようで、それを武士・イン・ザ・スカイと表現しています。

ちなみに武士・イン・ザ・スカイはBeatlesのルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンズから来ています。

続いて2題目の歌詞ですが、特筆するべきは女性がマゲを結うのを待って欲しいというところです。マゲは合戦の際に兜をかぶる時に頭がムレないように工夫する為のものです。

女性はマゲを結うのを待って欲しいと3年も言い続けているようです。つまり女性は武士である彼に合戦に出て欲しくないと遠回しに言っているのです。そしてキュートなあたしと共に武士 イン・ザ・スカイと続きます。

合戦よりも私と一緒にいて欲しいという事でしょうね。

この部分は歴史に詳しい人なら「お」と思う歌詞です。三成とは勿論石田三成ですが、関ヶ原の戦いで小早川秀秋の裏切りにあい、敗北しています。

鹿之助とは戦国武将の山中鹿之助の事ですね。彼は尼子氏に仕えていますが、滅亡寸前だった事が由来の歌詞です。

レキシの楽曲はふざけているようで、しっかりと歴史的な知識も盛り込んでくるので、油断できません。

こちらは最期のサビですが、メガネが星、ブーツィーとなっていますが、元ネタはアメリカのベーシストであるブーツィー・コリンズの事です。彼は星型のメガネをかけていたので、歌詞もメガネが星となっています。PVでもそのシーンだけ池ちゃんが星型のメガネをかけています。

『きらきら武士』はただポップな曲なのではなく、女性目線のラブソングでもあり、Beatlesやブーツィー・コリンズ等の小ネタも挟んだ曲でもあり、歴史の勉強にもなる曲なのです。

『きらきら武士』を通じてレキシの魅力は伝わったでしょうか？レキシは歴史の勉強にもなり、過去の音楽についても勉強になるアーティストです。これを機会に是非ともレキシを聴いて下さいね。