【the pillows】多くのバンドにカバーされ愛され続ける『Funny Bunny』の魅力とは?独自に徹底考察!

Funny Bunnyはthe pillowsが1999年に発表した楽曲です。シングル曲ではありませんが、歌詞が共感を呼び、多くのアーティストにカバーされました。今回はFunny Bunnyの歌詞の魅力や、代表曲になった経緯について説明します。

記事の目次

  1. 1.天才バンドと伝説になりつつあるthe pillows
  2. 2.the pillowの歌詞とその魅力について
  3. 3.the pillowsの『Funny Bunny』はその歌詞から多くの人々に愛され続ける
  4. 4.その歌詞に魅せられた?『Funny Bunny』をカバーした大物アーティストたち
  5. 5.まとめ

天才バンドと伝説になりつつあるthe pillows

「the pillows」って知ってる?

こう尋ねた時、ロック好きでない限りは「知らない」と答えるかもしれません。

 

でもこのアクエリアスのCMを聴いた人は多いのではないでしょうか?こちらの曲はthe pillowsの人気曲、『Funny Bunny』をUruがカバーしたものになります。

こちらのアクエリアスのCMは部活に励む少年少女と、それを支える家族が印象的ですが、それ以上に歌詞が胸に突き刺さります。
 

君の夢が叶うのは誰かのおかげじゃないぜ
風の強い日を選んで走ってきた

『君の夢が叶うのは誰かのおかげじゃないぜ』

言葉に背中を押された人も多いのではないでしょうか?

今回は天才バンドであるthe pillowsと、Funny Bunnyの魅力について迫っていきたいと思います。

the pillowの歌詞とその魅力について

the pillowsは1989年に結成されたオルタナティブロックバンドです。多くの名曲を世に送り出していますが、オリコンやbillboardランキングの上位にランクインする事は少なく、「永遠のブレイク寸前」のバンドとも言われています。

そんなthe pillowsですが、BUMP OF CHICENやMr.children等、名だたるアーティストに支持されています。

君といるのが好きで あとはほとんど嫌いで
まわりの色に馴染まない 出来損ないのカメレオン

the pillowsは様々なテーマの楽曲がありますが、はみ出し者に向けた応援歌が多いように思います。こちらの楽曲はファンの中でも人気があり、Mr.childrenの桜井和寿がカバーした事もある『ストレンジカメレオン』です。

周りの色に馴染まない、いや馴染めない人達に対して、それを歌にする事で肯定してくれています。この楽曲は彼らが売れずにもがいていた時期に、自分達なりの答えを導きだしたきっかけになった曲でもあり、彼らの苦悩が曲にも表れています。つまり、この応援歌はファンやリスナーだけではなく、自分自身にも向けられたものなのです。そういう意味では等身大な気持ちが、ファンに共感を与えるのかもしれません。

インスタントミュージック
世界中に溢れ
大人達は太ってる
レジスタントミュージック
さあ耳をふさげ
くたばっちまえよ

こちらの楽曲は量産される音楽に警鐘を鳴らす意味で作られた楽曲『インスタント・ミュージック』です。インスタントとレジスタント等、韻を踏んだ歌詞が特徴的です。Funny Bunnyも同じように韻を踏んだ曲名ですし、歌詞も韻を踏んだフレーズが出てきます。

こちらの楽曲はシングルとしてリリースもされていますが、ヒット曲とはなりませんでした。結果的にはブレイク寸前という立ち位置だからこそ、一歩引いた目で、音楽シーンを見る事が出来たのかもしれません。

こちらの楽曲も、後に人気を博し、9mm Parabellum Bulletがカバーしています。

​​​​​更に余談ですが、こちらの楽曲のPVはアニメーションになっていますが、かなり狂気をはらんでいます。こちらのPVにかぎらず彼らのPVはかなり特徴のあるものが多いですね(褒め言葉です)。

the pillowsの歌詞を担う山中さわお

30年に渡り、作詞作曲を担ってきたのは、vocal &guitarの山中さわおです。1968年生まれであり、2020年の段階で51歳と大ベテランですね。世代としてはスピッツの草野マサムネ(1967年生まれ)やMr.Childrenの桜井和寿(1970年生まれ)と近いです。

バンドマンとしてのキャリアはthe pillowsの結成よりも更に前で、1986年にコインロッカー・ベイビーズを結成したのが始まりです。

またthe pillows以外にも米倉千尋やV6等にも楽曲提供を行なっています。

他にも2005年には、GLAYのJIROとストレイテナーのナカヤマシンペイ(後にELLEGARDENの高橋宏貴)の3人でTHE PREDATORSを結成。こちらはアルバムも5枚リリースし、ツアーも定期的に行われています。the pillowsと比べるとナカヤマシンペイのドラムがパワフルな分、雰囲気もガラッと変わりますね。

山中さわおはソロアルバムもリリースしており、それらの楽曲も踏まえると、本当に多くの曲を作詞作曲しています。

the pillowsの『Funny Bunny』はその歌詞から多くの人々に愛され続ける

Funny Bunnyは1999年に発売された8枚目のアルバムHAPPY BIVOUACに収録されました。このアルバムはオルタナティブロックに代表される激しい曲が多いのが特徴です。当時のさわおはピクシーズに影響を受けていました。

funny bunnyはアルバムの中ではかなり優しい曲なのですが、理由は1年前のアルバムLITTLE BUSTERSの段階で既に完成していたからです。

HAPPY BIVOUACはオリコンでは72位と売り上げは伸びず、funny bunnyはシングル曲ではなかったので、当時の知名度はほぼありませんでした。

funny bunnyが注目されるようになったのは、2000年から2001年にリリースされたアニメ「FLCL」からです。この作品ではthe pillowsの楽曲が挿入歌に多く起用され、funny bunny は物語の感動的な場面で使われており、FLCLファンがthe pillowsのファンになったケースも多いのです。

funny bunnyのタイトルの意味は?

funny bunny を直訳すると面白いウサギですが、曲中にウサギは一切登場しません。

the pillowsの楽曲「White Ash」にSunny funny bunnyというフレーズがあり、それを引用したものと思われます。

またfunny bunnyと似た言葉にhunny bunnyがあり、こちらは「最愛の人」の俗語になります。曲中でも女性に向けて歌ったとされるフレーズがあり、色々と想像させられますね。

『Funny Bunny』の歌詞に迫る

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その歌詞に魅せられた?『Funny Bunny』をカバーした大物アーティストたち

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