ガールズバンドのアイコン的存在とも言える「チャットモンチー」が解散。彼女たちの軌跡を追う

2018年に「完結(=解散)」となったチャットモンチー。ガールズバンドのアイコンでもあり、ひとつのロックバンドとして時代を作り上げました。チャットモンチーのバンドとしての軌跡や、解散してもなお人気のある楽曲を紹介したいと思います。

記事の目次

  1. 1.ガールズバンドのアイコンとしても有名だったチャットモンチー、2018年7月をもって解散した
  2. 2.「チャットモンチー」のバンドメンバー
  3. 3.チャットモンチーの軌跡
  4. 4.チャットモンチーの人気曲5選!聴く人を魅了する曲に込められた想い・歌詞にも迫る
  5. 5.まとめ

シャングリラのMVです。この曲でチャットモンチーを知ったという人も多いのではないでしょうか。

この期間では曲のタイアップが多くなりチャットモンチーの人気は全国的に広がります。
このタイアップ曲が多数収録された2ndアルバム「生命力」、3rdアルバム「告白」はオリコンチャートで最高2位を記録します。

ライブ活動も精力的に行い、全国ツアーやROCK IN JAPAN等の大型フェスへの参加、ガールズバンドとしてデビューから最短期間となる初の武道館公演を行うといったとても華々しい時代を送っていました。

そして2011年9月にチャットモンチーの転機が訪れます。ドラムの高橋の脱退です。ここから橋本絵莉子と福岡晃子のツーピースとして「変身」していきます。

  • 2人の変身(2012~2016)
2人体制となり、チャットモンチーの音楽は変化していきました。
これまでセルフプロデュースでのリリースを続けてきましたが、2012年に発売された14thシングル「きらきらひかれ」ではASIAN KNG-FU GENERATIONの後藤正文、15thシングル「コンビニエンスハネムーン」では奥田民生をプロデューサーとして迎えます。

そして5thアルバム「変身」をリリースします。

2014年からはサポートメンバーの「男団」を加えた4ピース、「乙女組」を加えた6ピースになり、それぞれの体制でシングルを発表しました。

この期間でバンドとしての可能性を広げていき、そして最終地点「チャットモンチーメカ」に行き着きます。
 

  • チャットモンチーメカ、そして「完結(解散)」(2017~2018)
橋本絵莉子と福岡晃子の生演奏と打ち込み音源のスタイルになったチャットモンチー。
その未来的なサウンドは今までの音楽とまた違ったチャットモンチーメカという形でした。

このサウンドになった経緯は"色々な編成をやりきり、音楽的な願いが全部叶った。そして2人に戻った時にやってないことを思って行き着いたのが「チャットモンチー・メカ」だった"と語っています。

さメカに行き着いたそののちに、2017年11月24日に翌年チャットモンチーを完結(=解散)する事を発表しました。
2018年6月にはラストアルバム「誕生」を発売します。
同じ年の7月22日、23日に行った主催フェスの終了にてチャットモンチーは正式に完結、解散となりました。

何人体制になってもチャットモンチーは最高の音楽を届けてくれたバンドでした。
そんな様々なバンドの形を見せたことから多くの人の琴線に触れたのではと思います。
 

天才と言われるその音楽センスの根源は一体

橋本絵莉子は幼い頃から家族の影響で洋楽を聞いていたそうです。福岡晃子は日本のバンドSUPERCARの影響でベースを始めました。音楽を作る際には歌詞に合わせてメロディを作ると話しています。

音楽センスというのは幼少時に良いと思える音楽にどれだけ出会えるかという事が言えます。
そしてそれを自分の作る曲に生かしていくことができる、これはまさに天才と言えるのではないでしょうか。

歌詞とメロディがちゃんと融合しているというのは才能が無いと作り出せません。チャットモンチーの作る音楽はいつも歌詞に合うものばかりです。
それは彼女たちに潜在的な素質があったということ。それがセンスのある曲を作る根源でしょう。

チャットモンチーの人気曲5選!聴く人を魅了する曲に込められた想い・歌詞にも迫る

ここからはチャットモンチーの人気曲5選をご紹介します。
彼女達の楽曲に込められた想いを、歌詞の解釈と共にお届けします。

1. 『ハナノユメ』

薄い紙で指を切ってというフレーズから始まるこの曲。
歌詞はシンプルな言葉が並びますがみなぎる生命力を感じます。
私はこの曲がチャットモンチーらしさを最も味わえる曲だと思います。えっちゃんが歌うメロディに乗った歌詞、ドラムの軽快なリズム、フレーズの覚えやすさが全部詰まっています。

2.  『染まるよ』

チャットモンチーの中でも人気のある曲「染まるよ」。とても切ない歌詞と寂しくて気怠そうなギターの音色がこころに染みます。曲の最後で転調しますが、そこの歌声も歌詞とリンクして恋愛の苦しい気持ちが伝わってきます。

風吹けば恋

風吹けば恋」は、CMで使われていたことから認知度の高い曲ですね。サビの歌詞で「風、風、背中を押してよ」というフレーズがありますが、ここと疾走感のあるリズムが重なり、明るく前向きな気分にさせてくれます。

majority blues

2016年に発売された「majority blues」。専門学校のCM曲として流れていた曲です。チャットモンチーメカとして活動をし始めた頃に発売されましたが、この曲は懐かしさを感じるロック調の作りとなっています。
”徳島”や”東京”という歌詞が出てきたり、全体的にチャットモンチー自身を歌っている曲だと感じます。
”まだ見ぬ私へ、あなたをつくるの私だけ”という歌詞はグッとくる強い意志を感じますね。

たったさっきから3000年までの話

たったさっきから3000年までの話」はラストアルバム「誕生」のリード曲となっています。些細な日常を歌詞としたりウォウウォウという言葉だけにしたり、これまでのチャットモンチーには中々見られないスタイルです。
変身をし続けたチャットモンチーは最後の最後に未来につながるイメージを与えてくれました。

まとめ

チャットモンチーの生い立ちから解散までの軌跡を辿りました。
私は彼女たちが解散という言葉ではなく「完結」としたことは、とても潔くかっこいい形だと感じています。
チャットモンチーはひとつの個性であったし、これからのロックバンドに影響を与えたガールズバンドでした。
完結はしましたが、ずっと聞き続けていきたい音楽を作ってくれたと思います。

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