ペンタトニックスケールとは?表を使ってご紹介!
ギターやピアノでのアドリブの勉強をしようと思ったら、「イロハのイ」に当たるのが、ペンタトニックスケールです。また、シンプルで覚え易いこのスケールはポップスのメロディ作りにも役立ちます。仕組みを理解し実践的にペンタトニックスケールを使えるようにしていきましょう。
ペンタトニックスケールとは?
ペンタトニックスケール概略
ペントニックスケールとは「5つの構成音でできたスケール」
様々な種類がありますが、比較的多く使われるのは「
これらはハードロックや、ジャズピアノのメロディ、リフ、アドリブソロ、
今回は「
ペンタトニックスケールの前身スケール
まずは、5音のペンタトニックスケールになる前身、「メジャースケール、マイナースケール」の説明をしましょう。
これらは7つの構成音を持ちます。
下記に、2パターンの図を載せました。
全音と半音の並び順にも着目して、見てください。
この二つずつの組み合わせは、同じ調号を(#やフラット♭
音楽用語では「平行調」と呼ばれます。
双方の7つの構成音は、並び順は異なりますが、使われる音は一緒です。
上記二種を見比べてみると。
Fメジャースケールの六番めの音「レ」
Dマイナースケールの三番目の音「ファ」
このように、
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と覚えておくと便利です。
ペンタトニックスケールを表を使って解説
ペンタトニックスケールの構成音
先ほど説明のメジャースケールから、「よな抜き=(
上の楽譜のように、FメジャースケールがFメジャーペントニックスケールに変わりました。
ファ ソ ラ ド レ ファと、全て全音の並びなのが分かります
そしてこのメジャーペンタトニックスケールを六音めの「レ」
(Dナチュラルマイナースケールからは第二音のミと、第六音のシ♭がなくなりましたね)
GメジャーペントニックスケールとEマイナーペントニックスケー
ぜひ実際に楽器で音を出して確かめてみて下さい。
ペンタトニックスケールとダイアトニックコード
今度はダイアトニックコードとの関係を表で見てみましょう。
Fメジャーペントニックスケールは、Ⅰ
また、Dマイナーペントニックスケールも、Ⅰ度のダイアトニックコード「Dm7…レ ファ ラ ド」の構成音とほぼ共通ですね。
GメジャーペントニックスケールとEマイナーペントニックスケー
このように、
ペンタトニックスケールの覚え方
仕組みからみたペンタトニックスケールの覚え方
ペントニックスケールの覚え方はのポイントは。
◉メジャースケールとナチュラルマイナースケールの仕組
(特にメジャースケール)
◉メジャースケールの第四音と第七音を抜く(よな抜きする)とメジャーペントニックスケールができる。
これは、すべて全音の並びである。
◉メジャーペンタトニックスケールの6つ目の音からに並び替えるとマイナーペント
(メジャースケールとマイナースケールの平行調の関係に似ている)
◉ペントニックスケールは、各スケールのⅠ
以上、耳も使ってしっかりと覚えていきましょう
実際にフレーズを作りながら覚えよう
2つのペントニックスケールを弾いてみると、
構成音が5つのみで、半音が無いため、
ギターなどアドリブやベースソロ然り、またポップス調号のメロディでも然りです。
例 Aマイナーペンタトニックスケールの場合
レドラ ドレラ ラソミ など
Gメジャーペントニックスケール
ソミレ シレミ レソミ など
大抵の場合は、何となくメロディックに聞こえます。
これが「
このメロディの切れ端のようなものを、
(音の長さを変える、リズムを工夫するなど)
初めは、「音ならべ」のような感じでも、少しづつ練習をすると、だんだんフレーズらしくなっていきます。
下記の楽譜例は、
①Aマイナーペンタトニックスケールを使った、アドリブフレーズ例
②Gメジャーペンタトニックスケールを使った、ポップス調メロディ例
です。
ペンタトニックスケールの使い方
スケールがわかり、なんとなくフレーズらしきものが弾けるようになったら、
コード進行に沿っての音の並べかたや選び方は勿論、
シンプルな歌のメロディなども参考になりますね。
実際ペンタトニックスケールの使われている楽曲例をご紹介しましょう。
The Beatles 「Let It Be」
あまりにも有名な曲ですが、動画の1分58秒あたり、(オルガンの間奏のあと)から、
使われる構成音は5つだけなのに、メロディックで素敵ですね。
Eric Clapton「Crossroad」
日本でも人気の高いクラプトンですが、この曲では、
KinKi Kids「フラワー」
懐かしい曲ですね。最初から出てくる印象的なサビのメロディは、メジャーペンタトニックスケールでできています。