【RADWIMPS】の「告白」は結婚式にぴったり？胸に刺さる歌詞を読み解く！

ラブソングとして、結婚ソングとして人気の『告白』の歌詞には、いったいどのような想いが込められているのでしょうか。

歌詞の意味を独自に解釈してみましたので、解説していきたいと思います。

まだ見ぬ未来。何が起こるかわからない将来。

そんな”これから”を思うというのは、相当な覚悟が必要なものです。

本当であれば、未来を誓うことは誰にもできません。それがわかっているのに、それでも不確かな未来を絶対に共に歩んでいきたいと思う歌詞からは、永遠の愛を誓う結婚を思い描くことができます。

つき合うという行為でももちろんこれからの毎日を一緒に過ごす誓いにはなりますが、”結婚”となるとそこに責任も伴われてきます。そうした重みを2人で背負っていくことを、不安定な未来にも約束するのです。

2人の門出を感じさせる歌詞の中にも「照れくさいから言わないけど」という少し人間味のある言葉が思わずクスッと笑顔にさせるような、より温かい気持ちにさせてくれます。

照れくさくて「愛してる」や「結婚してください」とは言えない主人公。その代わりの言葉が「今日から一つの　未来になろう」なんて、ロマンチックすぎますね。

「色の魂」という表現から、主人公にとってあなたは理屈では言い表せない本能的な部分で惹かれる存在であったのではないかと私は感じました。

「僕の奥の方から」聞こえた声にも、真実の愛を感じます。

”かわいいから”、”かっこいいから”、”優しいから”、”お金があるから”、たとえばそういった理由は、本能的に直感で思い浮かぶものとはまた少し違って自分の中で誰かと比較して吟味したりして生まれているものではないでしょうか。

そうしたことももちろん愛する人を選ぶ理由にはなりますが、主人公にとってあなたの魅力はそれだけじゃない、心の底から不思議と惹かれる運命の存在なのです。

「絶対」なんてこの世にはありません。「絶対」の約束をしたって、明日には何が起こるかもわかりません。

でも、2人が永遠に愛し合うことは「絶対」だから、2人で｢内緒で」作っちゃおう。

「内緒で」という表現がなんだか2人だけの親密な世界を感じさせます。この「絶対」は2人だけのもの。そう解釈すると、主人公にとってあなたがどれだけ特別な人なのかが改めて伝わってきますね。

「絶対」なんてこの世にはなくてみんなが欲しがるものだから、僕たちが作ったことを知ったらみんなが羨ましがって取りに来るかもしれない。

だから、2人だけのものとして大切に守れるよう「内緒で」作ろう。そんな主人公の少年心に溢れる茶目っ気も含まれているようにも感じます。

「生きる強さ」とは、どんなに苦しいことがあっても生きていかなければならないという考え方と私は解釈しました。この世界ではどんなに辛いことがあっても、いつか幸せが待っているからもう少しガマンしなさい、もっと辛い人がいるからガマンしなさい、もらった命を大切にして諦めずに生きなさいと、強く生きることを強調しようとすることがあります。

そんな苦しみに涙する人のために、神様が素敵な人を送り込んだ。

これまで神というものやその存在に懐疑的な感情を抱いているような楽曲が多かったRADWIMPSが、この曲では愛する人と出会わせてくれた神に感謝しており、その新鮮な歌詞はファンの間でも話題になりました。

この曲に出てくる主人公が普段、神という存在に対してどのような感情を抱いているのかはわかりませんが、たとえこれまでは懐疑的だったとしてもこのことに関しては神様のおかげなのではないかと感じてしまうほど、あなたと出会えたことを本当に嬉しく思っているとも推測できます。

奇跡だと思えるくらい、あなたとの出会いは主人公にとって特別なものなの。そう思ってもらえるあなたも、そこまで愛せる人に出会えた主人公もとても幸せな2人だと感じ、心が温かくなります。

「未開封の勇気」ということは、まだ使われていない勇気です。

主人公にとって、これまでここまで勇気を振り絞りたいと思う機会さえなかったのかもしれません。

たとえば「ボロボロの勇気」であれば、それはこれまで何度も勇気を奮う場面があったとも読み取ることができます。

でも主人公の勇気は「未開封」でまだまだ新品です。

あなただからこそ、初めて勇気を出したいと思った。そんなところにも、主人公からあなたへの真っ直ぐな愛情が感じられます。

”病めるときも　健やかなるときも”。

そんな結婚式の誓いの言葉が思い浮かびます。

「風邪」という表現から私は、2人とっての大きな壁というよりはちょっと体調を崩してしまうような何気ない日常を感じました。

結婚をすれば毎日をともに過ごすことになり、これまで以上に何でもない毎日を分かち合うことになります。そんな日常の一コマを「一緒に風邪をひこうよ」という言葉で表現したかと考えると、本当に歌詞のセンスに鳥肌が立ちます。

「夢」の中でさえ一緒の2人。現実の世界ではたとえ結婚しても、一緒に暮らしたとしても、完全に2人だけの世界というものは作り上げることはできません。

だから、「夢」の中でくらい完全に2人きりの世界を過ごせるように「抜け駆けしよう」。

主人公がどれだけあなたのことが大好きなのかが伝わってきて、深くてキレイな歌詞にも思わずキュンとしてしまいます。

「たった今　ほら　できたよ」というのは、結婚の誓いが済んだことを想像させます。

2人の愛が永遠であることが誓われた。結婚式と言えば厳格な儀式として少し緊張も漂うところもありますが、こんな風に表現されると緊張も忘れて2人だけの愛だけを改めて見ることができて心がほっこりします。

ところで、この曲には「結婚」を想像させるような表現がたくさん出てきますが、具体的に「結婚」と断定させるような言葉は出てきません。

だからこそ、結婚する2人はもちろんのことそうした形式を取らないどんな人の間にも当てはまる曲となっているような気がするのです。

確かに結婚は愛の1つの形ではありますが、それだけがすべてではありません。

世界中のすべての想い合う人同士に当てはまる愛の歌。だからこそ、多くの人の胸に刺さる究極のラブソングとして人気なのかもしれませんね。

曲のタイトルが『告白』という究極のラブソング。

にも関わらず、この曲の歌詞には「好き」や「愛してる」、「結婚しよう」などの言葉は一度も出てきません。

それなのに、これほどまでに真っ直ぐで純粋で強い愛が伝わってくるという、その言葉のセンス。

RADWIMPSらしい歌詞のセンスで伝わる温かい想いが、この曲の魅力です。

結婚というのは、時には誰かにとってプレッシャーとなってしまったり、負担と感じてしまうことだってあります。しかし、そもそも誰かと「結婚したい」という気持ちは何なのか。そういう大切なことをこの曲が教えてくれます。

人を愛するとはどういうことか。この曲が、改めて教えてくれるのではないでしょうか。