ゆず「いちご」のドキッとさせるキャッチコピー「夏のエッチな衝撃ポップチューン!」ってどういうこと?!
国民的フォークデュオの“ゆず”。彼らの特徴は、明るく爽やかな歌声と親しみやすい楽曲。そんな平成の爽やかデュオ“ゆず”のちょっとエッチ曲「いちご」をご存知ですか?今回はそんな“ゆず”らしからぬパーティーチューン「いちご」をご紹介します。
「いちご」だけじゃない!? “ゆず”っぽくない曲
世間一般のイメージからすれば、やはりゆずの印象は明るく前向きなポップ・ソング!
そのため、筆者のように“ゆずっこ”ではない人は、ゆずの“エッチな曲”や“暗い曲”はあまり想像できないというのが正直なところかと思います。
今回の「いちご」も含め、ファンからすれば、ある意味どの曲も“ゆず”らしいのかもしれません。
ですが、この記事を書くにあたり、改めてゆずの曲を調査した筆者にとっては、“ちょっと意外かも”と感じた曲がいくつかありました。
最後に、筆者が良い意味で、ゆずらしくないと感じた曲、むしろこっちの方が好きかも!? と思った曲をご紹介します。
「マボロシ」2018年
「マボロシ」は、NHKドラマ『昭和元禄落語心中』主題歌となった幻想的なミディアムバラード。
『昭和元禄落語心中』の原作を北川悠仁が読み込んで書き下ろしただけあって、今までにはないシリアスで大人のゆずが前面に出ています。
とはいえ、ドラマティックなサビでは彼らの持ち味であるクリアなハイトーンも健在。
これまでのファンを裏切らず、かつ新しいファンを獲得する一曲になったのではないでしょうか。
「カナリア」2017年
「カナリア」は、日本テレビ系報道番組『NEWS ZERO』のテーマソングとして書き下ろされ、同番組のエンディングで流れていた曲です。
普段の大衆性が薄れ、この曲はもっと広い視野での普遍的なメッセージが伝わってくる曲になっています。
世界遺産である屋久島で撮影されたミュージックビデオも、そんな世界観を演出しています。
まず、イントロのギターがとにかくカッコいい!
アコースティックらしさが映えるリフだと思います。
いつもならトップラインすれすれから歌い出す印象がありますが、さすがに報道番組のエンディングテーマだけあって落ち着いたトーンの歌い出しです。
個人的には、このくらいのラインで歌う少し大人っぽい歌も、これからのゆずとしてはいいんじゃないの?と思いました。
「ぼやき電車」2002年
「ぼやき電車」は、ファンの間でも名曲揃いと言われている2002年リリースのアルバム『ユズモア』に収録されています。
ゆずにも、こんなに暗くて地味な曲があったんですね。やや社会風刺的なメッセージが感じられる曲です。
少しブラックなゆず曲の多くは岩沢厚治の作品なのですが、この曲の作詞曲を担当しているのは北川悠仁です。
元気いっぱいのゆずがお好きな方にはどうか分かりませんが、哀愁漂うイントロとちょっと卑屈な感じ…私は嫌いじゃありません。
「なにもない」1998年
「なんにもない」は、作詞曲を岩沢厚治が担当した曲で、映画『ハードル』の主題歌。
1998年のミニアルバム『ゆずマン』、2015年ゆずの通算3作目のライブ・アルバム『二人参客 2015.8.15〜緑の日〜』に収録されています。
仮タイトルは「あぁ」だったそうですが、どちらにしてもポジティブさは感じられません。
でも案外、前向きな曲よりこういった曲で元気づけられる人も多いのでは?
たった一曲でも心に響く曲と出会えたら、それはとても幸せなことです。
ゆずの曲の中に、そんな一曲を見つけることが出来るかもしれません。
宜しければ、あなたもぜひ探してみてください。
まとめ
横浜の路上からスタートし、今や日本を代表するアーティストとなったフォーク・デュオ“ゆず”。
これまで多くの人が、彼らの真っ直ぐな視線と歌声に、何度も勇気づけられ元気をもらったことでしょう。
デビューから20年以上経ち、気付けば二人も40代です。親子二代に亘って“ゆずっこ”という方々も増えたと思います。
流行り廃りが激しいポピュラー・ミュージックの世界で、ゆずのようにファンとともに歩むアーテイストが第一線で活躍し続けることは容易なことではありません。
時代に逆らい過ぎず、かと言って飲み込まれることなく、自分たちの信じる道を貫いてきたゆずの二人。
今回は、あまりゆずを知らない、ゆずの曲を聞かない人に向け、ゆずの違った一面が垣間見られる楽曲をご紹介しました。
あらためて“ゆず”というアーティストに興味を持たれた方がいてくれたら嬉しいです。
清涼感のあるゆずの歌声を聞いて、猛暑の夏を乗り越えましょう(^_-)-☆