朝ドラ「ごちそうさん」の主題歌、ゆず『雨のち晴レルヤ』を読み解く!歌詞に込められた想いとは
ゆずの名曲『雨のち晴レルヤ』。三拍子のリズムや四拍子へ切り替わる遊び心のある音楽が印象に残っている方も多いのではないでしょうか。朝ドラ「ごちそうさん」の主題歌にも起用され注目を集めたゆずの楽曲『雨のち晴レルヤ』のリリース情報や歌詞について注目してみました。
『雨のち晴レルヤ』、歌詞を読み解く
言葉遊びや温かいメッセージ。
美しいメロディーに乗せられた歌詞に感銘を受けている人も多く、『雨のち晴レルヤ』はファンはもちろんのことゆずのファンではない人からも愛される1曲です。
ゆずの素晴らしい感性が詰まった魅力溢れる歌詞に込められた意味・想いについて、ご紹介していきたいと思います。
突然 偶然 それとも必然
始まりは気付かぬうちに
予報通り いかない模様
そんな時こそ 微笑みを
ポツリポツリと町の色 変わってゆけば
傘はなくとも雨空に 唄うよ
思い通りに行かないこともある毎日の生活を、気まぐれに移り変わる天気に例えたような歌詞。
生きていれば、壁にぶつかったり辛いこともたくさんあります。
しかし、雨の水が心を潤してくれることもある。ポツリポツリと雨の音に合わせて唄うという楽しみだってある。
辛いときにも心を前向きにさせてくれる、たくましさや明るさを感じさせる光景が描かれています。
どんな君でも アイシテイル
顔を上げてごらん 光が照らす
涙の河も 海へと帰る
誰の心も 雨のち晴レルヤ
どうしても雨が辛いときにも、いつか必ず雨はやみ空は晴れる。その太陽の小さな光にも気付けるよう、上を向いてと優しく導いてくれるような温かさが感じられます。
「どんな君でも アイシテイル」、そんな真っ直ぐな愛の言葉が心に響きます。
壮大な世界観の中で、小さく温かい命や生活、そして支え合う愛が描かれているような、聴いているとほっこりと温かい気持ちになる歌詞ですね。
大空に飛ばした靴 占った明日の行方
描いてた未来じゃないが
君がいるかけがえのない日々 それは奇跡
まだ見ぬ未来に理想を抱き、目を輝かせて明日に夢を描いていた日々。
しかし、生きていればうまくいかないことも失敗もたくさんあり、すべての夢や理想が叶うわけではありません。
人はそのことばかりに目を向けて絶望してしまいがちですが、しかし本当に人生は悪いことばかりでしょうか。
「描いた未来」ではなくても、そこで出会えたたくさんの人々、大切な人、それはかけがえのない宝物です。
愛する人と一緒にいられるという「奇跡」。そのことに改めて気付かせてくれ、今の自分に、目の前の毎日に対して前向きな気持ちになれる、綴られた歌詞が今を生きる心を救ってくれます。
何があっても そばにいるよ
君と待っていたい 昇る朝日を
さらば 手を振ろう 哀しみ達に
時は流れて 笑顔になれるよ
「何があってもそばにいるよ」という温かい歌詞が胸に沁みます。
”哀しみ達に手を振ろう”という言葉はただ単に過去の哀しみを忘れてしまおうという意味ではなく、「君」と2人ならばどんな苦難や哀しみも乗り越えられるという力強く前向きな感情が描かれているのではないかと感じました。
どんなに抗おうとも時代は移り変わり流れていきます。
だからこそ、いつか過去になる哀しみを乗り越えていくしかない。
そうやって朝日を待つのは「君」と一緒がいい。
強い絆で結ばれた愛が感じられる歌詞が素敵ですね。
まとめ
過去に放送された朝ドラの中でも非常に評価の高い作品である「ごちそうさん」。
その主題歌に起用されたゆずの『雨のち晴レルヤ』は、ドラマと共に注目されることにより改めて国民にゆずの楽曲の素晴らしさを見せる1曲にもなりました。
生きていれば辛いことは必ずある。でも、いつか必ず明るい光がさす。
雨が降るからこそ、その後に空は晴れる、そんな意味が込められた『雨のち晴レルヤ』は、多くの人の心に温かい火を灯し、和を基調としたサウンドとメロディーはたくさんの人の心を癒しています。
時代を選ばない普遍的な歌詞と美しいメロディーによってつむがれたこの楽曲は、ゆずの名曲としてこれから先も長く愛される作品となるでしょう。
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