【優里】大ヒット名曲『ドライフラワー』とは?歌詞から意味を徹底考察
幅広くの世代から絶大な人気を誇っているシンガーソングライターの優里。
『ドライフラワー』の大ヒットでもその名を轟かせた優里は、配信サイトでは上位に続々とランクインしたり一大ヒットを巻き起こしていますが、一体どんな楽曲なのか考察していきましょう。
今大人気のシンガーソングライター、優里
今、日本で幅広くの世代から絶大な人気を誇っているシンガーソングライターの優里。
優里は千葉県幕張出身で、“優里の世界”として歌いこなす力強い歌声を持つと言われています。
もともとは4人組のロックバンドTHE BUGZYのボーカルとして活動していましたが、2019年5月に解散してしまいました。
解散後、東京を中心として優里は路上ライブを開始し、渋谷のスクランブル交差点での路上ライブにてMY FIRST STORYの「花 -0714-」の演奏中、MY FIRST STORYのボーカルHiroが飛び入り参加して2番を歌ったことが話題となりました。
こんな夢のような出来事も、優里の実力や努力があってのものなのだと思います。
2019年6月に、SNS(Instagram、Twitter、TikTok)への動画投稿をはじめるたことがきっかけとなり、多くの注目を集め始めました。
SNS投稿をはじめて間もなく、2019年12月に配信した『かくれんぼ』がiTunes総合4位、2020年2月に配信した『かごめ』がiTunes総合10位にランクインするなど、インディーズ配信にもかかわらず、2作連続でiTunes総合TOP10入りを果たすといった異例の快挙を叩き出しました。
続いて、YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」での動画公開をきっかけにバイラルヒットをみせ、配信サイトでは上位に続々とランクインしたり、Apple Musicトレンド検索入りになったり、「かくれんぼ現象」と呼ばれる一大ヒットを巻き起こしました。
配信から頭角を現し、今では日本各地でLIVEを開催するほどの人気を誇っています。
これからの活躍が注目の新時代のアーティストとして、優里には引き続き注目が集まります。
優里の『ドライフラワー』が大ヒット
今回、2020年10月に『かくれんぼ』の歌中で歌われた「彼女」のその後を、女性目線で描くアフターストーリー『ドライフラワー』にフォーカスしていきます。
『ドライフラワー』は恋愛をしている女性の心情をリアルに描く、ロックバラード調の楽曲です。
若い世代を中心として支持を広げ、リリースに伴い、「THE FIRST TAKE」への再登場をうけて一気に楽曲が拡散しました。
『ドライフラワー』はiTunes総合チャート1位、Apple Music 総合トップソングランキング1位、TOP100 JAPAN1位、オリコン週間ストリーミングランキング1位、Billboard Japanストリーミング・ソング・チャート“Streaming Songs”1位にランクインなど、各ダウンロード・ストリーミングサイトなどで42冠を記録しています。
『ドライフラワー』は2021年2月、Billboard JAPAN のストリーミング・ソング・チャート“Streaming Songs”にて、ストリーミング累計 1 億回再生を突破し、リリース13週目の1億回再生突破はBillboard Japan チャート史上、”歴代3位”、”男性ソロアーティスト歴代最速“の達成となりました。
前例のない異例の実績に、優里は日本のみに留まることなく世界での注目も集めているのです。
また、「ドライフラワー -七月の部屋-」として、Huluにて『かくれんぼ』『ドライフラワー』をもととした全3話のドラマも配信されるなど、優里の影響力はとどまるところを知りません。
『ドライフラワー』歌詞に込められた意味とは
この世界的に大ヒットを果たした『ドライフラワー』では、『かくれんぼ』で綴られている失恋のストーリーを、目線を変えて描かれています。
つまり、『ドライフラワー』は女性目線で描かれている歌詞なのです。
これについて優里は、女性の視点から曲を書いたのは初めてだと話していますが、女性アーティストの楽曲カバーの経験もあったため、自然に着手することができたのだとか。
楽曲の中に深いストーリー性をもたせる優里だからこそ、多様な目線で描くことができるのだと思います。
『ドライフラワー』という花言葉には、永久に終わらない追憶・真実などの意味が挙げられます。
この楽曲で描かれる歌詞やストーリーを読み解くことで、ドライフラワーというタイトルが
しっくり来ると感じることができるのではないかと思います。
では早速、歌詞について考察していきましょう。
多分、私じゃなくていいね
余裕のない二人だったし
気づけば喧嘩ばっかりしてさ
ごめんね
ずっと話そうと思ってた
きっと私たち合わないね
二人きりしかいない部屋でさ
貴方ばかり話していたよね
男性目線で描かれる『かくれんぼ』では、
”
散らかったこの狭い部屋は
孤独と二人息が詰まる
文句を言いながら片付けてくれた
君は出かけたまま
”
二人のすれ違いが次第に大きくなってゆき、気がついたときには時はすでに遅く。
女性側、男性側だけではなく双方に孤独や合わないのではといった感情が高まってしまっていたのです。
声も顔も不器用なとこも
全部全部 嫌いじゃないの
ドライフラワーみたい
君との日々もきっときっときっときっと
色褪せる
私の解釈としては、女性が、一緒に過ごしていた男性との思い出や時間が色褪せていってしまうことを、ドライフラワーにかぶせているのではないかと考えます。
彼と過ごした大切な思い出が消えることはない、でも、それは時間を経て、徐々に色褪せていってしまう。
それをここでは悲しくも受け入れるべき事実として描かれているのではないかと思います。
多分、君じゃなくてよかった
もう泣かされることもないし
「私ばかり」なんて言葉も
なくなった
それなのに、一緒にいると口からは文句ばかりが出てしまう。
それでも、いつも文句を言うことができたのは、彼と一緒にいたからであると、離れてはじめて気付かされたのだということも読み取れます。
楽しいだけではなく、苦しい、辛いといった感情すらも相手のこと愛おしいを思い出すきっかけとなっているのです。
まとめ
歌詞全体で別れた恋人との思い出を振り返るも、未練が残っている女性目線の感情が描かれています。
恋人のことが大好きだけれども、あの頃のように戻ることができないことも理解している。
だからこそ、本心とは真逆の「大嫌い」だという言葉を紡ぎ出してしまいます。
別れには、きれいだったり、誰もが理解できるような感情だけが伴うわけではない、ということを描いているのではないかと読み解きます。
そんな、忘れることのできない過去も切り捨てるのではなく、これからもずっと大切に思っていてほしい。
切なく、共感も湧き起こす恋愛ストーリーが、多くのリスナーの心に届いているのだろうと思います。
互いに否がある。
相手だけでも、自分だけでも悪いというわけではない。
余裕がないゆえにうまくいかなかったという反省と謝罪の気持ちが描かれています。