ギターのナットのおすすめ7選!【種類/素材/選び方】
ギターのナットのおすすめを厳選してご紹介していきます。一口にナットと言っても材質や種類、造りの違いで使用感にも大きな影響を与えます。今回は何を選べば良いのかわからない人のために、ギターのナットの選び方を見ていきましょう。
ギターのナットの種類
ギタリストにとってギターは長い相棒ですが、長く付き合っていくうちにこちらも歳を取るのと同じように、ギターのパーツも消耗していきます。
今回ご紹介していく、ギターのナットも例外に漏れず、弾いているうちに確実に消耗していくもので、時期をみて交換は必要になってくるものです。
弦の交換はギターを弾く人なら定期的に行なっていると思いますが、それ以外のパーツ交換はした事のない人が多いのではないでしょうか?
リペアの専門家に任せてももちろん良いのですが、実は自分でもそんなに苦労なく交換することは可能です。
ナットの種類や素材を変えることにより、サウンド的にも、もちろん見た目的にも変化をつけることができます。ではナットにはどのような種類があるのでしょうか?
ギターのナットの素材一覧
ギターナットの代表的な素材の特徴を一覧で見ていきましょう。
ギターのナットの素材一覧
- プラスチック
- 牛骨
- ビンテージボーン
- ブラス
- カーボン
- タスク
■プラスチック
一般的に最も多くのギターに使用されているのが、このプラスチック素材です。材質が加工に向いていて、安定しているのが大きなポイントです。サウンド的には少し軽くなる傾向があります。
■牛骨
牛骨はその名の通り、牛の骨を加工して整形したもので、プラスチックのナットからアップグレードする時の定番となっています。カラッとしたサウンドが特徴です。
■ビンテージボーン
ビンテージボーンは牛骨のナットをオイルにつけたもので、くすみのかかったビンテージ風のルックスが魅力的です。自然な油分を含んでいるため滑りが良く、十分なサスティーンを得ることが出来ます。
■ブラス
ブラスは、真鍮という金属中でも最も音の伝達が早い素材で、ナットに使われるものの中では1番フレットの音に近い、つまり弦を押さえた音と開放弦の音に音質の差が少ないと言われています。
非常に硬い材質なので加工するのが大変という点はありますが、クリアーでアタックのはっきりとしたサウンドが特徴です。
■カーボン
カーボンはカーボンファイバー(炭素繊維)を加工して作られた人工素材で、鉄の10倍の強度と1/4の比重という強くて軽い夢のような材質です。
そのカーボンで作られたギターナットは他の素材と比較して耐久性が高く、しっかりとしたサスティーンが特徴的です。スムーズな使用感と丸みのある音質も人気の理由となっています。
■タスク
タスクは、Graph Techという会社が開発した人工素材で、クリアでリッチな音質を得ることができます。
見た目はプラスチックに近い感じですが、象牙の長所をうまく再現したその素材は、きれいなサスティーンを生み出してくれます。
ギターナットの作り別一覧
ギターナットの作りによる種類の違いを一覧で見ていきましょう。
ギターナットの作り別一覧
- 溝付きナット
- フラットナット
- ローラーナット
■溝付きナット
初めてナットを買う人、自分で初めてナットを交換しようとしている人には、この溝付きのタイプのナットをおすすめします。自身で弦の溝を作る作業は非常に難しく、ある程度の経験が必要となってきます。
溝と弦の太さがあっていないと、音がビビったり、十分なサスティーンを得られなかったりします。材質による音の違いよりもはるかにわかりやすく、違和感を与えてしまいます。
ですので、初心者の方は始めから溝が付いている、溝付きナットを使用すると失敗が少ないでしょう。
■フラットナット
フラットナットは、ギターの演奏やナットの交換の経験がある程度以上ある方におすすめしたいタイプです。
自分で溝を削る作業は慣れが必要ですが、自身のセッティングや好みに合わせた音を追求することができるので、ある程度自分の音楽スタイルを確立している人は、是非挑戦していただきたいと思います。
■ローラーナット
ローラーナットの1番の魅力はしっかりと弦が固定することによる、チューニングの安定です。サウンド的にもサスティーンの伸びや、鳴りの良さにも影響を与えます。
金属製なのでやや硬質な音ではありますが、それが魅力にもなっています。値段的にはやや高価ですが、取り付けは他のナットに比べて、素人にもやり易いと言えます。