バッハ『フーガの技法』は超難解?制作までの背景などに迫る
バッハの『フーガの技法』が謎に包まれた超難解曲として知られていることをご存じですか?彼がこの楽曲を作成し世に広まってから何百年も経っていますが、音楽家や学者たちが制作背景に関して議論を交わしているようです。今回はバッハの『フーガの技法』に迫ります。
グレン・グールドの『フーガの技法』
1962年の録音です。
グレン・グールドはピアニストであり、オルガニストとしてデビューしました。
オルガンを弾く彼の姿が映し出されたCDジャケットが印象的です。
グスタフ・レオンハルトの『フーガの技法』
1969年に録音されたものです。
チェンバロやオルガン奏者として有名なグスタフ・レオンハルトは音源に『フーガ技法』がチェンバロ用に作られたと立証する、自身で書いた論文を付けました。
鏡像フーガの第12曲・第18曲はボブ・ファン・アスペレンとともに弾いています。
ヘルマン・シェルヒェンの『フーガの技法』
1965年に録音されました。
ヘルマン・シェルヒェンの指揮のもと、ウィーンの国立歌劇場管弦楽団と放送交響楽団員によって演奏されています。
編曲はヘルマン・シェルヒェン自身が手掛けました。
カノンのみチェンバロで演奏されているのが特徴的です。
バッハの他のおすすめ楽曲3選を紹介
難解曲『フーガの技法』を読み解くには、作曲者バッハの他の楽曲も知っておく必要があるでしょう。
クラシックに精通している人ならば、知らない人はいないと思われるバッハの代表曲3曲が次の通りです。
「G線上のアリア」
1983年に録音された、ベルリンのフィルハーモニー管弦楽団とオルガン奏者のデイヴィッド・ベルによって演奏されたものです。
バイオリンの弦で一番低い音がGですが、そのG線によってのみ演奏できるという理由でこのタイトルがついたといわれています。
「無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調」
チェロ奏者パブロ・カザルスによって、1938年に録音されたものです。
バッハが作った無伴奏チェロ組曲は第6番まで存在します。
「主よ、人の望みの喜びよ」
レオポルド・ストコフスキーの指揮のもと、彼が持っていた管弦楽団によって演奏されています。
録音は1967年に、ニューヨークで行われました。
『心と口と行いと生活で』の中にある1曲で、その中でも『主よ、人の望みの喜びよ』は終曲として広く知られています。
まとめ
バッハの『フーガの技法』は、世に出回った時の背景があってさらに謎めいた難解曲となりました。
まだまだ解明されていないこともあり、バッハについて調査している研究者たちの今後の発見が注目されています。
音楽史に大きな影響を及ぼしたバッハが『フーガの技法』に込めた真意が、今後どのように明かされていくのか目が離せません。