テノールとは?またテノールの音域は?
合唱の場で、よく耳にするテノール。行事毎でよく耳にする単語ではないでしょうか?「音域でパートを分ける合唱をしたけどよくわからなかった」と言った方に向けて今回は、テノールの概念から音域に至るまで紹介させていただきます。ぜひチェックしてみてくださいね。
記事の目次
テノールとは?
そもそもテノールとは何なのでしょうか?
その問いに答えるには、混声合唱というものを知る必要があります。混声合唱とは、一般的に男声と女声の合唱のことを指します。また、男性女性の性別を問わず、音域でパートというものが決まります。その構成は基本的に、ソプラノ・アルト・テノール・バスで、男声と女声で2つに別れます。
楽曲により、ソプラノとアルトの間に、メゾソプラノが配置されたり、テノールとバスの間にバリトンが配置されます。また、作曲家によっては、ソプラノを2つに分けている場合もあります。
その知識を踏まえて、テノールという音域のパートとはどのようなものか見ていきましょう。
テノールは、端的に言えば、高い音声の男声歌手という意味合いです。前述に上げた、バスが男声では、一番低い音域を担当します。ラテン語ではテーノルといい、ラテン語で保持するというテネーレが語源と言われています。楽曲の基礎となる声部(声の音域)といわれており、テナーとも言います。また、オペラ業界では、イタリア語でテノーレ・リリコや、ドイツ語でヘルデン・テノールと分類されることも。
テノールの音域は?
前の項でお伝えした通り、混声合唱ではテノールは、男声の高い声部を担当します。
音域ですが、一般的にC3〜A4を担当することが多く、オペラ業界ではC5まで担当することもあります。
とはいっても、文字だけだと分かりづらいと思いますので、カラオケなどでも歌われる代表的な曲を紹介します。
最低音域がC3の曲
・AquaTimes 「ALONES」
・スキマスイッチ「ユリーカ」
最高音域がA4の曲
・ポルノグラフィティ「メリッサ」
・水樹奈々「Pray」
最高音域がC5の曲
・高橋洋子「残酷な天使のテーゼ」
・ロードオブメジャー「心絵」
これらの曲は、テノールの音域を含んでいます。
とはいえ、C3の音域は男声でも安定して発生することができます。
しかし、C4やC5の音域を出したいけれども、出せなくて悩んでいる人は多いと思います。
今回は、テノールの概念や、音域について説明いたしましたが、音域を広げるためには、どうすればいいのか?と悩んでいいらっしゃる方は多いと思います。
音域を広げるためには、腹式呼吸や、共鳴を意識した歌い方、裏声の使い方を学ぶことが必要になってきます。
また、頻繁にカラオケに通い喉を鍛えるということも音域を広げる一つの手段として活用されるとよいでしょう。
テノールの音域をすべてカバーしたいという方は参考にしてみてください。