ベーシストならマスターしたいスラップ奏法!練習のコツとポイントをご紹介

ベースの奏法の中でも、スラップ奏法はひときわ目を惹く派手なプレイとして人気があります。とても難しいそうですが、基本的な事をしっかり練習すれば、初心者の方でも良い音を出す事が出来ます。ここではベースのスラップ奏法の練習法について解説していきます。

記事の目次

  1. 1.スラップ奏法とは
  2. 2.ベースのスラップ奏法の練習法
  3. 3.ベースのスラップ奏法のまとめ

ベースのスラップ奏法の練習法

では、スラップ奏法の練習法について、そのコツなどを解説していきましょう。

まず、右手のフォームです。腕の力をなるべく抜いて一度プラーンと下に垂らしてください。そして、親指だけを『いいね!』と云う感じで立てて下さい。これが基本フォームです。腕に力を入れてしまったり、拳に力を入れて握ってしまうと、上手くスラップが出来なくなってしまいます。あくまでリラックスです!

そして軽く肘を曲げ、親指と弦の向きが平行になる位置に持ってきます。右手の動かし方としては、扇子を仰ぐように、手首の力を抜いて回転させるようにして親指第一関節の外側を弦に当てます。

そして、当てると同時に直ぐ離し、弦を鳴らします。これがサムピングの基本動作となります。

下の動画では、基本的なスラップ奏法を丁寧に解説してくださっています。サムピングについては2分あたりから説明が入っています。弦を叩く位置によって音質が変わってきますが、初心者の方は最終フレットの横辺りで弾くと、音が安定しやすいです。

まずは、ここを繰り返して、安定した音が出るようにサムピングを練習しましょう。

7分あたりから、サムダウンについての説明があります。これは親指をすぐに離すサムピングに対して、そのまま振り抜き、その下の弦で止める弾き方です。サムピングよりもより攻撃的な、ボトム感のあるサウンドを出す事が出来ます。しっかりと音が出るようになるまで、練習しましょう。
 

11分辺りからは、引っ張るという意味のプリングについての解説があります。人差し指、あるいは中指で弦を引っ張り、はじいて音を鳴らします。これもまた刺激的な、かっこいい音が出る奏法です。

人差し指を弦の下に入れ、サムピングと同じように扇子を仰ぐ動きで引っ掛けて音を鳴らします。『ピンッ』という弾く音がしたでしょうか。この時もあまり力を入れずに、なるべく指の先の側面を軽く引っ掛ける感じにしましょう。

プリングはサムピングよりも簡単に音が出ると思いますが、均一に音を出すには慣れが必要です。そこを意識して練習しましょう。

Can'tStop/レッド・ホット・チリペッパーズ

あとはサムピングとプリングを組み合わせることによって、スラップのフレーズが出来てきます。やはり、実際の楽曲のフレーズを練習する事が1番手取り早く、かつ楽しんで練習出来ると思うので、今回はこちら、レッド・ホット・チリペッパーズの『can't stop』のフレーズを練習してみましょう。

この楽曲はそれ程ペースも速くなく、フレーズもそんなに複雑ではないのに、とてもかっこいい、まさに初心者の方の練習曲として最適と思い選びました。

動画ではtab譜まで書いてくださり、先生もとても分かりやすく解説してくださっています。ゴーストノートなどの、少し難しい言葉も出てくるかもしれませんが、是非繰り返し練習してみてください。

注意しなければならない事は、演奏の途中でスラップ奏法に入る時、指弾きなどに比べるとかなり高いエネルギーの信号を発生させる為、スピーカーやアンプなどに急に負担がかかり、故障などの原因になりやすい事があるところです。

その為、右手の力加減をコントロールするか、コンプレッサーやリミッターなどのエフェクターで、過大な入力になる事を防ぐ工夫が必要です。

ベースのスラップ奏法のまとめ

ファンク・ミュージックから生まれた革新的なスラップ奏法ですが、今やロックやポップスの世界でも普通に取り入れられ、耳にする事は多くなりました。

ベーシストと言えば、ひと昔前は縁の下の力持ち的なイメージが強かったのですが、スラップ奏法がベーシストをバンドの花形に引き上げたと言っても過言では無いと思います。

今やバンドを始める時にベーシストに憧れる人が多いというのも、ベースの魅力が一般的にも認知されてきた証といえます。

スラップ奏法を身につけて、あなたのベース表現がより一層の輝きを増して行く事を願います。

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