【ギター】アコースティックギターの弦交換をわかりやすくご紹介!
アコースティックギターの弦交換の方法をご紹介しています。初心者の方にも分かりやすく、弦交換の手順を細かく説明しています。また、弦交換に必要な道具や、あったら便利な道具もあるので参考にしてみてください。ぜひ自分でアコースティックギターの弦交換をやってみましょう。
アコースティックギターの弦交換とは
アコースティックギターの弦交換をしたことはありますか?弦交換の手順を知り、繰り返しやっていけば、慣れてきて簡単に交換できるようになります。
筆者も最初は楽器店でお願いをして弦を交換していましたが、弦交換の仕方を覚えたあとは、自分で行えるようになりました。
自分で弦交換をしたことで、ギターの構造をよく知ることができ学べることも多かったです。
今回はアコースティックギターの弦交換のやり方を詳しくご紹介していきます。必要な道具や、弦をはずす時の手順、そして新しく弦を張り替える方法・巻き方を紹介しています。
ぜひ参考にしてみて、アコースティックギターの弦交換にチャレンジしてみましょう。
準備するもの
弦交換に必要なものをご紹介していきます。
- 新しい弦
- ニッパーもしくはペンチ
ニッパーもしくはペンチは必ずあった方がよい道具です。
ほかにも、あると便利な道具を紹介します。
- プロワインダー
- ギタークロス(布)
これを一つ持っていれば弦交換が楽に行えるようになります。道具自体も小さいので、ギターケースにも簡単に収納できるおすすめの商品です。
ギタークロスは、古い弦を外したあとにネックなどをきれいにするために使います。弦を張っているときには掃除ができない部分(フレットの隙間など)をしっかり拭いて、ギターを汚れから守ってくれる道具です。
アコースティックギターの弦張り替え手順
アコースティックギターの弦張り替え手順をご紹介していきます。手順は見出しで6つに分かれています。
古い弦のはずし方
- 弦をゆるめて切る
- はずした弦を丸くまとめて捨てる
- ブリッジピンをはずす
- 弦の太さを確認する
- ブリッジピンの穴に入れる
- ペグの穴に通し、同じ向きにペグを回して巻きつける
前半3つが古い弦のはずし方、後半の3つが新しい弦の張り方の紹介です。
初心者の方は、手順を覚えるのが難しいかもしれません。しかし、ギター弦交換の記事や参考書を見ながらやっていくと、いつの間にか覚えられるようになります。ぜひ焦らずにやってみましょう。
最初に古い弦のはずし方の手順をご紹介してきます。細かく説明していくので、分からない部分をピックアップして読むことをおすすめします。
古い弦のはずし方 ①弦をゆるめて切る
最初に、ペグを回して弦をゆるめていきます。このとき少しだけゆるめるのではなく、ベロンベロンになるまでゆるめてください。
なぜなら、ゆるい方が弦を切る際のケガが防げるからです。ゆるい弦だと、切った後も弦が静かに跳ねるだけなので、ケガをするリスクが減ります。しかし、ピンと張り詰めた状態で弦を切ってしまうと、張った状態の強い力が発散され、体に当たる危険性があります。
筆者も弦が手に当たって、小さな切り傷になったことがあるので、ぜひゆるめてから切ることすすめします。
ゆるめたあとは、弦の真ん中あたり(12フレットくらいからサウンドホールくらい)を目処に、ニッパーで切ります。真ん中あたりで切っておくと、はずす際に扱いやすいのでおすすめです。
②はずした弦を丸くまとめて捨てる
ペグに巻きついている弦をはずします。切ったあとの弦はペグ側、ブリッジピン側の2つに分かれていますが、まずはペグの方に付いている弦をはずしてください。
続いて、切った弦を捨てる作業です。切ったあとの弦は手を傷つけてしまう恐れがあるため、注意して扱う必要があります。
切り口を手や腕に当てないようにしながら、弦が入っていた袋(または新しい弦を入れていた袋)に入れて捨てます。新しい弦は丸くまとまって入っていますが、それと同じような形にすれば収まりやすいです。
また、弦は自治体によって分別が異なっています。基本的にはスチール弦(アコギやエレキに最も使われる弦)は燃えないゴミとして処分されることが多いです。
念のため自分の住んでいる町の分別方法を確認してみましょう。
③ブリッジピンをはずす
最後に、ブリッジピン側に付いている切った弦をはずします。ブリッジピンで押さえられているので、先にピンをはずす必要があります。便利な道具で紹介したプロワインダーを使ってピンをはずせば簡単です。
ブリッジピンが堅くてはずせない場合は、サウンドホールに手を入れて中から押してみます。指が痛い場合は堅いもの(10円玉などの小さな金属)を持ったまま手を入れて、堅いものを利用して押してみましょう。
ブリッジピンがはずれると、スルッと簡単に弦が抜けます。抜けた弦は先ほどと同様に、ケガに注意しながら丸めて捨てましょう。
- 弦をしっかりゆるめ、真ん中で弦を切ること。古い弦はケガをしないように丸めて捨てる
新しい弦の張り方①弦の太さを確認する
新しい弦を張り替えるときに注意したいのが、弦の太さを間違えないように張り替えることです。弦は6弦が最も太く、1弦が最も細くなっています。
購入した弦のメーカーにもよりますが、6弦〜1弦を間違えないように、工夫されていることが多いです。例えば、弦の太さによって袋が別々になっていたり、弦の先に付いている色がそれぞれ違う、などの工夫がみられます。
弦を間違えた順番で張ってしまわないように、今自分はどの弦を取り扱っているのかを確認しながら作業してみましょう。
②ブリッジピンの穴に入れる
弦の太さを確信したら、6弦から順番に弦を張っていきます。弦は、先端が円になっている方とただ切りっぱなしの方があるので、円になっている方をブリッジピンの穴に入れていきます。
弦を穴に入れるときは、先端を2センチほど直角に折り曲げるのがポイントです。そうすることで穴にちょうどよい長さを入れることができます。
弦を穴に入れた後は、上からブリッジピンを差し込みます。ブリッジピンは弦のための溝が入っています。溝がギターのヘッド側を向くように入れましょう。
あまりに力を入れすぎると、ピンが抜けにくくなります。ピンが止まるところまで入れれば大丈夫です。
③ペグの穴に通し、同じ向きにペグを回して巻きつける
③のペグに弦を巻きつける手順は、新しい弦を張り替える手順で最も難しい部分かもしれません。しかしやり方を覚えれば、スムーズに行うことができます。
ペグに巻きつける手順は5つです。
- ペグにある穴に弦を通す。
- 穴に通したあと、弦をピンと張ってみる。ペグの部分から2,3センチ弦を余らせ、その部分をつまんでおく。
- 余らせた部分をペグの穴に入れ(元の方向に入れ戻す)、つまんだままペグを巻いていく。
- 6〜4弦は半時計周り、3〜1弦までは時計回りでペグを巻く(アコギの場合)
- ペグに弦が2〜4周くらい巻かれたら、余った弦をニッパーで切る。
ペグに巻かれた弦がぐちゃっとならないように、焦らずやってみましょう。
特に慣れが必要な部分は、3の部分(余らせた部分をペグの穴に入れ、ペグを巻いていく)です。弦を少し余らせることによって、ペグにちょうど良い長さの弦を巻くことができます。
長すぎでも扱いにくくなるので、余らせる弦の長さは2,3センチがベストです。見た目も美しくなります。
どのように弦を巻けばいいか分からなくなった時に、ギターのヘッドの部分が見える写真を出しておくと、参考にできるのでおすすめです。
- 弦を張った状態から2~3センチ余らせて巻く。ペグを巻く方向に注意する。
チューニングはいつも通りでいいの?
チューニングはいつも1回で終える方が多いと思います。しかし弦を張り替えたあとは、数回チューニングをして合わせていきましょう。3,4回やるのがおすすめです。
なぜなら、張り替えたばかりの弦は伸び縮みするからです。そのため、一度合わせてもチューニングがすぐに変わってしまいます。いつもより少し多めにチューニングするのを心がけましょう。
またチューニングを少ない回数で済ませるために、サウンドホール側から手のひらで弦を引っ張るやり方もあります。あえて大きな力を加えて、弦を早めに安定させるのです。
- 弦交換のあとは、数回チューニングをして合わせよう
まとめ
アコースティックギターの弦交換は、必要な道具と手順さえ覚えれば、自宅でおこなえるメンテナンスです。ぜひ、少しずつやり方を覚えていきましょう。
最低限必要な道具はニッパーで、それ以外にもギタークロスやプロワインダーなどがあると、さらにメンテナンスがしやすくなります。ぜひ利用してみてください。
カットした弦でケガをしなうようにすることが、弦交換の注意点となっています。切ったあとの弦は思ったよりも尖っているので、扱いには気をつけていきましょう。
弦交換の手順で最も難しいのが、ペグに弦を巻きつけていく部分です。焦らずにやっていけば、弦がぐちゃぐちゃにならず、きれいに巻くことができます。続けていけばサクサク作業ができるようになるので、この記事などを参考にしながら作業してみてください。
弦交換が自分で行うと、メリットが多くあります。さまざまなメーカーの弦に興味が出てきたり、ギターの構造もよく知ることができたりと、ギターとの距離が縮まるかもしれません。
ぜひ弦交換にチャレンジしてみて、ギターをもっと楽しんでいきましょう。