うちで笑おう!志村けんさんのいた『ザ・ドリフターズ』は永久に不滅です!

あなたは『ザ・ドリフターズ』を知っていますか?
コメディのグループとして有名な彼らですが、実は凄腕のミュージシャン集団でもあるのです。今回はそんな幅広い才能を持つエンターテイナー集団ザ・ドリフターズについて解説させていただきます。

記事の目次

  1. 1.日本中のお茶の間を笑いに包んだドリフターズ
  2. 2.個性豊かなドリフのメンバー紹介
  3. 3.ミュージシャンとしてのドリフターズ
  4. 4.コントグループとしてのドリフターズ
  5. 5.[追悼]志村けんさんありがとう
  6. 6.ドリフターズについてまとめ

ミュージシャンとしてのドリフターズ

ザ・ドリフターズは本来ミュージシャンとして活動していました。同じ事務所の先輩であるクレイジーキャッツがコミックバンドとして受けていた事で、ドリフもそういったものを求められていたのか、それに倣ったのかも知れません。

では、バンド『ザ・ドリフターズ』の演奏を聴いてみよー!いってみよー!
 

ロング・トール・サリー

こちらは1966年、当時人気絶頂のビートルズが初来日した時の、日本武道館のコンサートでザ・ドリフターズが前座を務めた時のものです。

仲本工事さんがリードボーカルをとっているところも興味深いですね。

加藤茶さんが演奏後に『バカみたい』と言っていますが、これは40分のはずであった持ち時間が最終的には1分ほどにされ、また日本のファンがビートルズにばかりキャーキャー騒いでいた事に対する皮肉も込められています。

また、退場する時にいかりやさんがポールとすれ違い、楽器がぶつかって怒られたという逸話があります。

この時はまだ荒井注さんが在籍しています。志村さんは何と客席にチケットを買っていましたが、この日ではなく別の前座の日だったそうです。

四季のうた

ここでは志村さんの、貴重な演奏シーンを観ることが出来ます。足元にエファクターもセットして、元バンドマンらしい様子を見せています。

多彩な高木さんはいつものギターのポジションを志村さんに譲り、キーボードを演奏しています。キーボード、仲本さんのギターが安定しているので、安心してコントを楽しむことが出来ます。とはいえ、仲本さんもギターで中々笑わせてくれますね。

歌の最後では真面目に演奏し、実力をきちんと見せてくれますが、最後の最後でブーさんが笑わせてくれます。ドリフは全員プレーが本当に素晴らしいですね。
 

トラブル/港のヨーコヨコハマヨコスカ/ズンドコ節

ロックバンドとしても普通にかっこいい演奏を見せてくれます。特に冒頭の高木ブーさんのボーカルの迫力には、とてもビックリしてしまいました。ギタープレイといい、最高です。仲本さんのスクリームも堂に入っていますし、リードギターもとてもカッコ良いですね。

そして加藤茶さんはドラムの高い技術を見せながらも、笑いもしっかりと取るあたり、さすがとしか言いようがありません。志村さんは荒井注さんの穴を埋めるべく、必死にキーボードを練習していたそうです。笑いに対して、本当に真面目な人ですよね。そして長さんはベースが似合う。カッコいいですね。自らがメンバーにいじられる事で、嫌味のない笑いを作っています。

コントグループとしてのドリフターズ

私にとってドリフターズは世界最高のお笑いグループです。大いなるワンパターン、多少ナンセンスなところもあるかも知れませんが、子供からお年寄りまで、安心して楽しめる、最高のエンターテイナーである、そんな風に思っています。

2020年4月現在、コロナウイルスの影響で、世の中は未曾有の大変な状況にあります。しかしこんな時こそ、私達には笑いが必要であると思っています。

笑う事は決して不謹慎な事ではありません。もちろん、何か失敗してしまった人や不幸な人の事を笑う事は素敵ではありませんが、少しでも楽しいなとか、面白いと、自分の心を喜ばせ、隣にいる人も少しだけでも気が楽になってもらえたら、素敵ではありませんか?

早着替え

これは国宝級のコントです。さすがリーダーというか、いかりやさんのお笑いスキルの高さが感じられる傑作だと思います。

メンバーがみんな1人何役も、着替える事によってこなしているというだけのコントですが、これが何回見ても笑ってしまう強烈なパワーを持っています。

この単純さが、見ていて安心感をもたらしてくれるのでしょうか。それにしても志村さんの着替えの速さは、もはや名人芸の域です。

早口言葉

『8時だよ!全員集合』の中で少年少女合唱団のコント中で登場するのが、この早口言葉コーナーです。

松田聖子さん等、当時の人気絶頂のアイドルがゲストで出ているのも楽しみの一つでした。

志村さんが大トリで登場して、あの振り付けとあの声で爆笑させてくれます。このコーナーといえば『東村山音頭』や『カラスの勝手でしょー』など、志村さんの人気を決定付けたコーナーともいえます。

ヒゲダンス

『ヒゲダン』といえば今では『Official髭男dism』の事ですが、やはり私の世代ではドリフの名コント、『ヒゲダンス』が頭に浮かんできます。

加藤茶さんと志村けんさんがチョビ髭に黒いタキシード、セリフ無しで軽快な音楽に合わせてコミカルなダンスをしながら、大道芸のような事を披露します。

これはもう、子供がワクワクする要素が詰まったパフォーマンスで、大人の間でも大流行し、宴会芸などでもしばしば使われる程の大人気コントでした。

BGMである『「ヒゲ」のテーマ』の元ネタはアメリカのシンガー、テディ・ベンダーグラスの『Do Me』のベースラインの一部を抜き出して、リアレンジされたものになっています。ヒップホップのサンプリング的な事をいち早くやっていて驚きますが、これを提案したのはソウルやR&Bを好んで聴いていた、志村さんでした。

体操コント

『体操コント』は高校時代に体操選手として、東京2位の成績を残した仲本工事さんが本領を発揮したコントでした。

この誰も傷つけない、家族のみんなが安心して見ていられる笑いを、仲本さんは抜群の身体能力で私たちに届けてくれました。

いかりやさんからは、笑いのセンスも才能も高く、もっと前に出てもいいと思われていて、実際加藤茶さんが事故を起こし謹慎していた時など、代役を見事に務めています。しかし、加藤さんが戻ってくると、すぐにそのポジションを受け渡したそうです。仲本さんはチームの中でバランスを取り、自分の役割を変えられるとても頭の良い人なのでしょうね。

雷様

『雷様』は『ドリフ大爆笑』の中での高木ブーさんの当たり役でした。緑の高木ブーさん、黒の長さん、赤の仲本さんという年長者3人組、まあドリフのトニセンとでもいいましょうか。ゆる〜い感じのコントです。

この淡々とした感じが、大人になってから見るとより味わい深いなと思います。おそらくほぼアドリブのフリートークでしょうか。最後に高木さんが椅子から転げ落ちるお約束が、水戸黄門的で安心しますね。

[追悼]志村けんさんありがとう

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2020年3月29日の夜、新型コロナウイルスによる肺炎と闘っていた志村けんさんが、お亡くなりになりました。70歳とドリフのメンバーの中でも最年少でしたから、メンバーにとってもファンにとっても、その衝撃と悲しみは大きなものでした。

大御所となっても、生涯いちコメディアンを貫いた志村さん。お笑いの仕事以外はほとんど断っていたという志村さんですが、映画『鉄道員(ぽっぽや)』ではあの高倉健さんから直接依頼を受けて出演、高い演技力をみせています。いつもは私たちを笑わせてくれている志村さんが、ここでは渾身の演技で涙を誘います。

憧れの高倉健さんの依頼で引き受けた映画のお仕事でしたが、あの山田洋次監督も志村さんの演技には注目していたそうで、実は2020年12月公開予定の最新作に、菅田将暉さんとW主演で出演する予定でした。

志村さんもこの出演をとても楽しみにしていたそうで、それだけに本当に残念でなりません。菅田さんといえば、若い頃の加藤茶さんと、とても似ていますよね。

今、とても不安な気持ちになっている人はいっぱいいると思います。やるせない気持ち、悲しい気持ちと闘っている人がたくさんいます。それでも志村さんのギャグやセリフで気持ちが救われる事もあると思うのです。

心が弱ってしまっている時、志村さんの言葉が私には響いてくるのです。『だいじょうぶだ』と。ご冥福をお祈りいたします。本当に、本当にありがとうございました。

ドリフターズについてまとめ

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自宅で過ごす時間が増えた方も多いかと思います。うちの中でも楽しい気持ちで過ごしたい。笑う事って、本当に大事だと思うんです。

そんな気持ちで今回『ドリフターズ』の事を書かせていただきました。改めて、日本を代表する凄いグループだったのだなと思います。志村さんは天国で長さんに『志村、早いよ!」と怒られているでしょうか。

ドリフターズに、そしてこの記事を書かせていただいた事に感謝します。ありがとうございました。

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