ジャズの中にも沢山のジャンルがある!それぞれ特徴と代表曲をご紹介

数多ある音楽ジャンルのひとつに、ジャズというものがあります。そして皆さんがよくご存知のジャズの中にも、実は色々なジャンルがあるのです。今回はジャズの中でより細分化されているジャンルについて、ご紹介していきたいと思います。

記事の目次

  1. 1.様々なジャンルを生み出した『ジャズ』とは
  2. 2.ジャズのジャンル別に特徴合わせてご紹介・前編
  3. 3.ジャズのジャンル別に特徴合わせてご紹介・後編
  4. 4.近年におけるジャズのジャンルについて
  5. 5.ジャズのジャンルについてのまとめ

ジャズのジャンル別に特徴合わせてご紹介・後編

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それではジャズの種類の一覧、後半に参りましょう!

 

ボサノヴァ/ブラジル(1950年代後半〜)

ボサノヴァは、ブラジルのサンバから生まれた音楽です。ボサノヴァのギター奏法はサンバのリズムを元にしていて、親指で弾くベース音で太鼓の『ボン、ボン』という2ビートを表現し、残りの指でコードを弾きます。
 

この奏法を生み出したのが、ジョアン・ジルベルトです。彼の代表曲『イパネマの娘』は今でもボサノヴァのシンボルとして聴き継がれています。
 

ディサフィナード/ジョアン・ジルベルト

『デサフィナード』とは音痴、調子っぱずれという意味です『この歌とこの恋は調子っぱずれ』という素敵な歌詞はニュウトン・メンドンサ、作曲はアントニオ・カルロス・ジョビンです。

 

モード・ジャズ/アメリカ(1950年代後半〜)

モード・ジャズは1950年代後半頃から流行したジャズの手法で、コード進行に縛られた音階ではなく、モード(旋法)による進行で主にソロのプレイの自由度を上げたものです。
 

モードジャズを確立させたのは、マイルス・デイビスで、特に『カインド・オブ・ブルー』はモードジャズの傑作といわれています。
 

至上の愛/ジョン・コルトレーン

ジョン・コルトレーンはチャーリー・パーカーらが確立したビバップを更に現代的に再構築して、ハード・バップ、モードジャズ、更にはその後に来るフリージャズそれぞれで素晴らしい演奏を遺した名サックスプレイヤーです。
 

フリー・ジャズ/アメリカ(1960年代〜)

『フリージャズ』は、1950年代の末頃、それまでのジャズのスタイルに疑問を持ったミュージシャン達が始めたムーブメントで、白人音楽の西洋理論に従わないという理念を持っていました。ビバップやモードジャズなども、もう限界に達しているとの見解から新しい『表現の自由』を追求したのが、フリージャズです。

マイルス・デイビスはジャズの歴史と共に生きたと言っても、過言ではない伝説のトランペッターです。ビバップ、ハードバップ、クールジャズ、モードと時代によりそのスタイルを変え、いや牽引していたと言った方が適切かも知れません。

この『オン・ザ・コーナー』をフリージャズと呼ぶことには賛否あるかも知れませんが、私がこのアルバムを初めて聴いた時、『これをフリージャズと云わずして、何がフリーか!』と叫んだくらい、ぶっ飛んだ音で、今聴いても新しい発見に満ちております。

後の洋楽にも相当に影響を与えている、マイルス御大の名盤を私はここに推薦いたします。
 

近年におけるジャズのジャンルについて

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こちらでは、最近の洋楽にまで繋がっている、進化を続ける現代のジャズシーンを見ていきましょう。
 

スムース・ジャズ/アメリカ(1980年代後半〜)

スムースジャズは1980年代後半に、アメリカのラジオ局で使われ出したジャンル名です。この音楽のルーツはフュージョンで、特徴としては聴き心地の良さ、テレビやラジオのBGMとして使用し易いという事が挙げられます。
 

クールジャズの流れを受け継いでいるという見方も出来ます。この流れは現在のノラ・ジョーンズやハリー・コニック・ジュニアといった洋楽にも受け継がれてます。

 

ブーリージン/ジョージ・ベンソン

ジョージ・ベンソンはアメリカのジャズ・フュージョンギタリストです。ウエス・モンゴメリーの系譜を受け継ぐオクターブ奏法や、それを発展させた+5度奏法が彼の特徴となっています。
 

アシッド・ジャズ

『アシッド・ジャズ』1980年代にイギリスのクラブシーンで発生した『踊れるジャズ』の事です。

 

ソウル・ミュージックやファンクの要素を取り入れたこの新しいジャズは、後のヒップ・ホップやR&Bにも大きな影響を与えています。
 

Virtualinsannity/ジャミロクワイ

何と言ってもアシッド・ジャズといえばこのジャミロクワイですね。こう言ったジャズ・ファンクの音楽を一般的に知らしめた彼らの功績は、とても大きいでしょう。

 

コンテンポラリージャズ/全世界(2000年頃〜)

コンテンポラリージャズ』は現代のジャズという意味になるので、大きな意味ではスムースジャズもフュージョンもここに入るのですが、ここではよりスムースジャズよりも自由度の高い、フリージャズの現代版という認識で捉えています。
 

ゴーゴー・ペンギン

ゴーゴーペンギンはイギリス、マンチェスター出身のジャズ・ピアノトリオです。ジャズのみならずクラシックやテクノにも影響を受けているという彼らの音楽は必聴です!

 

ジャズのジャンルについてのまとめ

ジャズのジャンルについて、私なりにまとめてみました。この様に系統立ててみていくと、音楽は人と共に進化、発展していく生き物なのだと、改めて認識しました。

ジャズは発生した時から今日までも、人々の心を動かし、身体を動かし、腰を動かしてくれる素敵な音楽です。これからも発展し続けていくジャズと共にある事を嬉しく思います。

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