あの曲ってどこの音楽なんだろう?世界の民族音楽についてご紹介!

日常生活の何気ない場面でよく耳にしている民族音楽。私たちの周りは世界中の、様々な国の音楽で溢れています。今回は皆さんがよく知っているけど、何処の国の音楽かははっきりとわからない、そんな民族音楽についてご紹介していきたいと思います。

記事の目次

  1. 1.民族音楽とは
  2. 2.世界各地の独自音楽についてご紹介
  3. 3.まとめ

チャスチューシカ/ロシア

チャスチューシカ

チャスチューシカロシアの伝承に基づくロシア民謡のジャンルの一つで、特徴として速いテンポで踊りや遊戯をし、それに合わせて歌を歌います。

カンツォーネ/イタリア

愛は限りなく/ジリオラ・チンクエッティ

カンツォーネは、イタリアの大衆歌曲で、特にナポリのものを指します。

以前は19 世紀末から20世紀初頭に書かれたものを指していましたが、近年では1960年代や1970年代に流行したイタリアン・ポップスの事も指しています。

ヨーデル/スイス

ヨーデル名曲メドレー

動画はスイス美女によるヨーデルメドレーです。聴いてる此方まで。何だか楽しくなってしまいますね。

ヨーデル裏声と地声の切り返しを繰り返す、アルプス地方の独特の歌唱法です。

このファルセットは声帯を使わず、仮声帯という器官を使用した発声法で、元々はアルプス山麓の牧童が仲間と連絡を取り合うために使用した発声法からきています。

 

フラメンコ/スペイン

スペイン・コルドバ・フラメンコ

フラメンコは、スペインの伝統的な芸能で、情熱的な歌や激しくスッテプを踏むダンス、掻き鳴らすギター演奏などで表現されます。

スペインの南部、アンダルシアで生まれたこのフラメンコはダンスが有名ですが、もともとは音楽が主体でした。


 

ポルカ/チェコ

JohannandJosephStrauss/Pizzicato-Polka

ポルカチェコの民俗舞曲で1830年代にチェコで生まれたとされています。速い、弾んだステップに特徴があります。

このポルカは舞踏曲として急速にヨーロッパのサロンに広まり、19 世紀末までにかけてたくさんの作曲家によって楽曲が作られました。
 

ガムラン/インドネシア

バリのガムラン

ガムランインドネシアの音楽の一つのジャンルで、色々な大きさのドラや、鍵盤の打楽器による演奏の呼び名です。

マレー語で叩くを意味する『ガムル』が語源となっているガムランの特徴は、一定のパターンを何度も反復するという、ループミュージックのようなところです。
 

ホーミー/モンゴル

HungHuurTu-/Chiran-Khoor

ホーミーとは、モンゴルに伝わる伝統的な歌唱法のひとつです。どういうものかと言いますと、とても低い唸り声のような声と、非常に高いメロディーを同時に出す歌唱法です。


ホーミーは倍音を大きく出すという、特別な発声法で一度に二つの音を出しています。これはかなりの練習が必要ですが、間違った練習法では身体に悪影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です。
 

雅楽/中国

中国雅楽/元平之章

雅楽は、古代の中国に生まれた伝統的な儀式音楽で、歌や踊りを伴った総合芸術です。日本や朝鮮に存在する雅楽も、中国で発生したものが独自の発展を遂げたものです。

 

能楽/日本

殺生石/久田勘吉郎

能楽は、日本が誇る伝統芸能です。『能』と『狂言』からなる舞台芸術で、簡単に言えば日本のミュージカルといったところです。

『能』はどちらかといえば、悲劇的なものが多いのに対し、『狂言』はちょっと笑ってしまうような滑稽なものを表現しています。この二つを組み合わせたり、それぞれ独立して演じているものが『能楽』と呼ばれるものです。
 

小唄/日本

松立てて/田崎義明

小唄は、日本の短い歌詞の歌もので、民衆の間で流行してきたのは、江戸時代の中期と言われています。三味線の伴奏に合わせて唄うのが特徴です。

同じようなものに端唄というものがあり、小唄もこの端唄から派生したものと見られています。端唄は平坦に歌うのに対して、小唄は技巧的に、それでいて技巧が鼻につかないように、小粋にうたうものという心得があります。

まとめ

Photo byplacom

ここまで、世界各地に伝わる伝統的な民族音楽をご紹介してきました。本当にその地域の民族性がその音楽そのものや発展の仕方に現れていると思います。

アフリカからアメリカ大陸に有色人種が奴隷として連れてこられた事は、今から見れば非人道的ですし、悲しい事です。

しかしながらそれによって、アフリカの大地を感じさせる力強いビートやリズムが西洋の音楽と交わり、全く新しい、素晴らしいたくさんの音楽を生み出した事もまた事実です。

ブルースも、ジャズも、サンバもブルーグラスももしかしたらなかったのかも知れません。苦しい環境の中でも彼等は脚でリズムを取り、手を叩き、歌を歌い励まし合っていたのでしょう。音楽にはそれだけのパワーがあります。

音楽は人間の根源的なコミニュケーションツールとして言葉を超えて、発達してきたのでしょう。

私たちの生きている現在もまた、音楽とともに生きているのです。音楽は生き物であり、生ものでもあるのです。

素晴らしい音楽をより素晴らしいものにして、後世に伝えていく事。それが音楽にたくさん助けられた私たちのできる、恩返しであると思っています。

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