【backnumber】夏の情景が広がる、甘く切ない『わたがし』に夢中!歌詞から意味を徹底考察!
backnumberは、恋愛ソングを数多く手がけるロックバンドです。2011年のメジャーデビュー以降、次々とヒットソングを生み出し続けているbacknumber。その中でも「わたがし」は、夏の恋心を男性目線で歌った一曲です。そんな「わたがし」を深く考察します。
数多の大ヒット恋愛ソングを生み出し続ける人気バンドback number
back numberといえば、数多くの恋愛ソング生み出し続けているロックバンドです。
ウェディングソングとして定番の「花束」や、自分からはとても手が届きそうにない女性に恋をしてしまった時の曲「高嶺の花子さん」など、そのシチュエーションは多肢にわたります。
back numberが生み出す楽曲は、時に苦しく、時に幸福感で満たされるような、そんな移りゆく恋心をリアルに反映させている歌詞が特徴的です。
歌詞にストーリー性があるため、これまで多くの恋愛ドラマのタイアップ曲にも選ばれてきました。
ウェディングソングとして定番化している楽曲「花束」のミュージックビデオ。これから共に歩んでいく二人の様子が映像からも伝わってきます。
「高嶺の花子さん」のミュージックビデオ。イントロが特徴的で耳に残ります。
back numberの「クリスマスソング」は、石原さとみさんが主演のフジテレビ系月9ドラマ「5→9~私に恋したお坊さん~」のタイアップで主題歌に起用され大ヒットしました。
夏の情景広がる『わたがし』も甘く切ないナンバーとして大ヒット
「わたがし」はback numberにとって王道と言える一曲
「わたがし」も、そんなストーリー性のある楽曲のひとつです。2012年7月18日リリースのシングル曲で、TBS系の音楽番組「CDTV」の7月度のオープニングテーマにも起用されました。
想いを寄せる女性に、勇気をだして夏祭りに誘った男性の心情を描いた一曲で、浴衣を着た女性をみるだけで嬉しくて泣きだしそうなほどの気持ちが歌詞によく表れています。
ひと夏の甘く切ない片思いを繊細に表現されている「わたがし」は、実際に片思いをしている人に大きな共感を呼ぶ楽曲として根強い支持を集め続けているのです。
これぞback numberというような、back numberにとってのまさに「王道」の一曲だと言えるでしょう。
『わたがし』の歌詞から意味を徹底考察
back numberの作詞作曲はすべてボーカルの清水依与吏さんが担っている
back numberの楽曲の作詞作曲は、すべてボーカルの清水依与吏(しみずいより)さんが担当しています。
ある意味女々しくも思えてしまいそうなほどに、恋愛においての迷いや葛藤を表現することにとても長けており、彼なしではここまで恋愛ソングをたくさん制作することはなかったといっても過言ではありません。
楽曲「わたがし」は、夏祭りを一緒に楽しむ男女の一曲ですが、興味深いフレーズがこの部分です。
夏祭り最後の日 わたがしを口で溶かす君は わたがしになりたい僕に言う 楽しいねって
「わたがしになりたい僕に言う」とは、どういう意味でしょうか?
これはあくまでも推測にすぎませんが、想いを寄せる女性はわたがしが好きで、うれしそうな笑顔でわたがしを食べている姿がイメージできます。そんな笑顔を「自分に対して見せてほしい」あるいは「好かれたい」という思いを表しているように感じられました。
また、わたがしを食べている姿から「わたがしになりたい」と思うその言葉の奥には「願わくばキスを交わしたい」というメッセージが隠れているようにも思えます。
「わたがしのようにあの子の口元に近づきたい」そんな素直な恋心が「わたがしになりたい」という表現に繋がったのではないでしょうか。
また、こんなフレーズもでてきます。
君が笑ってくれる ただそれだけの事で 僕はついに心の居場所を見つけたよ うるさくて痛くてもどかしくて
「心の居場所を見つけた」という歌詞には、比較的ポジティブな印象をうけます。
ですが、そのあとに「うるさくて痛くてもどかしくて」という一見ネガティブにも感じられる言葉が続くのはなぜでしょうか。
「うるさくて痛くてもどかしくて」というフレーズには、胸の内に秘めた、張り裂けそうなほどの恋心を表していると感じました。
それでも「心の居場所を見つけた」のは、落ち着ける場所という意味での居場所ではなく、生きがいや未来へのモチベーションを指しているのではないかと思います。
歌詞への解釈の仕方は人それぞれですが、一見真逆のことを言っているようにも思える歌詞の選び方にはとてもセンスがあり、back numberにしかできないことかもしれませんね。
片思いの相手は脈ありだったのか?
これは完全に筆者の独断と偏見なのですが、以下の点から片思いの相手は脈ありだと考察します。
- 浴衣を着ている
- 「楽しいね」と言っている
- お誘いを断らなかった
順番に解説します。
浴衣を着ている
冒頭に、こんな歌詞があります。
水色に はなびらの浴衣がこの世で一番似合うのは たぶん君だと思う
この歌詞からも、女性はかわいらしい浴衣を着てきたことがわかりますよね。
夏祭りで浴衣を着る女性は多いものですが、思いのほか浴衣を着て外出することは大変なんです。なれない下駄をはいたり、ヘアアレンジをしてみたり、普段着よりもずっと準備に時間がかかってしまいます。
そんな中で、付き合っていない男性と行く夏祭りに浴衣を着ていくのは、少なからず好意があるからではないでしょうか。
「楽しいね」と言っている
さらに、先ほどもご紹介した「わたがしになりたい僕に言う 楽しいねって」という歌詞にも出ているように想いを寄せる相手は2人で行く夏祭りを退屈せず楽しんでいたことがよくわかります。
お誘いを断らなかった
もうこれに尽きますよね。好意のない男友達から夏祭りに2人で行こうと誘われても、ほとんどの女性がそれとなく断るか、ほかの友達を誘って2人になる状況を避けると思います。
以上の点から、脈ありだったと考察します。
まとめ
back numberの「わたがし」の魅力が伝わりましたでしょうか。
歌詞の巧みさはもとより、その情景が浮かぶ言葉選びと季節感のあるフレーズでたくさんのリスナーが夢中になるのも納得ですよね。
歌詞の解釈は本当に人それぞれです。それでも多くの人から支持を得ているのは、だれもが言葉で表すことが難しいと感じる複雑な恋心を、歌詞に的確な言葉で綴っているからではないでしょうか。
back numberの恋愛ソングはどれも情景が浮かびやすく共感できる楽曲が多いのですが、その中でも「わたがし」は、片思い中の相手を夏祭りに誘いたい人や誘ったことがある人にぜひ聞いてほしい一曲です。