Luis Fonsi『Despacito』が全米ビルボードチャートで16週連続1位達成!曲について徹底解説!
スペイン語の“Despacito”とはどんな意味かご存知ですか?あの大物アーティストがコラボし世界各国のポップチャートを席巻したメガヒットソング「Despacito」。今回は歌詞の意味も含め、「Despacito」という曲について詳しくご紹介します。
「Despacito」は、日本語で「ゆっくり」という意味です。
歌詞は、おおよそ“焦らずゆっくり愛し合おう”といった意味のことを歌っているのですが、これがなかなかセクシーな内容で…さすがラテン!
マレーシアの国営放送では、同曲が放送禁止になったとか。若者たちが意味も分からず“卑猥な歌詞”を歌っていることに難色を示す大人たちが規制したようです。
では、そんなセクシーな「Despacito」の和訳を見てみましょう。
Sí, sabes que ya llevo un rato mirándote
Tengo que bailar contigo hoy(DY)
Vi que tu mirada ya estaba llamándome
Muéstrame el camino que yo voy(Oh)
Tú, tú eres el imán y yo soy el metal
Me voy acercando y voy armando el plan
Sólo con pensarlo se acelera el pulso(oh yeah)
Ya, ya me está gustando más de lo normal
Todos mis sentidos van pidiendo más
Esto hay que tomarlo sin ningún apuro
"気付いてるだろ?だいぶ前から君のことを見ていたって
今日、絶対君と踊らなくちゃいけない
君の視線が俺を呼んでいたんだ
俺が進む道を教えてほしい
そう、君は磁石で俺は金属なんだ
君に近づいて、二人がどうなるかだけを考えてる
考えただけで、鼓動はどんどん速くなる
この感覚、いつも以上に興奮してるんだ
俺のすべての感覚がもっとほしいと問いかけてくる
でも、俺たちは焦っちゃいないのさ"
この辺りは、まだロマンスの始まりを感じさせるだけで、それほどエロさは感じられませんね。
それにしても、スペイン語によるラテン特有のメロディーラインは、なんでこうもセクシーなのでしょう?
歌詞の意味は分からずとも、十分に香り立つ大人の色気が伝わってきます。
余談ですが、歌の合間に入る"DY"は、"ダディー・ヤンキー"という意味です。ラッパーは曲中で自分のMCネーム(ラッパーネーム)をよく名乗ります。
ラップはラッパーたちの主張であり表現。そのため、自分の作品に署名(サイン)するような意味合いで名乗るそうです。
Despacito
Quiero respirar tu cuello despacito
Deja que te diga cosas al oído
Para que te acuerdes si no estás conmigo
Despacito
Quiero desnudarte a besos despacito
Firmo en las paredes de tu laberinto
Y hacer de tu cuerpo todo un manuscrito(Sube, sube, sube)
(Sube, sube)
"ゆっくりと
首筋にゆっくりと息を吹きかけ
耳元でささやかせて
俺が側にいなくても俺のことを思い出すように
そう、ゆっくりと
俺のキスでゆっくりと君のドレスを脱がしたい
君の迷宮に入り込んで
体中に手書きでサインするように俺の痕を残すから
上へ 上へ 上へ
さぁ、上がれ!"
この歌の中で"Des-pa-cito"と聞くと、やっぱりエロい意味を想像してしまいますね。歌詞だけでなく、歌声やその響きもなんとも甘美です。
ラテン・ミュージックに欠かせないのはダンス。絡み合う二人は、ラテン系のダンスでよく見るあの距離感を感じさせます。
"いやらしい"というよりは“官能的”という言葉の方が合うのではないでしょうか。
煽るように入ってくる、あの気になる単語“Sube”。
これは英語の“Up”に似た意味で、日本語では“上がる”、また“乗る”という意味もあります。
Quiero ver bailar tu pelo
Quiero ser tu ritmo
Que le enseñes a mi boca
Tus lugares favoritos(Favorito, favorito, baby)
Déjame sobrepasar tus zonas de peligro
Hasta provocar tus gritos
Y que olvides tu apellido
"君の髪が踊るのを見たいんだ
君のリズムになりたい
俺の口に教えて
君のお気に入りの場所を
(好きな、好きな、ベイビー)
君の危険な場所を越えさせて
君が声を上げるまで
君が自分の名前を忘れるまで"
この辺りからは、掘り下げるのを控えておきます。和訳を参考に皆さまご想像ください。
ラテン圏では、恋人や夫婦など惹かれ合う二人がセクシャルな関係であるのは当然と考え、そこに愛があれば卑猥ではないと見なします。
日本語ではやや微妙な言い回しが多くなりますが、愛を確かめ合う情熱的で官能的なシーンと捉えるべきでしょう。