【HY】失恋ソングの代表『366日』にはこんな想いが込められていた

歌唱力にも定評のあるHYの仲宗根泉が歌う失恋ソング「366日」。今回は、大人気の携帯小説を映像化したドラマと映画「赤い糸」の主題歌としても話題になった切なさMAXのバラード「366日」をご紹介します。エモーショナルな歌詞も深堀ります!

記事の目次

  1. 1.「366日」の圧倒的な歌唱力で広い世代から支持を受けるHY
  2. 2.大ヒット携帯小説「赤い糸」の映像化に伴い、「366日」が主題歌に大抜擢
  3. 3.号泣ソング「366日」の誕生秘話
  4. 4.HY「366日」の歌詞に込められた想いを徹底考察
  5. 5.失恋ソング「366日」のまとめ

「366日」の圧倒的な歌唱力で広い世代から支持を受けるHY

今回は、歌うま女子の鉄板バラードとしても人気の高い、HYの「366日」をご紹介します。
まずは、HYを知らない方のために、彼らのことも少しご紹介しておきたいと思います。

2000年に結成した沖縄県うるま市出身のミクスチャーバンド「HY」。
バンド名は、メンバーの地元である“東屋慶名(ひがしやけな/Higashi-Yakena)”の頭文字から取っています。
結成当初は、この"東屋慶名"をそのままバンド名として使っていたそうです。

インデーズでありながら知名度は絶大

Photo bykadoyatakumi

HYは、結成以来ずっと沖縄を拠点に活動を続けるインディーズ・バンドです。
知名度の高さから、大手レコード会社からメジャーデビューしていると思っている人が多いのでは?
少しHYの来歴を振り返ってみたいと思います。

2003年にリリースした2ndアルバム『Street Story』は、オリコンチャートで4週連続の1位となり、これはインディーズとしては初の記録となりました。
翌年の3rdアルバム『TRUNK』、2006年の全国ツアー中にリリースされた4枚目のアルバム『Confidence』も、前作に続いてオリコンチャートで1位を獲得。
インディーズ3作連続初登場オリコンチャート1位の記録を更新しています。

2010年にリリースされた6枚目のアルバム『Whistle』が、再びオリコンチャート初登場1位を獲得し記録をまた更新し、同年末には第61回NHK紅白歌合戦初出場を果たしています。

HYの活躍は、インディーズシーンに限られたことではないことは言うまでもありません。

幼馴染を中心に結成したHYメンバー

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もともと5人で活動していましたが、体調不良が続いていたギターの宮里が2019年9月に脱退し、現在は4人体制で活動しています。

同年10月から翌2020年2月にかけてのアニバーサリーツアー「HY 20th Anniversary RAINBOW TOUR 2019-2020」から、実質4人での活動がスタートしました。

HYのメンバー

  • ギター・ボーカル担当/新里英之(しんざと ひでゆき)/1983年4月12日生まれ/通称“ひーで”
  • ドラムス、ラップ担当/名嘉俊(なか しゅん)/1983年5月10日生まれ/通称“しゅん”
  • ベース担当/許田信介(きょだ しんすけ)/1983年7月17日生まれ/通称“しんちゃん”
  • キーボード、ボーカル担当/仲宗根泉(なかそね いずみ)/1983年11月1日生まれ/通称“いーず”
  • ギター担当(旧メンバー)/宮里悠平(みやざと ゆうへい)/1984年1月2日生まれ/通称“ゆーへい”

幼稚園の頃からの幼馴染だった新里と宮里が中心となり、中高校生の頃に知り合った地元の友人たちで結成したHY。
高校3年時の2001年からストリートライブを始め、ライブを重ねるごとに着々とファンを増やし、同年9月にアルバム『Departure』でデビューしました。

このデビューアルバムは、当初は沖縄限定での発売でしたが、瞬く間に1万枚を完売したそうです。
結成から僅か1年の高校生インデーズバンドとしては快挙といえるのではないでしょうか。

その後の活躍も目覚ましく、高校卒業直後の2002年3月に初のワンマンライブを行い3000人を動員。
6月にはフランス政府公認の音楽祭「パリ音楽祭」に参加、11月から12月にかけて初の全国ツアー「HY Ocean 02 TOUR」を開催しました。

結成10年目の2009年には、高校生の頃ストリートライブを行っていたカーニバルパーク・ミハマで再びライブを行い、そこに史上最高の約2万人のファンが集結しました。

デビュー当初からの「ファンのみんなとの距離感を近くしたい」という姿勢は貫かれ、現在も沖縄を拠点に活動を続けています。

大ヒット携帯小説「赤い糸」の映像化に伴い、「366日」が主題歌に大抜擢

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『赤い糸』とは、女性ケータイ小説家メイが2006年7月発表した恋愛小説。
ケータイ小説総合サイト「魔法の図書館」のランキングで長期間に渡って1位をキープした作品で、主に中高生の間で人気を博しました。

2007年に書籍化され、2008年にはフジテレビがテレビドラマ化と映画化を企画し同時期に公開。
ドラマと映画、どちらも同じキャストとスタッフで製作し、ドラマと映画を並行して物語を展開するというメディアミックスが話題になりました。

主人公の芽衣を南沢奈央、敦史(あっくん)を溝端淳平が演じています。
テーマは“純愛”ですが、運命的な出会い、自殺、記憶喪失、ドラッグ、暴力、両親の離婚など、多感な世代には刺激的な要素がてんこ盛りの内容となっています。

キャッチコピーの“純愛はキレイゴトじゃない”は、主人公二人の恋愛だけを指し示しているのではなく、純粋であるがゆえに、大切な人を、そして自分を傷つけてしまう、すべての登場人物たちに当てはまります。

主人公のラブストーリーを主軸に、現代の中高生たちの青春群像劇を描いた『赤い糸』。
この作品の世界観をより確かなものにしたのが、主題歌となったHYの「366日。叶わぬ想いの苦しさを歌った珠玉のバラードです。

「366日」は、2008年4月16日にリリースされた、HYの5枚目のアルバム『HeartY』に収録。
作詞・作曲・ボーカルは、HYの紅一点である仲宗根泉(いーず)が担当しています。

HYは、基本的にアルバム発売のみのため、同曲もシングル盤は発売されていません。
ですが、清水翔太やMay J.など多くのミュージシャンにカバーされるなどし、HYを代表する楽曲となりました。
また、キリン午後の紅茶のCM「あいたいって、あたためたいだ。18冬篇」で、女優の上白石萌歌がカバーしたことでも有名です。

号泣ソング「366日」の誕生秘話

450万を超えるダウンロードを記録し、カラオケでも人気曲となった「366日」。
リリースから10年以上経った現在でも、カラオケ人気ランキングの上位に位置し、幅広い世代から支持され続けています。

そんな失恋ソングの定番となった名曲「366日」の誕生秘話をご存知ですか?

まず、この曲が作られたきっかけとなったのが“ファンからの手紙”であったということ。
当時、いーずに届いたファンからの手紙には、悲恋や失恋の想いが綴られたものが多くあり、そんなファンたちの想いに突き動かされたそうです。

さらに、いーずは彼女たちと同じ痛みを共有するため、なんと当時ラブラブだった彼と別れています。
犠牲になった元カレには同情しますが、これも「366日」を名曲たらしめた要因の一つになったのではないでしょうか。

そして、タイトルである“366日”に込められた意味。
『赤い糸』との関連性から、うるう年?と思いがちですが、いーず本人は歌番組の中で、「一年中あなたのことを想っても、それでも足りない。だから365日に一日足すっていう意味」と語っています。

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HY「366日」の歌詞に込められた想いを徹底考察

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