【Avicii】USビルボードで1位を獲得した『Levels』とは?独自に徹底考察!
28歳の若さで急逝した孤高の天才EDMミュージシャンAvicii(アヴィーチー)。今なお多大な影響力を誇るAviciiの代表曲“Levels”について徹底考察します。不思議な魅力を持つ“Levels”のPVはファンならずとも必見。
疲れ切って生気の無い男性がエレベーターから降りて来るところからPVは始まります。冒頭に一瞬だけ映る建物から判断すると、どうやら「Levels inc.」という企業で働いているようです。膨大な書類の山を抱え、虚ろな目でパソコンに向かうその姿はまさに社畜そのもの。自宅と会社を往復する人生を示唆しているようです。
そんな冴えない彼が同僚の女性(直属の上司でしょうか)と言葉を交わしていると、彼の右手が意志とは関係なく動き出し、持っていたペンで机に「Avicii」と書き殴ってしまいます。戸惑う彼と同僚の女性。
その動きは激しさを増し、パニックになった女性は上司の男性を呼びに行きます。恐る恐る戻って来た彼らが見たのは、ノリノリで華麗なダンスを踊る男性の姿。エレベーターから登場した時のゾンビのような彼とはまるで別人のようです。
先ほども少しご紹介しましたが、歌詞を和訳すると「時々、とってもいい気持ちになるの。今までに味わったことがないくらい」という意味になるのですが、まさにその言葉通りいい気持ちになってしまったのでしょう。同僚の机の上でひたすらに踊りまくる彼の姿は、“音楽による解放”と表現したくなるような晴れやかさです。
しかし、ここはダンスホールではなくオフィスです。駆け付けた警備員にスタンガンを押し付けられ、あえなく意識を失ってしまう男性。武装もしていない相手にここまでやるのは気の毒にも思えますね…。
ここからがヴォーカルパート。場面はどこかの山に変わっています。男性の夢の中でしょうか。巨大な岩を押しながら急な斜面を登っていく男性。悲壮感はまるでなく、歌いながら淡々と山を登っています。やっていることはどう見ても苦行なのに、歌っている歌詞は「時々、とってもいい気持ちになるの」だというギャップが面白いです。
曲が再びアップテンポに展開していくと、場面は現実世界へ戻ります。どこかの病室でしょうか。ベッドに縛り付けられたまま眠る男性。その傍らには医療スタッフの男性がふたり配置されています。ベッドの横には点滴薬がぶら下げられているのも確認できるので、なにかしらの薬物で鎮静されているのかもしれません。
眠っている男性の口の中から突如として出現する白い花。異変に気付いた医療スタッフが近付き、花の中心部分に触れると、白く光る蜜のような物が指に付着してしまいます。味を確認するようにぺろりと舐めてみた医療スタッフは、もうひとりの額にその蜜を擦り付けます。
ここから先のストーリーは想像がつくのではないでしょうか。案の定、男性の“ダンス発作”が他の人へ伝染していき、最後には建物にいるすべての人達が一心不乱に踊りまくるという爆笑必死の展開になります。「くだらねー」と言いつつ、思わず何度も観たくなる魅力を持ったPVなので、是非一度ご覧になってみてください。
まとめ
我々のような凡人からは想像もつかないような密度で28年という生涯を駆け抜けたAvicii。今回ご紹介した“Levels”以外にも素晴らしい楽曲を数多く残しています。
日常生活における悩みを忘れさせてくれるような高揚感を持った楽曲は、これからも世界中で愛され続けるに違いありません。
EDM未経験の方は、まずはAviciiの音楽からその世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。
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