ピアノの鍵盤数が88になった歴史をご紹介!なぜ88から増えない?
現在、ピアノ(グランドピアノ、アップライトピアノ)の鍵盤数は88鍵あります。何度も改良を重ねて、現在の鍵盤数になりました。どのような経緯で88鍵になったのか、88鍵から増えないのはなぜか、弦の数は?についてご紹介します。
ピアノの鍵盤数が88鍵から増えない理由
現在のピアノが出せる音程は、27~4186ヘルツで、人が聞き取ることのできる音程(約20~約4000ヘルツ)にほぼ一致します。低音域や高音域の鍵盤をさらに増やしたとしても聞き取れないため、88鍵で定着しました。
ピアノの黒鍵の改良
表現や響きを探求する中で、黒鍵も進化しました。
現在は#ドと♭レは同じ黒鍵(ドとレの間にある黒鍵)を弾きますが、本来は#ドと♭レは同じ音ではありません。正確な音を求めて、1音につき1鍵を割り当てるよう作られた時代もありましたが、複雑で弾きにくく、普及しませんでした。
現在の黒鍵は弾きやすいように簡略化されたものなのです。
ピアノの弦の数
ピアノの鍵盤の数は88鍵ですが、弦は88本ではありません。ピアノの機種によりますが、弦は230本前後です。中高音部では1音につき3本の弦が張られています。低音部では低音になるにつれ、1本ずつ減らしています。複数の弦があることで大きな音が出るようになり、さらに豊かな響きになります。
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