音楽用語「アゴーギグ」の意味を解説!デュナーミクとの違いとは?
「アゴーギグ」とは?吹奏楽をしている方にとってはお馴染みの用語ですね。用語は知らなくても、その概念ならご存知の方も多いはずです。ここでは、音楽用語「アゴーギグ」と、その対となる概念の「デュナーミク」についてご紹介します。
音楽用語の「アゴーギグ」の意味とは?
アゴーギグ(Agogik)とは、音楽理論家「フーゴー・リーマン」による造語で、「速度法、緩急法」を意味します。
ギリシャ語「agoge」(速度変化による表情を意味します)が語源で、音楽上の表現方法のひとつです。
テンポやリズムを自然に揺らす(伸び縮みさせる)ことで、音楽に表情をつけます。
テンポやリズムの伸び縮みの微妙なさじ加減は、演奏家の楽曲の解釈に委ねられます。
以下は、アゴーギグ(Agogik)に属します。
- テンポ・ルバート(tempo rubato)
- アッチェレランド(Accelerando)
- ラレンタンド(rallentando)
- リタルダンド(ritardando)
アゴーギグとデュナーミクとの違い
上で述べましたが、アゴーギグ(Agogik)は、テンポやリズムの伸び縮みにより音楽に表情をつける方法です。
一方、デュナーミク(Dynamik)は、強弱により音楽に表情をつける方法です。
譜面上に「f(フォルテ)」や「p(ピアノ)」などの強弱記号があるところはもちろんですが、強弱記号がなくても、フレーズを捉え、そのフレーズを意識して強弱をつけて演奏することで、さらに表情が明確になります。