世界クラスのアカペラグループ「Pentatonix」とは?魅力的なメンバーご紹介
アカペラグループ「Pentatonix(ペンタトニックス)」をご存知でしょうか。今や世界トップクラスのアカペラグループであり、5人のメンバーの美しいハーモニーは多くの人に支持されています。今回は、ペンタトニックスの歌声と魅力的なメンバーをご紹介します。
世界クラスのアカペラグループ「Pentatonix」
「Pentatonix(ペンタトニックス)」は、世界が誇るトップクラスのアカペラグループです。
美しく透明感のあるハーモニーと爽快で軽やかなリズムアレンジが、一度聞いただけで私たちの心を魅了します。
「ペンタトニック」は音楽用語で5音音階を意味する「ペンタトニック・スケール」のことです。
「ペンタトニック」を使って名付けられた「ペンタトニックス」というグループ名は、5人グループにふさわしい名前です。
高校時代に、3人のボーカル、スコット、ミッチ、カーティスがアカペラグループを結成したのが始まりです。
2011年、NBCのアカペラオーディションに参加する時にアヴィとケヴィンが初めてグループに加わりました。
アヴィとケヴィンがスコット、ミッチ、カーティスに会ったのは本番前日だったそうです。
本番前日に初めて顔を合わせたにも関わらず、結果はなんと「優勝」でした。
顔を合わせた翌日にオーディションで優勝するほど、5人の実力は高かったということでしょう。
オーディション後、ソニー・ミュージックとの契約を手にし、「ペンタトニックス」としての活動が本格的に始まりました。
2013年、フランスの音楽グループ「ダフト・パンク」のアレンジ曲がヒットし、YouTubeで3億回も再生されるほど人気となりました。
青いコンタクトレンズをしたメンバーが代わる代わるアップで歌うMVを一度は見たことがあるのではないでしょうか。
「ダフト・パンク」は、日本でもスズキ ワゴンRのCMに起用されています。
スピード感のあるリズミックなアカペラソングが、走行する車の爽快な走りにマッチして大変印象的でした。
また、「ダフト・パンク」のアレンジ曲は、2016年に「ベストアレンジ・インストゥルメンタル・アカペラ部門」でグラミー賞を受賞し、完成度の高いアレンジが、音楽界で大きく評価されました。
さらにペンタトニックスは、2つ目・3つ目のグラミー賞も獲得しています。
まず、2016年、チャイコフスキーの組曲「くるみ割り人形」。
「ダフト・パンク」と同じ部門、「ベストアレンジ・インストゥルメンタル・アカペラ部門」でグラミー賞を受賞し、クラシック曲のアレンジでも高い評価を得ました。
次に、カントリーシンガー「ジョリー・パートン」とのコラボレーションで生まれた「Jolene」のカバー曲で3度目のグラミー賞を受賞しています。
2015年のアルバム「Pentatonix」では、全米チャート初登場で1位を獲得し、ペンタトニックスはアカペラグループとして初の全米チャートに輝きました。
翌年リリースのクリスマスアルバムも全米チャート1位を獲得し、2度も全米チャートの栄光を手に入れています。
日本にも2013年から来日し、サマーソニックやテレビ番組で美しい歌声を響かせています。
山下達郎の「クリスマスイヴ」やPerfumeのカバー曲、日本の女性ボーカルグループとのコラボ曲「Dear My Friend」もリリースされています。
🎶🇯🇵🌏距離を超えた”友情”のうた🌎🇺🇸🎶
— ペンタトニックス日本公式 | PENTATONIX🇺🇸🎶🆕🎄🎅🎁🗼🇯🇵 (@PTXofficial_JP) December 24, 2020
🎅大切な人を想う #クリスマス にも有効🎄
Little Glee Monster ×ペンタトニックス
「Dear My Friend」
10人のハーモニーで描いたのは人と人の繋がり、お互いを想う気持ち💛#リトグリ #PTXjp#LGMDearMyFriendPTX
✨再生☞https://t.co/zXs1fwAtxq pic.twitter.com/WWzExkkQLc
2017年、ヴォーカル・ベースのメンバー交代が発表されました。
脱退したのは、2011年のオーディション以来活動を続けてきたアヴィ・カプランです。
数々のヒット曲を生み出し、活動が活発になる中で、メンバーの交代は悲しい出来事ですが、友好的な別れ方だったようです。
新しくメンバーに加わった、マット・サリーと共に新しいペンタトニックスとして変わらない名声と共に活動を続けています。
「Pentatonix」の魅力的なメンバーご紹介
ペンタトニックスは魅力的な5人のボーカリストで結成されています。
メンバーは全てアメリカ出身です。
MVを見ると、美しい歌声や楽器のような声は全て5人が歌っていることに改めて気付かされます
魅力的なルックス、MVと共に、素晴らしいハーモニーを聴かせてくれるペンタトニックスとは、一体どのようなメンバーで構成されているのでしょうか。
スコット・ホーイング/リード・ボーカル
スコット・ホーイングは、創設メンバーの一人であり、グループのリーダー的存在でもあります。
アメリカテキサス州に生まれ、カースティンやミッチと幼馴染だったスコットは、「一緒にThe Sing-Offのコンテストに出ないか。」と話を持ちかけたのがはじまりだそうです。
スコット・ホーイングは、魅力的なルックスをもつリードボーカルですが、バリトンリードだけでなくバッキングボーカルも担当し、メロディーにハモりを加える重要な役割を担当しています。
大学音楽を勉強したスコット・ホーイングは作曲も手がけており、多彩な一面を見せてくれます。
カースティン・マルドナード/リード・ボーカル
カースティン・マルドナードも創設メンバーの一人です。
アメリカテキサス州出身でスコットやミッチと同じ高校に通い、アカペラグループをスタートさせました。
グループの中で唯一の女性メンバーであり、グループに花を与える存在です。
大学でミュージカル演劇を学んでいた経験があります。
ミッチ・グラッシ/リード・ヴォーカル
ミッチ・グラッシは、アメリカテキサス州出身で創設メンバーの一人です。
魅力的な歌声をもつと評判のメンバーで、スコッチと共に「スーパーフルーツ」というデュオを結成し、日本でデビューしました。
ケヴィン・オルソラ/ビートボクサー
Let It Snow ❄️ pic.twitter.com/99BH3yOfCa
— KO (@KOlusola) December 21, 2020
ケヴィン・オルソラは、アメリカケンタッキー州出身のビートボクサーを担当するメンバーです。
あのスピード感のある弾むようなビートは、ケヴィンが作り出しているというから驚きます。
ケヴィンは、2011年のオーディションを受けた時からのメンバーです。
チェロを弾きながらビートボクシングをする姿をYouTubeにアップしたことで、創設メンバーの目に留まり、メンバーに入ることになったそうです。
マット・サリー/ヴォーカル・ベース
🎶 It’s beginning to look a lot like Christmas...🎶 pic.twitter.com/tPb79TmS4k
— Matt Sallee (@mattsalleemusic) December 3, 2020
マット・サリーは、アメリカメリーランド州出身で、2017年から加わったベース担当のメンバーです。
アヴィ・カプランの代わりにメンバーに加わったマット・サリーの歌声は、マット・サリーに引けを取りません。
それもそのはず、アカペラグループ Pitch Slappedの元メンバーであり、大学で声楽を学んだプロフェッショナルな存在だからです。
マット・サリーが加わった新しいペンタトニックスの歌声も楽しみです。
旧メンバー アヴィ・カプラン/ヴォーカル・ベース
I'll Get By EP is out now! https://t.co/kzVsjrRsQF pic.twitter.com/2qlDgGHlVa
— Avi Kaplan (@Avi_Kaplan) February 28, 2020
アヴィ・カプランは、アメリカカリフォルニア州出身のベース担当の元メンバーです。
大学で声楽を学んだプロフェッショナルな存在であり、ホーミー(二つの声を同時に出す手法)で歌うという特技を持ちます。
ホーミーは、なんと曲中でも使われています。
ペンタトニックスの人気が高まる中、家族との時間を大切にしたいという理由
2017年にメンバーから脱退し、現在は音楽家としてソロ活動を続けています。
「Pentatonix」の実力を感じられるMVはこれ!
3つのグラミー賞を受賞し、2度の全米チャート1位を獲得したペンタトニックス。
ぺンタトニックスの美しいハーモニーや歌声とは思えないリズミカルな表現が聞けるおすすめの曲をご紹介します。
ダフト・パンク
ペンタトニックスのアカペラとして有名な「ダフト・パンク」。
CMでも流れたことで、知っている方も多いと思います。
実は、「ダフト・パンク」はペンタトニックスのオリジナルではありません。「ダフト・パンク」というフランスの音楽グループの曲のメドレーだったのです。
・Technologic
・On More Time
・Get lucky
・Digital Love
・Harder Better Faster Stronger
・Television Rules The Nation
・Around The World
原曲と聴き比べてみると、アカペラにした時の透明感やスピードのあるリズムアレンジが爽快で、完成度の高さに驚きます。
金平糖の踊り/くるみ割り人形より
皆さんお馴染みのチャイコフスキーの名曲である組曲「くるみ割り人形」。
2016年 、ペンタトニックスがアレンジをし、グラミー賞を受賞しました。
「金平糖の踊り」は組曲「くるみ割り人形」の中の1曲です。
久ラシック曲をアカペラにアレンジしたグループといえば、The Swingle Singersを思い浮かべますが、ペンタトニックスの「くるみ割り人形」はベースのリズムアレンジが軽快で、ハーモニーにも透明感があり、実に美しいアレンジ作品です。
12 Days of Christmas
クリスマス曲として、有名な「12 Days of Christmas」。
クリスマスソングはアカペラで歌われることも多く、ペンタトニックスも多くのクリスマスソングをアカペラにアレンジしています。
ペンタトニックスの「12 Days of Christmas」 は、いつもベース担当やビート担当をしているメンバーもメロディー部分を歌うため、全員の歌のソロを聴くことができます。
もちろん、ホモフォニックな部分もあり、後半は美しいハーモニーとリズムで賑やかに締めくくられます。
5人の歌声を味わえる美味しい1曲です。
まとめ
3つのグラミー賞を受賞し、2度の全米チャート1位を獲得したペンタトニックス。
世界が認めたペンタトニックスの歌声は、日本でも聞くことができます。
ペンタトニックスが来日した際には、ぜひライブを聴きに行ってみましょう。