音楽用語「ケーデンス 」の意味を解説!

ケーデンスは、楽器を弾くときや作曲する際に覚えておきたい基本のスタイルといってもよい音楽用語ではないでしょうか。ケーデンスは「終止」という意味なのですが、どのような形態なのか、ケーデンスの決まり事などを確認しておきましょう。

記事の目次

  1. 1.音楽用語「ケーデンス」の意味とは?

音楽用語「ケーデンス」の意味とは?

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「ケーデンス」とは、フレーズの大きな段落において、ひとつの終止形を作ることを表します。「カデンツ」と呼ばれることもあり、「ケーデンス」は英語、「カデンツ」はドイツ語の発音です。

ケーデンスのポイントは、必ず和音で終わることにあります。和音でしめることで、確実にこの段落は終わりなのだと、意識づけられます。

基本の形を知ろう

ケーデンスの基本となる成り立ちを見てみましょう。ケーデンスは、T(トニック)D(ドミナント)S(サブドミナント)から成り立っており、D~Tを主軸として、和音を活かすように流れを作ります。

T(トニック) 全体の軸になる、主和音とも呼ぶ。始まりや終わりの和音になる。
D(ドミナント) 主和音であるTにつながる属音。
やや緊張感があるが、和声音楽の組み立てには重要。
S(サブドミナント) 補助の役割を持っている。曲全体を彩ったり、終始感を強めたりする。

トニックやドミナントなどの働きを知っておくと、曲作りにもなにかと役立ちますよ。既存の音楽の成り立ちなんかも、より深い理解が楽しめるでしょう。

終止形の形を紹介

①完全終止

ドミナントからトニックに進行する形で、両方ともベースが「ドミソ」のいずれか、トニックの最高音が主音であることが条件です。ドミナントの前に、サブドミナントの和音をつけるとより、終始感を強く与えられます。

②変終止

変終止は、サブドミナントからトニックへ進みます。完全終止の前につけられることが多いです。アーメン終止とも呼ばれる終止形で、賛美歌の最後に用いられています。

③偽終止

ドミナントからトニックへ進行しているように思わせておいて、転調するという意外性を持った終止形です。終止を延長させたいときに用いります。

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