音楽用語「限定進行音」の意味を解説!

皆さん、「限定進行音」ってご存知ですか?
和音の進行にはⅠ度からはⅣ度、Ⅴ度、Ⅴ度からはⅠ度というふうに、規定の進行はあるものの、これ以外に進んでも音楽が成立します。そんな中、「進行」が「限定」されるという「限定進行音」と何かを解説します。

記事の目次

  1. 1.音楽用語「限定進行音」の意味とは?

音楽用語「限定進行音」の意味とは?

限定進行音とは、和音進行の中で特定の音に進行する音のことを言います。
なかなか理解しにくいですが、代表例がトライトーンです。

トライトーンとは、和音の構成音のうち増4度(減5度)の2音を指します。
この増4度の音は不協和音であるため、安定な音に移ろうとする力が一般の和音に比べて大きいと言えます。
上記の絵では、キーがC(ハ長調)におけるⅤ7度、G7にシとファ(赤丸2音)が含まれており、この2音が増4度のトライトーンです。
トライトーンは上下に2度ずつ広がるか、狭まるかでトニック(安定)に移ります。
上記のG7では2度ずつ狭まり、C(ドとミ・・・青丸2音)に移り安定します(ドミナントモーション)。
つまり、G7におけるシとファにおいてはドとミにしか進めない状態になっているわけです。
この時の2音を「限定進行音」と呼ぶわけです。

【音楽用語】トライトーンとは?意味をご紹介 | FLIPPER'S
和音の説明で必ず登場するトライトーン。ただ用語だけを聞いてもピンとこないですが、曲の盛り上がりには必ずこのトライトーンが関係していることが多いです。その昔は「音楽の悪魔」と呼ばれたトライトーンの意味とその役割を解説します。
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