オーケストラ音源のおすすめ4選をご紹介!
オーケストラサウンドは、人間なら何十人もの奏者が必要になりますね。
しかし、DTM用の音源を使えば、パソコン上でも一人でリアルなサウンドが作れます。
音色のみならず、楽器毎のニュアンスをも仔細に再現してくれる素晴らしいオーケストラ音源。
順にご紹介してゆきましょう。
オーケストラ音源とは?
オーケストラ音源とは、実際のオーケストラの各楽器群のサウンドを収録した音源ツールです。
弦楽器群、金管楽器群、木管楽器群、打楽器群というように、楽器群別のサウンドを内蔵しています。
すべての楽器群を一つのパッケージにしているものも、楽器群別に作りこまれたものを単体のシリーズにしている製品もあります。
これらをDTMで多重に打ち込んで音楽を作って行くわけです。
オーケストラで実際演奏されるようなクラシックは勿論、ゲームミュージックや映画音楽のサウンドなど、幅広いジャンルの楽曲作成に使用できます。
近年発売されているソフトは、各楽器音色の再現度が高いものが多いです。
そして、大切な、楽器の息遣いや弦のニュアンスの表現もリアル。
さらには、ホールで鳴っているかのような音響のシュミレートも、ち密にされているものもあります。
使いこなしてゆくと、本物のオーケストラと見まごうばかりのサウンドを作成することもできます。
かつてオーケストラ音源が発売された当初は、職業音楽家用の非常に高価なものが多く、音楽愛好家には「高嶺の花」であったのですが。
近年は、リーズナブルなものやフリーソフト、またDAWソフトの付属品として入手ができるものもあります。
かと思えば、高価なシリーズでは、音色クオリティが高く容量が大きいため、ストレージにSSDが推奨されるほどに大掛かりなものも。
このように、様々な種類のものが出回っています。
オーケストラ音源の選び方
オーケストラはフルだと、4つの楽器群が存在し、かなりの楽器数があります。
これをすべて高スペックで装備している音源は、容量もかなり大きく、インストールしただけでかなりPCが重くなってしまう場合もあります。
勿論コストも、音色数、音のクオリティ≒容量の大きさ等と、正比例しますね。
ジャンルによっては、フルオーケストラ音源よりも、弦楽器中心のもの、管楽器主体のものと楽器群別の音源を入手したほうが効率がよい場合もあるかもしれません。
例えば、ビッグバンドジャズっぽいサウンドをたくさん作りたいなら、管楽器を中心にそろえた音源、バックにストリングスサウンドが多いポップスなら弦楽器の充実したシリーズなどと。
また、手ごろな値段で一通りのオーケストラ楽器を搭載しているものでも、最近はクオリティが高いため、まずそのあたりから使ってみるのも手だと思います。
あと気になるところは、ソフトの容量と、自分のパソコンのスベック、HDDなどの容量ですね。
IntelプロセッサであればCore i5程度あると望ましいです。
メモリは、ソフトにもよりますが、2GBでも状況によっては厳しいため、可能なら4GBは欲しいところですね。
ハードディスクやSSDの記録容量は、外付け拡張もできますが。
軽い音源で一本につき5GB前後、大掛かりなものは数十GBが必要なこともあります。
オーケストラ音源の予算はどのくらい?
オーケストラ音源の価格帯はかなり広域にわたります。
コストをかけたくなければ、制約は色々ありますが、フリーのもの、またVSTなどプラグインから試してみる方法もありです。
有料版で、単体楽器群ではなく、一通りの楽器群を搭載した総合ソフトでリーズナブルなものは、2万円台前後から。
音色の数や、ニュアンス表現は高価格帯のものと同様ではないですが、かなりのことは十分にできます。
サウンドも昔から比べると向上しています。
5万から8万台の価格帯だと、細かい楽器表現、音色の数、音色のリアルさや臨場感はだいぶ充実したものになります。
一昔前は、この倍くらいの値段がしたものが、今はこの価格帯になっています。
十数万以上の予算をかければ、総合パッケージではプロレベルのソフトが手に入るでしょう。
また、パソコンのスペックがかなり高く、記憶媒体も大きなものを用意できるなら、楽器群別のシリーズを単体ずつ購入する手もあります。
オーケストラ音源のおすすめ4選
① UVI OrchestralSuite
Orchestral Suite -オーケストラ音源
参考価格: 22,000円
比較的リーズナブルなものです。
パッケージ販売とダウンロード販売の形態があります。
主にクラシックで使われる、60種を超える楽器がまとまっています。
中にはチェレスタやハープ、パイプオルガンなど、曲調によっては欠かせないものも内蔵されています。
また、ベロシティやモジュレーションホイールによってのダイナミクスコントロール、弦の駆け上がり下がりや、ピチカートのシュミレートといった表現もしやすい仕様です。
動作が軽く、音色数の割には約4.6GBと扱いやすいソフトです。
② EastWest Quantum Leap Symphonic Orchestra
EASTWEST QL Symphonic Orchestra PLAY Edition 【Platinum Plus Complete】 (16bit and 24bit) 【HDD同梱版】【数量限定特価!】※ライセンス発行は後日となります【あす楽対応!土・日・祝発送可能!】
参考価格: 73,700円
EAST WESTのこのバージョンは、かねてからの定番である音源です。
リーズナブルなスタンダードパッケージ(Silver)から、最上位版(Platinum Plus)まで4種のラインナップがあり、予算や自分の用途に合わせて選べるのが便利です。
価格の違いは表現できるアーティキュレーション数や、サンプリング収録時のマイク数によるものだそうです。
初期状態のサウンドクオリティが高いため、こみいった曲でなければ、デフォルトののまま十分に良いサウンドを作ることができます。
オーケストラ風のゲーム音楽や映像音楽風サウンドにも適しています。
また、このメーカーの楽器群別に分かれているハリウッドシリーズでは、値段は張りますが、さらに各楽器が充実しています。
「〇〇楽器群だけは少しクオリティの高いものを」と、ピンポイントで買い足すのも手ですね。
③ Vienna VIENNA SPECIAL EDITION PLUS VOL. 1
画像のパッケージ版だけでなく、ダウンロード版もあります。
定番の「Vienna VIENNA SPECIAL EDITION 」に新たにアーティキュレーションを追加した版です。
例えてバイオリンでいえば、トリル1&2、スナップ、コル・レーニョ、ハーモニクスなど一層リアルな表現が追及できます。
また編成も、大人数のものから、小編成や室内楽のものと多岐にわたっています。
シリーズにはほかに下記リンクのようなものもあり、用途に応じて選ぶことができます
④IK Multimedia Miroslav Philharmonik 2
この価格帯でありながら、ハイエンドのソフトに迫る部分もある製品です。
編成バリエーションも多く、ダイナミクスやニュアンスのコントロールまでかなり高次元で行えます。
30以上ものプラグインエフェクト、」シンセサイザーのような細かいパラメータ単位でのEdit機能を装備しているため、きめの細かい音作りができます。
他製品のように、パッケージ販売とダウンロード販売の両方があります。
IK Multimedia Miroslav Philharmonik 2 通常版 - オーケストラ・サウンド・コレクション【国内正規品】
参考価格: 73,217円
まとめ
オーケストラ音源についてご紹介をしてきました。
スペックや価格帯もそうですが、「自分の音楽を作るために、大事にしたい部分はなにか」をよく考え、製品を選んでゆくとよいと思います。
同価格帯であっても、サウンドもそれぞれ特徴が異なるので、サウンドデモもぜひ参考にしていただきたいと思います。