HIP HOP(ヒップホップ)とは?知ってそうで知らない音楽ジャンルをわかりやすくご紹介
近年、フリースタイルダンジョンなどのラップバトルの流行から注目を浴びているHIP HOP。
しかしHIP HOPとはよく耳にすけれど、具体的に何を持ってしてHIP HOPと言うのかよくわからないですよね。
今回は HIP HOPとは一体どんな音楽なのか解説します。
HIP HOPでよく使われる用語とは
HIP HOPでは、「ライム」「サグ」など、一般人からすると全く意味が分からない音楽用語などが使われます。
ここでは、よく使われるHIP HOPの用語をご紹介します。
基本中の基本のHIP HOP用語をご紹介
- レぺゼン
represent(リプレゼント)の略語。
~を代表する、~からやってきた、という意味。
- マイメン(my men)
- ライム(rhyme)
韻とは、「母音を合わせた二つの単語」のことを指しています。
例えば「ライム」の母音は「あいう」なので、「あいう」が母音の「タイプ」で踏んでいるということになります。
- エーケーエー(a.k.a)
またの名を~というような意味です。
「ニガリa.k.a赤い稲妻」というように使います。
気軽に使ってはいけないHIP HOP用語
ここに書くHIP HOP用語はともすれば争いを招く用語なので、ちゃんと意味を理解して使っていないとトラブルを招く恐れがあります。
特にHIP HOPは肌の色について関わりが深いカルチャーなので、そのあたりの用語は特に危険です。
Wack(ワック)
未熟な、ヘタクソな、ダサい、というような意味です。
単純に技量を貶める言葉なのであまり使ってはいけません。
fat(ファット)
かっこいい、という意味で使われますが、状況次第では「デブ」、「肥満野郎」というような意味になってしまうので注意が必要です。
nigga(ニガ)
黒人同士で呼び合う時の敬称です。
しかし、黒人以外の人種が黒人に対してこの言葉を使うと最悪の人種差別用語になります。
黒人以外の人は使用してはいけません。
MCバトルという形態の大流行
HIP HOPのラップを用いた「口喧嘩」というものがあります。
それが、近年日本でもかつてないほど大流行しているMCバトル(フリースタイルバトル)です。
これは「ラップ」というエレメントの一種類にあたります。
MCバトルとは何か
MCバトルとは、音楽(バトルビート)合わせて、即興でラップを披露し、どちらが的確に相手を貶めるか、どちらがより「格好良い」かという視点で勝敗を決めるものです。
たいていの場合、それぞれ8小節で交互に2本~4本ずつラップを歌います。
試合の終了後、司会者がオーディエンスに対して「どちらが勝っていたか」を問いかけて、歓声が大きかった方が勝者となります。
大きな大会などでは、審判の採点による勝敗決定も行われます。
TV番組と高校生大会による大流行
かつての日本におけるMCバトルは非常に小規模なカルチャーでした。
しかし、2015年に放送が開始された、MCバトルを取り扱ったTV番組、「フリースタイルダンジョン」および、高校生によるMCバトルの全国大会「高校生ラップ選手権」をきっかけに日本においてMCバトルの一大ブームが巻き起こりました。
現在は「R-指定」「呂布カルマ」「晋平太」などの「バトルMC」が非常に大きな注目を集め、ゴールデンタイムのテレビに出演したりと活躍の幅を広げています。