フルートの運指を上達させるには?おすすめの練習方法ご紹介!

美しい音色でソロとしてもアンサンブルとしても楽しめるフルートは管楽器の中でも人気の高い楽器です。クラシック音楽だけでなくジャズやポップスなど幅広いジャンルの音楽を演奏できます。今回はフルートを始めるにあたって抑えておきたい演奏のコツ、練習方法をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.演奏の姿が優雅で美しいフルート
  2. 2.フルートの運指を上達させる、おすすめの練習方法ご紹介
  3. 3.フルートの練習方法
  4. 4.まとめ

最初に吹いてみるのはどの音?

まずは頭部管だけの状態で音を出してみましょう。リッププレートの穴に息が入るよう唇を位置を鏡で確認しながら吹きます。フルートは出した息の半分が外に出ることによって音が鳴る楽器なので、穴の中にしっかりと息を入れようとするのではなく、少し外にも出るよう息の向きに気をつけましょう。

頭部管で音を出せるようになったらいよいよ楽器を組み立てて音を出します。
まずは低音域のソの音を吹いてみましょう。
低音域のソ、ラ、シ、ドぐらいまでは出しやすい音なので、はじめはこれらの音を綺麗に出せるように練習しましょう。

低音域の運指

低音のミ、レ、ドあたりになると塞ぐ指が多く、息の吹き入れ方もこの音域は難しくなってきます。
特に最低音のドは右手の小指をCキーに移動させるので、曲中で演奏する際には非常に出しにくい音です。そのため低音域を綺麗に演奏するためのポイントとして、右手の小指の関節をピンと伸ばさず、丸く曲げた状態で押さえることが大切です。

小指を伸ばしたままだとその音単体では出せても細かいパッセージに対応することが厳しくなってしまいますので、クセがつく前にこのポイントを抑えて練習しておきましょう。

♯(シャープ)や♭(フラット)の運指

簡単な曲でも♯(シャープ)と♭(フラット)のつく音は多少使われることが多いので、これらの音の運指もしっかりと覚える必要があります。

まずは特によく使われるファ♯、ド♯、シ♭、ミ♭の指を覚えましょう。指を覚えても曲中で使えるようにならないといけないので、これらの記号が使われている曲を演奏してみることをお勧めします。
 

フルートの練習方法

綺麗な音を出すためには

演奏するときの唇の形を「アンブシュア」といいます。また、息を吐き出すときに唇でつくる穴のことを「アパチュア」と言います。
理想的な美しい音色にするためには、このアンブシュアとアパチュアが非常に大切です。イメージとしては唇は口笛を吹くときのような形で、楽器と唇が平行になるように顎を置きます。

毎日の基礎練習

まずは毎日フルートの練習をする習慣を身につける必要がありますが、デイリートレーニングとして毎日同じ内容の練習項目を繰り返すことが上達に繋がります。また、デイリートレーニングをすることでその日の自分のコンディションもチェックできます。
デイリートレーニングとして確認しておきたい内容をご紹介します。

 

ロングトーン

アンブシュア、音の響き、姿勢、筋肉の使い方など色々な視点からその日のコンディションを把握しましょう。
メトロノームとチューナーを使って、音をのばす拍数、音程も確認しながらできるといいですね。

 

タンギング

腹筋を使ってお腹でしっかりと音を支え、スタッカートやアクセントの練習をします。できるだけはっきり、くっきりとした音で、音を遠くに飛ばすイメージで練習しましょう。

音階・アルペジオ

音階やアルペジオの練習も様々な曲を演奏するにあたって大切なデイリートレーニングになります。全ての調をクリアできれば良いですが、なかなか膨大ない数ですし♯や♭が多い調は難しいので、まずはハ長調の音階で練習してみましょう。
ハ長調ができたら平行調のイ短調、そしてファ♯のト長調やホ短調、シ♭のヘ長調やニ短調をできるようにしたいですね。

まとめ

いかがでしたか?フルートキーの数が多く、肺活量もいる楽器なので、始めたばかりの頃は多少苦労するかもしれませんが、音を出すことはさほど大変な楽器ではありません。

慣れてくれば細かいパッセージも難なく吹きこなせる楽器なので初心者の方でも楽しんでいただける楽器だと思います。

今回はフルートの運指に関するトレーニング方法を中心にご紹介しましたが、まだまだフルートには様々な魅力がございますので、これをきっかけに興味を持っていただければ幸いです。

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