【backnumber】大ヒットを記録した「花束」は優しいメロディがクセになる!独自に曲を徹底考察!
backnumberの大ヒット曲『花束』の歌詞が、非常に深いと知っていますか?人気音楽番組のエンディング曲にも起用され、彼らが更なる人気を獲得したきっかけとなった曲です。backnumberのプロフィールも含め『花束』に込められた想いを徹底考察しました。
backnumber『花束』とはどんな曲なのか、歌詞から徹底考察
この曲のタイトルは『花束』ですが、歌詞の中に花に関係する単語は一切出てきません。
なぜタイトルが『花束』になったのかも、気になっている方は多いのではないでしょうか?
リアルで共感を呼ぶ歌詞も人気の、backnumberの『花束』を歌詞から独自に考察していきます。
backnumber『花束』の歌詞考察①:会話
どう思う?これから2人で
やっていけると思う?
んんどうかなぁでもとりあえずは
一緒にいたいと思ってるけど
彼氏・彼女の会話のような歌詞です。
会話の流れからするとはじめは女性の方がが男性に問いかけており、男性が「んん」と相槌を打った後に答えています。
率直すぎる問いを切り出す女性と、そういった率直な問いに答えるのが苦手な男性の会話は、普段よく見る男女のやり取りのようでリアルです。
しかしこの部分で、彼女が「一緒にやっていけるよ!」と答えてくれることを求めているわけでもないような気がします。
わざわざ好きな相手に問うているあたり「答え」ではなく、先の見えない未来への不安を抱えながら、何か別のことを男性に求めているのではないでしょうか?
男性もこの部分だけ見ると「本当に一緒にいたいと思ってる?」と感じてしまうような、曖昧な答え方です。
2人ともどこか含んだような会話で、何か探り合っているような初々しいやり取りにも感じられます。
backnumber『花束』の歌詞考察②:男女の対比
そうだねだけどさ最後は
私がフラれると思うな
んんどうかなぁでもとりあえずは
一緒にいてみようよ
先ほどの男女のやり取りを受けて、少し具体的になっている部分ですね。
リアルな女性的考え方と、ロマンを追い求める男性的考え方の対比がこのAメロだけで的確に表現されているようにも感じられます。
女性はどうやら彼氏が自分を本当に想い続けてくれるのか、見えない未来が不安でたまらないようです。
その女性に対して「んん」と曖昧な答え方をしている男性ですが、とりあえずと言いながら「一緒にいてみよう」と、ふんわりした答え方をしています。
ここで「一緒にいろ」や「絶対に一緒にいるよ」など、強く言えなかったのはなぜなのでしょう?
もう少し先の歌詞に進んで、意味を読み解いていく必要がありそうです。
backnumber『花束』の歌詞考察③:言葉の向こう側
浮気しても言わないでよね
知らなければ悲しくはならないでしょ
信用ないなぁ僕は僕なりに
真っ直ぐに君と
向かい合いたいと思ってるよ
更に女性は「浮気しても」と、抱いている不安を具体的に明かしていきます。
「言わないでよね」の部分から、彼女がとにかく傷つくのを恐れている女性のようです。
自分に自信がなく傷つくのを極端に恐れる人というのは、どこか本当の自分や本音を隠して、なるべく傷つかないようにする傾向にあるように思えます。
ここまで見ていると先ほどのAメロの彼女の発言は、自分自身が傷つかないためのものだったと読み取れるのではないでしょうか?
そのような彼女の性格や繊細な部分を、彼氏は知っているからこその「んん」だったのかもしれません。
だからこそ、この部分に「真っすぐに向かい合いたい」の一節があるように思えます。
彼氏はずっと前から「僕なりに受け止めるのに」と、彼女に対して思っていたのかもしれません。
「浮気しても」や「言わないでよね」という彼女の言葉の向こう側にある本音や弱さを、彼氏は優しいまなざしでいつも見つめているのではないでしょうか?
backnumber『花束』の歌詞考察④:男性側の本音
僕は何回だって何十回だって
君と抱き合って手を繋いでキスをして
思い出す度にニヤけてしまうような想い出を
君と作るのさ そりゃケンカもするだろうけど
ここではじめて、彼氏のストレートな想いが綴られているようです。
何があっても彼女と一緒にいたいという気持ちが溢れています。
もしかしたら女性だけが自分の本音を素直に言えない性格なのではなく、この男性もまた同じで自分の気持ちを上手く言葉にできない性格なのかもしれません。
backnumber『花束』の歌詞考察⑤:ごめん
それなら何回だって何十回だって
謝るし感謝の言葉もきっと忘れないから
ごめんごめんありがとうごめんくらいの
バランスになる危険性は少し高めだけど
許してよ
喧嘩になったら自分のほうが謝るという気持ちが、綴られていますね。
「ごめん」が多いのと「許してよ」とあるあたり「自分がもっと本音を上手く言葉にできる性格だったら、彼女ももっと楽になれるかもしれないのに」と思っているのかもしれません。
backnumber『花束』の歌詞考察⑥:まっすぐ
今までの僕は
曲がった事ばっかだった気がするんだよ
だからせめて君のとこには
まっすぐにまっすぐに走ってくよ
「曲がった事ばっか」というのはどういった意味なのでしょうか?
今までの歌詞の流れだと、この彼氏は過去に浮気を繰り返していたのかと思ってしまう流れです。
しかしこの部分の「まっすぐ」が平仮名なのに、先ほどの「真っ直ぐ」は漢字でした。
先ほどの浮気のことではなく、今までの恋人に対して上手く自分の本音を言葉にできなかったことを差すために、変えたのかもしれません。
男性も女性同様に自分に自信がないこともうかがえます。
実はこの彼氏彼女が似た者同士だと分かる、微笑ましい部分です。
backnumber『花束』の歌詞考察⑦:甘い気持ち
僕は何回だって何十回だって
君と抱き合って手を繋いでキスをして
甘い甘いこの気持ちを二人が忘れなければ
何も問題はないじゃない
ケンカもするんだろうけど
自分に自信がなく、本音を上手く言葉にできない2人ではありますが、甘い気持ちを互いに持ち続けています。
彼は彼女の全てを受け入れたいと思っているからこそ、喧嘩もするけど何も問題はないと言っているようです。
backnumber『花束』の歌詞考察⑧:笑い合う
それなら何回だって何十回だって
謝るし感謝の言葉もきっと忘れないから
君とならどんな朝も夜も夕方だって
笑い合って生きていけるんじゃないかと
思うんだよ
先ほどのサビだとこの部分は「ごめん」が3回で「ありがとう」が1回出てきましたが、ここのサビでは「笑い合う」となっています。
終わり向かってポジティブな印象の歌詞になってきました。
backnumber『花束』の歌詞考察⑨:綺麗な花たち
どう思う?これから2人で
やっていけると思う?
んんどうかなぁでもとりあえずは
僕は君が好きだよ
見事に『花束』の要素が1個もないように思える歌詞ですが、主人公であろう彼氏の「本音を言葉に表せない性格」にリンクするような気がします。
歌詞考察からはズレてしまうのですが、実は2人の部屋が映し出されたようなPVを見ると、部屋のところどころに花が生けられた花瓶が置かれていました。
「本音を上手く言葉にできない2人」を表す意味を持った歌詞がたびたび描かれているところからも、花の本数は「2人が言えなかった本音の数」か「男性が彼女に言えなかった本音の数」なのかもしれません。
PVの最後には食卓に置かれた、花が生けられた花瓶が映し出されます。
「君が好きだよ」を、果たして男性が実際に彼女には言っていないのかもしれません。
それでも似た者同士の2人の部屋に生けられていく花たち(言えなかった言葉の数々)がとても綺麗だということを、この曲は意味しているのではないでしょうか。
まとめ
backnumberの『花束』の歌詞が、男女の言えなかった本音を表していると考察しましたが、こうして読み解くと非常に作りこまれた歌詞であることが分かりました。
ヒット曲『花束』を生んだバンドbacknumberの、今後の作品からも目が離せませんね。
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