平松愛理が贈る『部屋とワイシャツと私』は深いラブソングだった?!歌詞から意味を徹底考察!
平松愛理の代表曲、『部屋とワイシャツと私』は歌詞が怖い、と言われていますが本当にそうでしょうか?こちらでは『部屋とワイシャツと私』の歌詞を徹底考察、紐解きました。実はとても愛情深いこの曲、もう一度じっくり聴いてみませんか?
平松愛理はデビュー30周年を記念して『部屋とワイシャツと私』の続編、アンサーソングともいえる『部屋とワイシャツと私~あれから~』を発表しました。2019年8月28日に発売されています。
実は原曲がヒットしたときに、続編の話は何度か持ちかけられていたそうなのですが、平松愛理は頑なにそれを拒んでいました。しかし30周年を迎えるにあたり、書くなら今しかないと思ったそうです。
ちなみにPVでは薬丸裕英が夫役として出演しています。
それでは原曲と「あれから」の歌詞を比較してみましょう。
飲みすぎて帰っても あなたのご飯はあるけれど
食べたらきちんと洗って、お皿と私の機嫌をなおして
歌詞の内容は、結婚して20年後くらいの夫婦、のようです。
20年後の「私」は夫が実家に帰るくらいは怒らないものの、それでもちゃんとご飯は作って置いてあげてるんですね、優しいですね。
トキメキは減っても女の勘は衰えない
あなたは嘘つくとき右の眉があがる
あなた浮気したら 私は子供を守るから
結婚祝いのカップに 特製スープ ひとりで逝って
旦那さんのクセはまだ直らないようです。そして結婚し、子供ができると「私」の優先順位が明らかに変わっているんですよね。
原曲では浮気したら一緒に逝こう、と言っていたのに、ここでは子供を守るからあなた一人で死んでね、というふうに変わっています。ここに共感する女性は多いのでは?と思います。
大地を割るような あなたのいびきは大問題
幸せは夫婦別室で 朝のおはよう 好き
やがて家族増えて キスと会話が減っていったね
私の呼び名も変わって 世界中いる「ママ」になった
子供も生まれたし、いびきがうるさい人と一緒に寝るのをやめ、子供と私は別の部屋で寝るようにしたのかな、というのが感じられて微笑ましいですね。また、「私」が旦那さんにべったりじゃなくなった、というのも変化の一つかなと思います。
子供も無事に巣立ってお義母様とも同居
あなたが選びたくなったら
最初はこう言わせてね 私はあなたとなら離れても大丈夫
もし私が先立っていつか彼女出来たら
最高の妻だったと言って
天国でその言葉とあなたの右の眉
見定めたいから
原曲では「あなたとならどこでも大丈夫」と、ずっと一緒についていく、と歌っていた箇所ですが、ここでは「離れても大丈夫」と変わっています。
これは別に義母との同居が嫌なのではなく、何らかの事情で旦那さんが母親か自分かを選ぶとなったときには気にせず母親を選んでほしい、という優しさなのですよね。同時に、離れていても大丈夫、という強い自信も伺わせます。彼女は結婚して本当に強い女性になったのだなと感じられる部分ですよね。
そして「いつか彼女できたら」。この部分で、原曲での「オレも死ぬと言ってね」を本心から願ってはいない、ということがハッキリします。本気で言っていたら旦那さんにいつか彼女ができたら、なんて想定はないはずです。しかし、「彼女ができたら」ということが言えるのは、やはり原曲では「右の眉が上がるといいな」と本当は思ってる、とう解釈でいいのでしょう。
そして続編のほうでは右の眉が上がらないといいな(最高の妻だったと本心から言ってほしい)、と思っているのでしょうね。
平松愛理の『部屋とワイシャツと私』歌詞考察まとめ
こちらでは、平松愛理の代表曲、『部屋とワイシャツと私』の歌詞をたっぷりと考察しました。
一見「怖い」「ヤンデレ」と思える歌詞ですが、よく読み解いていくと実は怖い歌詞なんかではなく、結婚生活にちょっと不安を抱く女性のかわいらしいお願い事である、ということが分かります。
しかしこの曲は結婚式などでも人気曲だそうですね。新郎を目の前にして新婦さんが歌う、というのもいいかもしれません。