音楽用語「cadenza(カデンツァ)」の意味を解説!
cadenza(カデンツァ)とは、元々はドイツ語の「kadenz(カデンツ)」と同様に、和音進行を意味する音楽用語ですが、日本ではこれらを区別して使うことが多いです。ここでは、音楽用語「cadenza(カデンツァ)」についてご紹介します。
音楽用語「cadenza(カデンツァ)」の意味とは?
cadenza(カデンツァ)には、以下の2つの意味があります。
- 和音進行のこと。
- 楽曲の終止前に、独奏者や独唱者が自由に即興的な演奏や歌唱する部分のこと。cadenza(カデンツァ)の間は、オーケストラやバンドなどの演奏は中断され、ソロが鳴り響きます。
即興的な演奏、歌唱する部分としてのcadenza(カデンツァ)について
ベートーベンなどが活躍した古典派の時代には、cadenza(カデンツァ)の部分も作曲家自身が作曲していました。
演奏家の即興に委ねると、単に演奏技巧を見せびらかすだけの内容になってしまい、作曲家の意図から大幅に逸脱し、質が低下すると感じたのでしょう。
現在でも、cadenza(カデンツァ)の部分は複数の作曲家が作曲した中から演奏家が選んで演奏することが多いようです。
上の動画は、モーツアルトの「ピアノ協奏曲第23番」のcadenza(カデンツァ)の直前から曲の終わりまでを抜粋したものです。
ここでは、複数の演奏家の聴き比べになっていますが、cadenza(カデンツァ)がどのようなものなのか、参考までに聴いてみてください。