【B'z】ファン人気の高いバラード『月光』とは?曲について徹底考察!

1988年のデビュー以来、日本のミュージックシーンに数々のヒット曲を出し続け、CD総売り上げNo.1の実績を誇るB'zの隠れた名曲「月光」はご存知ですか?今回はB'zファンの中でも人気のバラード『月光』について歌詞や曲の徹底考察をしていきます!

記事の目次

  1. 1.幅広い世代から多くの支持を得るロックバンドB'z
  2. 2.6thアルバム「RUN」に収録されたバラード曲『月光』
  3. 3.歌詞から曲に込められた意味を徹底考察
  4. 4.まとめ

幅広い世代から多くの支持を得るロックバンドB'z

B'z(ビーズ) は、松本孝弘(ギター)、稲葉浩志(ボーカル)によるロックユニットバンドです。
1988年結成し、同年、シングル「だからその手を離して」とアルバム『B’z』でデビューを果たしました。

1991年にCMタイアップによるシングル「LADY NAVIGATION」が100万枚を超えるセールスを記録し大ブレイクし、以降、「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」、「LOVE PHANTOM」、「BLOWIN’/TIME」など、次々とヒット作を発表し、日本の音楽シーンにかかせない存在となりました。

ハードでダイナミズムに溢れた松本のギターサウンドと、ハイトーンボイスが魅力な稲葉のボーカルテクニックが、観客を熱狂させるライブパフォーマンスで圧倒的な人気と存在感を持続させ、2007年には本場・アメリカでロックの殿堂入りも果たしています。

もともと音楽制作会社の「ビーイング」に所属していたギタリストの松本孝弘は、浜田麻里やTM NETWORKなどのバックバンドやスタジオ・ミュージシャンなどとして活動し、ギターのテクニックは業界からも大変評価されていました。

そんな松本が稲葉と出会ったきっかけは、松本がビーイング社長であり音楽プロデューサーでもあった長戸大幸氏から、稲葉が歌ったデモテープを渡され、この人と一緒に組みたいと思ったことが結成のきっかけとなったと言われています。

1988年、デビュー当時のサウンドは、打ち込みにハードなギターを合わせた音楽スタイルであり、TM NETWORKに近いサウンドでしたが、当時の日本国内の音楽シーンはいわゆる「バンドブーム」の真っ只中であり、B'zのデビューは異色でもありました。

さて、今回は6枚目のアルバム「RUN」に収録されたバラード曲「月光」について、徹底考察していきたいと思います。

6thアルバム「RUN」に収録されたバラード曲『月光』

「月光」はB'zファンなら誰もが知っている名曲中の名曲バラ―ドで、1992年10月28日にBMGルームスからリリースした6作目のオリジナル・アルバム『RUN』(ラン)に収録され、のちにバラード・ベスト・アルバム『The Ballads 〜Love & B'z〜』にも収録されました。

稲葉は作詞のアイデアが出ず苦戦したそうですが、ギターソロからインスピレーションを受けて「月光」と名付けられたそうです。

この映像から分かるように、お2人の演奏レベルは当時から評価が高く、今も年齢性別問わず、沢山の人から絶大な人気を得ていることが証明されていますね。

歌詞から曲に込められた意味を徹底考察

この曲の主人公は男性で、すでにパートナーのいる女性との関係を描いた不倫がテーマになっています。
月夜の出来事を描いており、詩的な歌詞が登場しますが、どこか意味深な歌詞も登場するため、人によって解釈がかなり変わってしまう1曲でもあります。


某テレビ番組で芸人の陣内智則が岡山県で街頭インタビューした際に、偶然稲葉のお父さんに遭遇し、B'zの中で一番好きな1曲はと質問したところ、お父さんは「月光」と答えたそうです。
なかなか渋いお父さんですね。

さて、気になる歌詞をピックアップして徹底考察していきましょう。

眠りにおちてゆく その横顔をむさぼるように見つめ
胸の響き悟られぬよう 蒼く染まる部屋を抜け出した
すべてを盗みたい かすかに漏れる息まで
なのにいつかは 離れて行くと男は呟いている

いけない関係と知りながらも、薄明りの中ベッドで寄り添っている2人が思い浮かんできますね。

彼女に部屋を出ていくことを悟られぬように、月の光が蒼く染まる部屋を、主人公が静かにそっと抜け出す様子が描かれています。

しかしなぜ悟れぬように部屋を出なければならなかったのでしょうか。

引き止められる事を恐れたのでしょうか。

心では駄目だと思っていても、身体が反応してしまって、また一夜を過ごしてしまったのでしょうか。

離れたくても離れられない特別な関係になってしまったようですね。

何かを期待する事で 時にすれ違うけれど
無心に与えあい続ける事は 夢の道端に咲く花の様だ
誰に出来る事なのだろう

「何かを期待する事で」とありますが、何に期待したのでしょうか。

相手がパートナーと破局(離婚?)することでしょうか。

隠れて一緒に暮らす、もしくは駆け落ちすることでしょうか。

この二人の関係は世間から非難されてしまうと分かったのか、道に咲く花や雑草のように、何を言われても強くたくましい心でいないといけないと、主人公が悟っているように感じます。

波のうねりの様な正直なわがままを もっとぶつけてくれ
ごまかしはしない あなたを抱きしめよう

「波のうねり」と描かれるほど、相手の女性は感情に波があるという事でしょうか。

もしかすると今のパートナーと上手くいっていない、または何か大きな問題を抱えていて、情緒不安定なのかもしれませんね。

そんな女性はこの主人公の前だけは、素直に正直に思いをぶつけて欲しい、それを全部受け止めるという意味にも聞こえます。

誰にでも家族や近しい人には言えない悩み事は沢山あります。

なので、不倫相手に相談したり、TwitterなどのSNSを使って、家族にバレないように呟いて、ストレス発散させている人も多いですね。
 

途切れた薄い雲が 目の前をまた横切れば
密かにも大きな決心が 今夜もぼやけてゆく

月が雲に隠れてぼやけていく様子を、この主人公の気持ちと重ね合わせていますね。

決心して行動に移そうと思っても、なかなか勇気がなくて実行できない。

光が差し込んだと思えば、また雲がかかってぼやけてくる。

実行することにより、誰かが犠牲になって、その人の人生がこの先どうなるかを考えてしまうと、やっぱりやめた方がいいのかなと思ってしまう、心の見えない葛藤を上手に月の光に例えて描いています。

闇の中から 柔らかに月は照らし続ける
少しづつずれながらも 手探りで寄り添い 歩く心を

主人公も相手の女性も、ゴールの見えない二人の関係をこれからどう歩んでいくのでしょうか。

この先誰も傷つけずに、二人も回りの人もみんな幸せに人生を送れるように、一番いい方法を考えて行こうという前向きな歌詞で締めくくっています。

しかし現実そう簡単にはいかないでしょう。

やはり不倫や浮気は許されない行為です。

一生心の傷を負わせてしまう可能性があります。

この曲を選んだ稲葉さんのお父さんは、何かこのような経験をされたことがあるのでしょうか。

気になるところですね。

まとめ

今回はファン人気の高いバラード『月光』について、歌詞から曲に込められた意味を徹底考察していきましたが、いかがでしたでしょうか?

今回紹介した「月光」以外にもお勧めしたいバラードが沢山あります。

最近のB'zですが、昨年開催した全国ツアー「B'z LIVE-GYM 2019 -Whole Lotta NEW LOVE-」のライブ映像作品が、2月26日にリリースされ話題を呼びました。

ギターの松本孝弘が大阪・豊中市の名誉市民に決定したり、NHK総合「SONGS」にて、元SMAPの木村拓哉とボーカル稲葉浩志の対談がオンエアされるなど、今でも精力的に活動しています。

B'zに少しでも興味が湧いた人は、色々調べてみて下さいね。

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